ハツユキカズラ
Snow-in-summer / Star Jasmine 'Hatsuyuki' / Trachelospermum asiaticum 'Hatsuyuki'
別名・品種: 初雪葛、ハツユキ、テイカカズラ 'ハツユキ'
新芽がピンク、次に白、やがて緑へと変わる小さな斑入りのつる植物。テイカカズラの仲間で、鉢でも地植えでも楽しめます。色づきには光がポイント。丈夫で山陰でも育てやすい一株です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 半日陰〜日なた。新芽の色づきには日照が要る
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。過湿はやや苦手
- 耐えられる寒さ
- 0℃前後まで。地植えも山陰では越冬しやすい
- 大きさの目安
- つるが数十cm〜1m以上に伸びる
- 原産地
- 日本(園芸品種)
- 出回り時期
- 3〜11月
気をつけたいこと
つるや葉を切ると白い樹液が出ます。かぶれることがあるので手袋を。ペットや子どもの誤食にも念のため注意を
どんな植物か
ハツユキカズラは、テイカカズラの仲間から生まれた斑入りの園芸品種です。名前のとおり、伸びたての新芽が鮮やかなピンク色になり、少し経つと白っぽく色づき、成熟すると緑へと落ち着いていきます。ひとつの株の中でピンク・白・緑が入り混じる姿が魅力で、まるで花が咲いているように見える時期もあります。
つる性ですが、モンステラやポトスのように大きく暴れるタイプではなく、細い茎を伸ばしながらこんもり茂ります。鉢に植えて垂らしても、地面のグラウンドカバーにしても、寄せ植えの縁取りにしても使える、応用の利く一株です。
置き場所
いちばんのポイントは光です。ハツユキカズラのあのピンクの新芽は、しっかり日に当たることで色濃く出ます。日照が足りないと、新芽が薄いクリーム色や緑がかった色にとどまって、あの派手な色づきが弱くなりがちです。「葉が色づかない」というつまずきのほとんどは、光不足が原因と考えてよいでしょう。
とはいえ真夏の直射に長時間さらすと、山陰の高温では葉が焼けて茶色く傷むこともあります。屋外なら午前中に日が当たり、真夏の西日を避けられる場所が扱いやすいです。室内に置く場合は、レースカーテン越しの明るい窓辺など、できるだけ光量の多い場所へ。暗い部屋の奥では色も勢いも出にくくなります。
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと。受け皿の水はためないようにします。もともと乾燥にはそこそこ強い植物なので、じめじめ湿らせ続けるより、乾いてから与えるリズムのほうが根が傷みにくいです。
山陰の梅雨から夏は雨も湿気も多い季節。屋外の鉢は、長雨が続くと過湿になりやすいので、水はけのよい土に植え、雨のかかりすぎる場所からは少しずらしてあげると安心です。冬は生育がゆるむので、水やりの間隔をぐっとあけます。
山陰での冬越し
ハツユキカズラはテイカカズラ系だけあって、つる植物のわりに寒さに強いほうです。松江あたりの平地なら、地植えでも屋外で冬を越すことが多く、鉢のまま軒下に置いても耐えます。冬の寒さに当たると葉が赤みを帯びて紅葉することもあり、これはこれで見どころのひとつです。
ただ、鉢が小さく根が凍りやすい状態だとダメージが出ることもあるので、寒波が強い年は壁際や軒下など、少し風雪を避けられる位置に寄せておくと安心です。地植えで根が張ってしまえば、かなり丈夫に育ちます。
色づきが悪い・徒長するときは
「買ったときはピンクだったのに、うちに来たら緑ばかりになった」という声はよくあります。原因の多くは光量の変化です。生産地のハウスは日当たりが強く、家の中との差が大きいのです。明るい場所へ移すと、次に出る新芽から徐々に色が戻ってきます。
また、光が足りないと茎がひょろひょろ間延びして(徒長して)、葉と葉の間隔が広がります。伸びすぎたつるは思いきって切り戻してかまいません。切ると新しい芽が出て、そこからまた色づいた葉が展開します。剪定は生育期の春から秋が向いています。
品種と仲間の違い
ハツユキカズラは基本的にこの一系統で流通していますが、斑の入り方や葉の大きさに個体差があります。同じテイカカズラの仲間には、白覆輪の「五色葛」や、より黄色みの強いタイプなども出回ります。育て方はどれもほぼ共通で、光を確保することと過湿を避けることが要点です。色の出方は環境と季節で変わるので、季節ごとの表情の移り変わりも含めて楽しんでいただけたらと思います。
剪定や植え替えでつるを切ると白い樹液が出ます。人によっては肌がかぶれることがあるので、気になる方は手袋を使い、切ったあとは手を洗ってください。