観葉植物育てやすさ: やさしい

アグラオネマ

Aglaonema / Aglaonema commutatum

別名・品種: サイアム・オーロラ、シルバーキング、アグラオネマ・コムタツム、リョクチク、ローゼム

美しい葉模様が魅力の東南アジア原産の観葉植物。耐陰性が高く暗めの部屋でも育てやすい一方、寒さには弱め。山陰の冬の管理を押さえれば長く楽しめます。

カテゴリ
観葉植物
育てやすさ
やさしい
日当たり
明るい日陰〜半日陰。強い直射は避ける
水やり
土の表面が乾いてから。冬は控えめに
耐えられる寒さ
10℃以上(冬は室内へ)
大きさの目安
卓上サイズ〜60cm程度
原産地
東南アジアの熱帯雨林
出回り時期
3〜10月

気をつけたいこと
サトイモ科でシュウ酸カルシウムを含む樹液があり、口にすると刺激やしびれの原因になります。ペットや小さなお子さんの手が届かない場所に。葉や茎を切ったときの液が肌につくとかぶれることがあるので、気になる方は手を洗ってください。

どんな植物か

アグラオネマは東南アジアの熱帯雨林の林床、つまり大きな木の足元で暮らしてきた観葉植物です。もともと直射日光がほとんど届かない場所で育ってきたので、耐陰性がとても高いのが特徴です。銀白色やピンク、深緑が混ざり合う葉模様が美しく、一株あるだけで空間の印象が変わります。

葉の色や大きさは品種によってかなり幅があります。「シルバーキング」は名前のとおり銀灰色がかった落ち着いた葉色で、比較的丈夫で扱いやすいタイプ。「サイアム・オーロラ」は葉脈や縁にピンク〜赤が入る華やかな品種で、明るい印象があります。ピンクの発色は光の量に左右される面があり、暗すぎると色がぼやけることもあります。ただ育て方の基本はどの品種もほぼ同じなので、まずは共通の管理を覚えておけば大丈夫です。

置き場所

レースのカーテン越しの明るい日陰くらいがちょうど良い植物です。耐陰性が高いので、窓から少し離れた場所や、照明のある部屋の奥でもゆっくりですが育ちます。ただし「暗くても育つ」と「暗い方が好き」は別の話で、あまりに光が足りないと葉の模様が薄れたり、間延びして姿が崩れたりします。

逆に強い直射日光は苦手です。特に夏の南〜西向きの窓辺は葉焼けを起こしやすく、葉に茶色い斑点が出ることがあります。夏はカーテン一枚はさむか、少し奥へ移してあげてください。

松江のような山陰の冬は、そもそも日照時間が短く曇りの日が続きます。この時期は無理に日光を求めるより、少しでも明るい窓辺に寄せてあげるくらいで十分です。生育もゆるやかになるので、光が足りない前提でのんびり付き合ってください。

水やり

春から秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。鉢底から水が流れ出るくらいあげて、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。アグラオネマは根が水に浸かりっぱなしになるのを嫌います。

山陰の梅雨から夏は湿度が高く、土がなかなか乾きません。全国向けの「夏はたっぷり」を鵜呑みにして毎日あげていると、蒸れて根が傷むことがあります。あくまで土の乾き具合を見て判断してください。指を土に差してみて、中がまだ湿っていれば待つ、が安全です。

冬は生育が止まるので水やりの回数をぐっと減らします。松江の冬は室内でも湿度が高めなので、土が乾ききってから数日待つくらいでちょうど良いことが多いです。寒い時期の水のあげすぎは、根腐れの一番の原因になります。

冬の寒さがいちばんのつまずき

アグラオネマで最もつまずきやすいのが寒さです。熱帯育ちなので低温に弱く、10℃を下回ると元気がなくなり、5℃近くまで下がると葉が黒ずんだり傷んだりすることがあります。

山陰の冬は底冷えがきつく、日中は暖かくても夜間に窓辺がぐっと冷え込みます。窓ガラスのすぐそばは特に冷えるので、夜は部屋の中央側へ少し移すか、窓から離してあげると安心です。暖房の風が直接当たる場所は乾燥しすぎるので、そこも避けてください。

もし冬に下葉が黄色くなって落ちても、慌てないでください。寒さと水のあげすぎが重なったサインのことが多く、置き場所を暖かい所へ移して水を控えれば、春に持ち直すことがよくあります。

葉の色があせる・模様がぼやける

「買ったときより葉の色がぼんやりしてきた」という相談はときどきあります。原因はいくつか考えられますが、多いのは光不足です。耐陰性が高いといっても、模様や発色を保つにはある程度の明るさが要ります。特にピンクや赤の入る品種は、暗い場所に長く置くと色が抜けて緑がち��なることがあります。

少し明るい場所へ移すと戻ってくることもありますが、急に強い光に当てると今度は葉焼けするので、様子を見ながら段階的に動かしてください。また、新芽ほど色が鮮やかで、古い葉は落ち着いた色になるのが自然なので、すべての葉を買ったときの色に保とうとしすぎないことも大切です。

植え替えと日頃の手入れ

根が鉢の中で詰まってきたら、5月〜9月の暖かい時期に一回り大きい鉢へ植え替えます。寒い時期の植え替えは株に負担がかかるので避けた方が無難です。

葉が大きく面積があるので、時々ホコリが積もります。柔らかい布やティッシュで軽く拭いてあげると、見た目もきれいになり、葉の呼吸も助けられます。乾燥する冬は、たまに霧吹きで葉水をしてあげると調子が保ちやすいです。育て方に絶対の正解はないので、お住まいの部屋の環境を見ながら少しずつ加減を覚えていってください。

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