ニチニチソウ
Madagascar Periwinkle / Catharanthus roseus
別名・品種: ビンカ、日日草、ニチニチカ、カサランサス、ビンカ・ロゼア
暑さと強い日ざしが大好きな夏の定番花苗。名前の通り、次々と新しい花を咲かせて夏じゅう休みなく彩ってくれます。過湿だけ気をつければ手のかからない一鉢です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日なた。よく日の当たる場所を好む
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。過湿は苦手
- 耐えられる寒さ
- 10℃以上(寒さに弱く冬は越しにくい)
- 大きさの目安
- 20〜40cm程度
- 原産地
- マダガスカル
- 出回り時期
- 4〜9月
気をつけたいこと
全草に毒性のあるアルカロイドを含みます。ペットや小さなお子さんが口にしないようご注意ください。
どんな植物か
ニチニチソウは、真夏の日ざしをものともせず咲き続けてくれる、夏花壇の主役級の花苗です。「日々、新しい花が咲く」というのが名前の由来で、一つひとつの花は数日で散っても、次から次へとつぼみが上がってくるので、株全体としてはずっと花が絶えない印象になります。
暑さに強く、梅雨明けから真夏にかけての一番過酷な時期に元気なのが最大の魅力です。逆に寒さにはとても弱いので、山陰では基本的に一年草として春〜秋を楽しむ花と考えておくと気が楽です。
置き場所
とにかく日ざしが大好きです。半日以上しっかり日の当たる場所に置くと、花つきが目に見えて良くなります。日照が足りないと茎ばかり間延びして、花が減っていきます。
山陰の夏の高温はニチニチソウにとってはむしろ好条件で、他の花がバテる真夏でもよく咲いてくれます。ただし梅雨どきの長雨は苦手なので、鉢植えなら軒下など雨の当たりにくい場所に移せると安心です。地植えの場合は、水はけのよい場所を選んであげてください。
秋が深まって気温が下がると急に元気がなくなります。10℃を下回るあたりから弱り始めるので、松江の気候では冬越しはなかなか難しいと考えておいたほうがいいでしょう。
水やり
乾かし気味の管理が向いています。表土が乾いたのを確認してから、鉢底から流れるくらいたっぷり与えるのが基本です。
一番気をつけたいのが「やりすぎ」です。ニチニチソウは過湿を極端に嫌い、根が常に湿っていると根が傷んで一気に株がしおれることがあります。しおれているのを見て「水が足りない」と思ってさらに水をやると、かえってとどめを刺してしまうことも。特に梅雨の時期は、土が乾いていないのにしおれていたら、水よりも風通しと雨よけを疑ってみてください。
つまずきやすいポイント
ニチニチソウで一番多い相談が、夏のさなかに急に元気を失う「立枯れ」です。土壌の菌が原因で起こりやすく、多湿・水のやりすぎ・株の混みすぎが引き金になります。山陰の梅雨や、真夏の夕立が続く時期は特に出やすいので、
- 水はけのよい用土を使う
- 株どうしを詰めて植えすぎない
- 雨が続くときは軒下に避難させる
このあたりを意識すると、かなり防ぎやすくなります。もし一株がしおれてきたら、健康な株にうつる前に早めに抜いてしまうのが無難です。
もう一つ、花が少なくなってきたと感じたら、日照不足か肥料切れを疑ってみてください。生育期は液体肥料を定期的に与えると花つきが続きやすくなります。切れ込みなく間延びしてきた株は、思い切って切り戻すと脇芽が出て、こんもりと咲き直してくれることが多いです。ただし環境によって反応は変わるので、必ず復活すると言い切れるものではありません。
品種のバリエーション
ニチニチソウには、こんもり立ち上がるタイプと、株が横に広がって垂れる「つるを這わせる」ようなほふく性タイプがあります。ハンギングや寄せ植えの縁取りには広がるタイプが向いています。
花色は白・ピンク・赤・紫のほか、中心に色の入る「目」のあるものなど幅広く、近年は花が大きい大輪系や、雨に強く花もちのよい改良品種も増えています。品種による育て方の差はほとんどありませんが、雨の多い山陰では「花壇でも花が傷みにくい」とうたわれた雨に強いタイプを選んでおくと扱いやすいです。
冬越しについて
本来は多年草ですが、寒さに弱いため松江の屋外では冬を越すのは難しいのが実情です。どうしても越冬させたい場合は、鉢に上げて室内の日当たりのよい窓辺で、水を控えめに管理します。それでも枯れてしまうことは珍しくないので、基本は一年ごとに新しい苗を迎える花として楽しむのがおすすめです。