観葉植物育てやすさ: やさしい

アスパラガス

Asparagus Fern / Asparagus densiflorus

別名・品種: スプレンゲリー、ナヌス、マコワニー、アスパラガス・スプレンゲリー、アスパラガス・ナヌス、アスパラガス・マコワニー、アスパラガスファーン

シダのように見えて実はユリの仲間。細かく分かれた明るい緑の葉が涼しげで、丈夫で育てやすい定番の観葉植物です。品種によって姿がずいぶん変わるのも楽しいところ。

カテゴリ
観葉植物
育てやすさ
やさしい
日当たり
明るい日陰〜レースカーテン越しの光
水やり
表土が乾いたらたっぷり。乾燥にはやや強め
耐えられる寒さ
5℃以上(冬は室内が安心)
大きさの目安
卓上サイズ〜つる状に伸びて1m前後
原産地
南アフリカ
出回り時期
通年

気をつけたいこと
実(赤い液果)や茎にわずかな刺があり、口にすると刺激になることがあるため、小さなお子さんやペットのいるご家庭では手の届かない場所へ。

アスパラガスってどんな植物

「アスパラガス」と聞くと野菜を思い浮かべる方が多いと思いますが、観葉植物として出回るのは同じ仲間の観賞用タイプです。シダのように繊細な葉が茂って見えますが、実はユリ科(キジカクシ科)の植物で、シダではありません。ふわふわと細かく分かれているのは本当の葉ではなく「仮葉」と呼ばれる枝が変化したもので、この軽やかな質感が涼しげで人気です。

丈夫で乾燥にもある程度耐え、初めての観葉植物としても扱いやすい部類に入ります。ただし山陰の気候ならではのつまずきどころもあるので、そのあたりも含めてお話しします。

置き場所

明るい日陰から、レースカーテン越しのやわらかい光が当たる場所が向いています。直射日光に急に当てると葉焼けして黄色くなることがあるので、窓辺に置く場合はカーテン越しがおすすめです。逆に暗すぎる場所に長く置くと、間延びして葉がまばらになったり、下のほうの仮葉が黄色く落ちやすくなります。

松江をはじめ山陰の冬は日照時間が短く、どうしても室内が暗くなりがちです。冬場はできるだけ明るい窓辺に寄せてあげると調子を保ちやすいです。ただ窓ぎわは夜間に冷え込むので、夜だけ少し部屋の内側へ移すなど、光と寒さのバランスをとってあげてください。

水やり

表土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えるのが基本です。太い根に水分をためる性質があるので、多少水やりを忘れても枯れにくい一方、常に土が湿ったままだと根が傷みやすくなります。

山陰は梅雨から夏にかけて湿度が高く、また冬も曇天続きで土が乾きにくい季節です。この時期は「乾いてから与える」を特に意識して、受け皿にたまった水はこまめに捨ててください。空気が乾く冬の暖房下では、葉が乾燥で傷むことがあるので、霧吹きで葉水をしてあげると生き生きします。

品種による姿の違い

流通名として「スプレンゲリー」「ナヌス」「マコワニー」などがありますが、育て方はほぼ共通です。

スプレンゲリーは枝がつる状に長く垂れ下がるタイプで、ハンギングや高い場所に置くと美しく仕上がります。実つきがよく、赤い液果をつけることもあります。ナヌス(プルモーサスとも呼ばれるタイプ)は水平に広がる羽毛のような繊細な葉で、切り花のあしらいにもよく使われる上品な姿です。マコワニーはふさふさとした細い葉が上に立ち上がり、モコモコとした密なボリューム感が魅力です。

見た目の印象はかなり違いますが、光・水・温度の管理はどれも同じように考えて大丈夫です。お好みの姿で選んでください。

黄ばみ・葉が散る問題

アスパラガスでいちばん多い相談が、仮葉が黄色くなってパラパラ落ちるという症状です。原因はいくつか考えられます。急な環境の変化(買ってきて置き場所が変わった直後など)、水切れや逆に過湿による根の傷み、日照不足、そして冬の寒さです。

細かい葉が散ると掃除が少し大変ですが、株そのものが弱っていなければ、環境が落ち着けばまた新しい枝が伸びてきます。一度に全部黄ばむのでなければ、あわてて対処しすぎず、置き場所と水やりを見直して様子を見てください。あまりに散らばるようなら、根詰まりしていないか鉢底も確認するとよいです。

冬越しと植え替え

寒さには5℃くらいまでは耐えるといわれますが、山陰の冬の冷え込みでは室内に取り込むのが安心です。玄関や廊下など、日中は明るくても夜に冷える場所は葉が傷みやすいので気をつけてください。

生育は旺盛で、根がぐんぐん張ります。鉢底から根が出てきたり水はけが悪くなってきたら、暖かくなる春から初夏に一回り大きな鉢へ植え替えてあげると元気を取り戻します。太い根が詰まりやすいので、詰まりすぎているようなら軽くほぐしてあげてください。丈夫な植物なので、基本を押さえれば長く楽しめます。

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