トラディスカンチア
Wandering Jew / Spiderwort / Tradescantia spp.
別名・品種: ムラサキツユクサ、ゼブリナ、トラディスカンティア、ゼブリナ・ペンデュラ、トラデスカンチア
紫やシルバー、緑に縞模様と、葉色のバリエーションが豊富な垂れ下がる観葉植物。生育が早く挿し木で簡単に増えるので、はじめての一鉢にもおすすめです。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 明るい日陰〜レースカーテン越しの光
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(品種により差、冬は室内へ)
- 大きさの目安
- つるが垂れて30〜60cm程度
- 原産地
- 中南米
- 出回り時期
- 3〜10月
気をつけたいこと
茎葉の汁でかぶれることがあるため、剪定時は肌の弱い方は手袋を。ペットや子どもが口にすると口内が荒れることがあるので置き場所に配慮を。
どんな植物か
トラディスカンチアは、中南米を中心に広く分布するツユクサの仲間です。紫葉のもの、シルバーと緑の縞が入る「ゼブリナ」、白斑の入るものなど、葉色のバリエーションがとにかく豊富。つるが垂れ下がるように伸びるので、ハンギングや棚の上に置いて葉を垂らす飾り方がよく似合います。
生育がとても早く、丈夫で、挿し木でどんどん増やせるのが魅力です。園芸店では「ムラサキツユクサ」の名前で並ぶこともあります。品種は多いですが、育て方の基本はどれもよく似ているので、この一本を押さえておけばだいたい対応できます。
置き場所
明るい場所を好みますが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。レースカーテン越しの窓辺や、明るい日陰くらいがちょうどいいです。
特に紫葉やシルバーの縞模様の品種は、光が足りないと色がぼやけて緑がかってしまうことがあります。松江の冬は日照が少なく、どうしても光量が不足しがちなので、冬場はできるだけ明るい窓辺に寄せてあげてください。色が薄くなってきたと感じたら、少し光の強い場所に移すと戻ってくることが多いです。
耐寒性は品種によって差がありますが、おおむね5℃を下回ると弱りやすくなります。山陰の冬は屋外だと厳しいので、基本は室内で越冬させるのが安心です。
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えます。生育期の春から秋はよく水を吸うので、乾き具合をこまめに見てあげてください。
気をつけたいのが夏と冬です。松江の夏は高温多湿で、鉢の中が蒸れやすくなります。受け皿に溜まった水はこまめに捨て、風通しをよくして根腐れを防いでください。逆に冬は生育が緩やかになるので、水やりは控えめに。土がしっかり乾いてから与えるくらいでちょうどよく、寒い時期の多湿は根を傷めやすいです。山陰の冬は室内でも湿度が高めなので、水のやりすぎには特に注意したい植物です。
つまずきやすいポイント:徒長と下葉のスカスカ
トラディスカンチアでいちばん相談が多いのが「間延び」です。光が足りないと、節と節の間が長く伸びて葉がまばらになり、株元の下葉が落ちてスカスカに見えてきます。これは病気ではなく、光を求めて茎が伸びている状態です。
対策はまず明るい場所に移すこと。そのうえで、伸びすぎた茎は思いきって切り戻してあげてください。切った茎は水に挿しておくと数日で根が出ることが多く、それを土に戻せば新しい株になります。切り戻すと株元から新芽が出て、こんもりまとまり直すことが多いです。生育が早いぶん間延びもしやすいので、「伸びたら切る」を気軽に繰り返すのがきれいに保つコツです。
品種による違い
流通しているものにはいくつかタイプがあります。シルバーと緑の縞に裏が紫の「ゼブリナ」は葉に光沢があり人気。全体が濃い紫の品種は日光でより発色し、明るく育てると鮮やかになります。白やピンクの斑が入る品種は葉がやわらかめで、強い光で葉焼けしやすい傾向があります。
どれも基本の管理は同じですが、斑入りや淡い色の品種はやや葉が繊細で、直射や乾燥に弱い印象です。逆に紫葉タイプは比較的丈夫で光にも強め。手持ちの品種の色づき方を見ながら、光の量を少しずつ調整してあげるとよいと思います。
増やし方と付き合い方
挿し木がとても簡単なので、切り戻したついでに増やして寄せ植えにしたり、別の鉢で仕立て直したりできます。うまくいかない年もありますが、失敗しても元株はまたすぐ伸びてくれるので、気負わず楽しめる植物です。生育の早さを活かして、こまめに手を入れながら好みの姿に育ててみてください。