観葉植物育てやすさ: やさしい

ザミオクルカス

ZZ Plant / Zamioculcas zamiifolia

別名・品種: ザミフォーリア、金銭樹、ザミオクルカス・ザミフォーリア、ZZプラント

厚みのある艶やかな葉を放射状に伸ばす、乾燥にも暗さにも強い育てやすい観葉植物。地中の塊茎に水をため込むので水やりの失敗が少なく、山陰の日照不足な冬でも管理しやすい一鉢です。

カテゴリ
観葉植物
育てやすさ
やさしい
日当たり
明るい日陰。耐陰性が高く室内向き
水やり
土がしっかり乾いてから。乾かし気味が基本
耐えられる寒さ
8℃以上(冬は室内へ)
大きさの目安
卓上サイズ〜80cm程度
原産地
東アフリカ(タンザニアなど)
出回り時期
通年

気をつけたいこと
樹液や葉に触れると人によっては肌がかゆくなることがあります。ペットや小さなお子さんが口にすると刺激やえずきの原因になるので、置き場所に注意してください。

どんな植物か

ザミオクルカスは、アフリカ東部の乾燥した地域が原産の観葉植物です。太い茎から羽のように葉を左右に並べて伸ばし、一枚一枚の葉は厚くて光沢があり、プラスチックの造花と間違われることもあるほどしっかりしています。「金銭樹」という縁起のいい別名で流通することもあり、贈り物にも選ばれます。

この植物の最大の特徴は、地中に「塊茎(かいけい)」というジャガイモのような貯水器官を持っていること。ここに水と養分をため込んでいるので、多少水やりを忘れても枯れにくく、観葉植物のなかでもかなり手のかからない部類に入ります。「植物を枯らしてしまいがち」という方の最初の一鉢としてもおすすめしやすいです。

置き場所

耐陰性が高く、レースのカーテン越しの明るい場所から、少し奥まった半日陰まで幅広く対応します。直射日光の当たる真夏の窓辺は葉焼けすることがあるので、強い西日は避けてください。

山陰の冬は日照時間が短く、どうしても室内が暗くなりがちですが、ザミオクルカスは暗さに比較的強いので冬越しはさほど神経質にならなくて大丈夫です。ただし「暗くても枯れない」だけで「暗いところで元気に育つ」わけではありません。まったく光の入らない場所に長く置くと、茎がひょろりと間のびして倒れやすくなります。できれば窓際の明るい場所に置き、ときどき鉢を回して全体に光が当たるようにしてあげるとバランスよく育ちます。

水やり

ザミオクルカスで一番大事なのは「水をやりすぎないこと」です。塊茎に水をためているので、乾燥にはとても強い反面、常に湿った状態が続くと根や塊茎が傷んで腐ってしまいます。実際、この植物を弱らせる原因のほとんどが水のやりすぎです。

春から秋の生育期は、土がしっかり乾いてから鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。表面が乾いた程度ではなく、鉢の中まで乾いてから、が目安です。冬は生育がゆるやかになるので、さらに控えめにして、乾いてから数日おいてから与えるくらいでかまいません。

山陰の梅雨から夏は湿度が高く、土が乾きにくい季節です。この時期に普段どおりのペースで水をやると過湿になりやすいので、土の乾き具合を必ず指で確かめてから与えてください。「迷ったらもう一日待つ」くらいの気持ちがちょうどよい植物です。

冬越しと山陰での注意点

寒さにはやや弱く、目安として8℃を下回る環境が続くと弱ってきます。山陰の冬は屋外に置いておくと確実に寒さで傷むので、必ず室内に取り込んでください。窓のすぐそばは夜間かなり冷え込むため、冷え込む夜は少し部屋の内側に移動させると安心です。

もう一つ、山陰の冬の室内は暖房と加湿で多湿になりやすい点にも注意です。気温が低い時期に土が湿ったままだと塊茎が腐りやすいので、冬こそ水やりは控えめにするのが失敗しないコツです。低温と過湿が重なると一気に調子を崩すことがあります。

つまずきやすいポイント

葉が黄色くなって落ちる……いちばん多いのが水のやりすぎによる根腐れです。土が乾いていないのに何枚も葉が黄変してきたら、水を控えて土を乾かし、それでも進むようなら鉢から抜いて塊茎が傷んでいないか確認してみてください。柔らかく変色していたら傷んだ部分を取り除き、乾いた土で植え直すと持ち直すことがあります。

茎が倒れる・間のびする……光不足のサインです。明るい場所に移すと、その後に出てくる新しい葉はしっかりした姿になります。すでに間のびした茎は元には戻りませんが、無理に切らず様子を見てかまいません。

なかなか大きくならない……この植物はもともと成長がゆっくりです。数か月変化がなくても異常ではありません。春から夏の生育期に、月に一度ほど薄めた液体肥料を与えると、新しい芽の出方がよくなることがあります。

品種と選び方

流通しているのは基本種のほか、葉が黒紫色に色づく「レイヴン(ブラック系)」などがあります。黒葉タイプは新芽が緑で出て徐々に濃く色づくのが特徴で、シックな雰囲気が人気ですが、育て方は基本種とほぼ同じと考えて大丈夫です。強いて言えば色の濃い品種はより明るさがあると発色がきれいに出やすい傾向があります。姿は好みで選び、置き場所と水やりの基本を押さえれば、どのタイプでも長く付き合える丈夫な観葉植物です。

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