オーストラリアビーンズ
Blackbean, Moreton Bay Chestnut / Castanospermum australe
別名・品種: カスタノスペルマム、ブラックビーン、モートンベイチェスナット
大きな豆から芽を出す姿がユニークな観葉植物。株元に鎮座する種がインテリアのアクセントになります。丈夫で日陰にも比較的強く、初めての一鉢にもおすすめです。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 明るい日陰〜レースカーテン越しの光
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(冬は室内へ)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜1.5m程度
- 原産地
- オーストラリア東部
- 出回り時期
- 通年
気をつけたいこと
大きな豆(種子)にはサポニンなどが含まれ、生食すると中毒の恐れがあります。小さなお子さんやペットが種を口にしないようご注意ください。
どんな植物か
オーストラリアビーンズは、その名の通りオーストラリア東部が原産のマメ科の常緑樹です。流通名では学名そのままの「カスタノスペルマム」と呼ばれることも多いですね。何より目を引くのが、株元にごろんと乗った大きな豆(種子)。この豆を割るように芽が伸び、つやのある葉を広げていく姿がとても愛嬌があります。
葉はモートンベイチェスナット(栗の一種のような呼び名)の別名の通り、羽状に並んだ細長い小葉が涼しげ。成長すると原産地では立派な高木になりますが、鉢植えでは扱いやすいサイズで楽しめます。丈夫で耐陰性もそこそこあり、観葉植物のなかでは育てやすい部類です。
置き場所
基本は明るい室内が向いています。レースカーテン越しのやわらかい光が当たる窓辺がベストポジションです。真夏の直射日光に当てると葉焼けを起こして茶色くなることがあるので、夏はガラス越しの強い光からは少し離してあげてください。
山陰の冬は日照が本当に少なく、曇りや雨の日が続きます。この時期は生育がゆっくりになるので、できるだけ明るい窓辺に移してあげるといいですよ。日光が足りないと徒長して、間延びしたひょろっとした姿になりがちです。もし新芽がやたらと細く長く伸びてきたら、光不足のサインと考えてください。
冬の寒さには弱く、目安は5℃以上。松江あたりでは窓際が夜間かなり冷え込むので、冬は窓から少し離すか、夜だけ部屋の内側に移すと安心です。
水やり
春から秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと、鉢底から水が流れ出るくらい与えます。マメ科の植物らしく、水を欲しがるときはよく吸います。
注意したいのが冬と、山陰特有の多湿です。冬は生育が止まるので水やりの回数をぐっと減らし、土が乾いてさらに数日おいてから与えるくらいで十分です。この時期に湿ったままにしておくと根腐れの原因になります。梅雨から夏にかけての山陰は湿度が高く、土が乾きにくいので、受け皿に溜まった水はこまめに捨て、風通しを意識してください。
特有のつまずき:株元の豆について
この植物ならではの疑問が「豆はいつまであるの?」というもの。豆はいわば発芽のための養分タンクで、株が育つにつれて少しずつしぼんだり、傷んで取れてしまうことがあります。これは自然なことで、必ずしも枯れているわけではありません。
ただ、豆が湿ったままカビたり、ぶよぶよに柔らかくなってきた場合は傷んでいる可能性があります。豆の周りが常に濡れないよう、水やりのときは土に注ぐように意識してください。豆が取れても葉が元気なら株そのものは問題なく育ちます。逆に「豆の見た目を長く楽しみたい」という方は、株元を蒸れさせないことがポイントです。
特有のつまずき:下葉が落ちる・葉先が枯れる
オーストラリアビーンズは環境の変化に少し敏感なところがあり、置き場所を大きく変えたり、急な寒さに当たると下のほうの葉から黄色くなって落ちることがあります。慌てて水を増やすと逆効果になることも多いので、まずは置き場所と温度を見直してみてください。
葉先だけが茶色くカリカリになる場合は、空調の風が直接当たっていたり、冬の乾燥が原因のことが多いです。エアコンの風は避け、乾燥する季節は霧吹きで葉水をしてあげると、葉のコンディションが保ちやすくなります。うまくいかないときもありますが、少しずつ環境に慣らしていくと落ち着いてくることが多いです。
品種と選び方
オーストラリアビーンズは品種として細かく分かれて流通することは少なく、多くは実生(種から育てた)苗です。そのため株ごとに豆の大きさや向き、幹の曲がり具合が違い、一つとして同じ姿がありません。選ぶときは、豆がしっかり締まっていて、葉につやがあり、新芽が動いているものを目安にすると元気な株を選びやすいですよ。豆の見せ方や樹形の個性で選ぶのも、この植物ならではの楽しみ方です。