スパティフィラム
Peace Lily / Spathiphyllum spp.
別名・品種: スパティフィルム、スパシフィラム、ピースリリー、センセーション、メリー、ドミノ
白い仏炎苞が涼しげな観葉植物。半日陰でよく育ち、花も葉も楽しめる初心者向けの一鉢。水切れさえ気をつければ丈夫で、山陰の暮らしにもなじみます。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 明るい日陰。直射日光は避ける
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。乾かしすぎに注意
- 耐えられる寒さ
- 8℃以上(冬は室内へ)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜1m程度
- 原産地
- 熱帯アメリカ、東南アジア
- 出回り時期
- 通年
気をつけたいこと
サトイモ科でシュウ酸カルシウムを含み、ペットや子どもが葉を口にすると口内が刺激されることがあります。置き場所に注意してください。
どんな植物か
スパティフィラムは、白い花のように見える「仏炎苞(ぶつえんほう)」が特徴のサトイモ科の観葉植物です。あの白い部分は花びらではなく、実際の花は中央の棒状の部分に小さく集まっています。ツヤのある濃い緑の葉と、すっと立ち上がる白のコントラストが涼しげで、観葉植物のなかでも「花が楽しめる」数少ない存在です。
熱帯生まれですが、直射日光を必要とせず半日陰でよく育つので、室内向きの一鉢としてとても扱いやすいです。手のひらサイズから、葉が大きく育つ「センセーション」のような1mクラスまで幅があります。
置き場所
明るい日陰が得意です。レースカーテン越しの窓辺や、窓から少し離れた明るい室内がちょうどいいくらい。真夏の直射日光に当てると葉先が茶色く焦げてしまうことがあるので、夏場は特に窓際の直射は避けてください。
山陰の冬は日照が少なく、部屋が暗くなりがちです。スパティフィラムは暗さにわりと耐えますが、あまりに光が足りないと花が咲きにくくなります。冬はできるだけ明るい窓辺に寄せてあげると調子を保ちやすいです。反対に、暗めの場所でも葉だけならしばらく元気に保ってくれるので、玄関やトイレなど光の弱い場所にも向いています。
水やり
この植物は水が好きなタイプです。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えてください。水切れを起こすと葉全体がぐったりと垂れ下がるのですぐわかります。慌てて水をやれば数時間で持ち直すことが多いですが、これを何度も繰り返すと株が弱るので、乾かしすぎないのがコツです。
ただし山陰の梅雨から夏は多湿になりやすく、受け皿に水を溜めっぱなしにすると根腐れの原因になります。「乾いたらたっぷり、溜め水はしない」のバランスを意識してください。冬は生育がゆるやかになるので、水やりの回数は控えめにします。乾いてから少し間をおくくらいでちょうどいいです。
花が咲かない・葉先が枯れるとき
よくある相談が「白い花が咲かない」というもの。原因の多くは光不足です。葉だけは茂るのに花芽が上がってこない場合は、もう少し明るい場所へ移してみてください。ただし環境が整っても咲かない時期はありますし、株が若いうちや根詰まりしているときも花が休みがちになります。必ず咲くとは言えませんが、明るさと適度な肥料で花上がりはよくなる傾向です。
もうひとつ多いのが葉先の茶色い枯れ込み。これは水切れ、空気の乾燥、肥料のやりすぎなどが重なって起きます。山陰の冬は暖房で空気が乾くので、ときどき葉に霧吹きをしてあげると落ち着くことがあります。枯れた部分は元に戻らないので、気になれば清潔なハサミで葉の形に沿って切ってあげてください。
品種の違い
スパティフィラムにはいくつか流通品種があります。「メリー」など小ぶりで卓上向きのタイプ、「センセーション」のように葉が大きく育ってボリュームの出るタイプ、葉に白い斑が入る「ドミノ」などです。斑入りタイプは緑一色のものよりやや光を欲しがる印象があります。とはいえ基本の育て方はどれも同じで、明るい日陰・水切れ注意・冬は室内、という点を押さえれば大きく変わりません。好みの葉姿やサイズで選んで大丈夫です。
冬越しと植え替え
寒さには強くないので、最低8℃を目安に、冬は室内で管理してください。松江の冬は冷え込む日があるため、夜間に窓際が冷える場合は少し部屋の内側へ寄せると安心です。
植え替えは春から初夏が適期。根がびっしり回って水はけが悪くなってきたら、ひと回り大きな鉢に移します。このとき株分けもできるので、大きくなりすぎたら分けて数を増やすのも楽しみのひとつです。生育期に薄めの液体肥料を月1〜2回与えると、葉色も花つきもよくなりやすいです。