観葉植物育てやすさ: やさしい

シェフレラ

Dwarf Umbrella Tree / Schefflera arboricola

別名・品種: カポック、アルボリコラ、ホンコン、ホンコンカポック

手のひらを広げたような葉が愛らしい、丈夫で定番の観葉植物。カポックやホンコンの名でも親しまれ、初めての一鉢にもぴったり。山陰の気候でも育てやすく、大きさも仕立ても選びやすい万能株です。

カテゴリ
観葉植物
育てやすさ
やさしい
日当たり
明るい室内〜半日陰。直射は葉焼けに注意
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに
耐えられる寒さ
3〜5℃以上(冬は室内へ)
大きさの目安
卓上サイズ〜2m程度
原産地
台湾・中国南部
出回り時期
通年

気をつけたいこと
樹液に触れると人によっては肌がかぶれることがあります。剪定のあとは手を洗ってください。ペットや小さなお子さんが葉をかじると口内が刺激されることがあるため、置き場所に配慮を。

どんな植物か

シェフレラは、手のひらを広げたように葉が放射状につく姿が特徴の観葉植物です。「カポック」「ホンコン」「アルボリコラ」など複数の名前で流通していますが、園芸店で観葉植物として並んでいるものはおおむね同じ仲間だと思って大丈夫です。とにかく丈夫で、多少の環境変化にも耐えてくれるので、観葉植物を初めて迎える方の一鉢としてもよくおすすめされます。

卓上に置ける小さなものから、天井近くまで伸びる大鉢、幹を編み込んだ仕立てものまで、サイズや姿のバリエーションが豊富なのも魅力です。生育も比較的早く、育てる楽しみを感じやすい植物です。

置き場所

明るい場所を好みますが、レースのカーテン越しくらいのやわらかい光がいちばん機嫌よく育ちます。真夏の窓辺で直射が強く当たると葉が焼けて茶色くなることがあるので、夏場は少し奥に下げてあげてください。

山陰の冬は日照が少なく、どうしても室内が暗くなりがちです。シェフレラは耐陰性があるほうなので暗めの部屋でも枯れにくいのですが、光が足りないと枝が間延びして頼りない姿になっていきます。冬こそ、家の中でいちばん明るい窓辺に寄せてあげるとよいでしょう。

寒さには意外と粘りますが、目安としては3〜5℃を下回らない環境が安心です。松江あたりでは冬は必ず室内に取り込んでください。窓際は夜間に想像以上に冷え込むので、寒い晩は少し部屋の内側へ移動させると安心です。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。受け皿に溜まった水はそのままにせず、捨ててください。根が水に浸かりっぱなしになると傷みやすくなります。

注意したいのが冬です。山陰の冬は室内でも湿度が高く、なかなか土が乾きません。生育もゆるやかになるので、この時期に春夏と同じペースで水をやると根腐れの原因になります。冬は「乾いてから、さらに数日待つ」くらいの気持ちで控えめにするのがコツです。逆に夏の生育期は乾きが早いので、こまめに様子を見てあげてください。

下葉が落ちる・間延びするとき

シェフレラでよくある相談が「下の葉がぽろぽろ落ちる」というものです。原因はいくつかありますが、多いのは急な環境変化と水のやりすぎ・やらなさすぎです。買ってきて置き場所が変わった直後に何枚か落とすのは、株が新しい環境に慣れようとしている反応のことも多く、落ち着けば止まることがあります。慌てて水や肥料を増やすとかえって逆効果になりがちなので、まずは置き場所を固定して様子を見てください。

光不足で枝が間延びして、下のほうの葉だけ寂しくなることもあります。この場合は明るい場所に移し、伸びすぎた枝を思い切って切り戻すと、切ったあたりから新しい芽が吹いて姿が整いやすくなります。剪定は生育期の春から初夏が向いています。

品種と葉色の違い

流通名がいろいろあるぶん、姿にも幅があります。よく見かける「ホンコン」は緑一色で葉がやや大きめ、丈夫で育てやすいタイプです。斑入りの品種は葉に黄色やクリーム色が入って明るい印象ですが、斑の部分は光合成がしにくいぶん、緑一色のものより少し光を欲しがる傾向があります。冬の暗い室内では斑が薄くなったり緑がちに戻ったりすることもあります。

どの品種も基本の育て方は大きく変わりません。品種選びよりも、置き場所の明るさと冬の水やりのほうが育ち方を左右すると考えておくとよいでしょう。

少し慣れてきたら

生育が旺盛なので、根が回ってきたら1〜2年に一度、ひとまわり大きな鉢に植え替えると元気を保ちやすくなります。植え替えや切り戻しは、暖かくなって成長が動き出す春から初夏が向いています。剪定で切った枝は水に挿しておくと発根することもあり、うまくいけば株を増やす楽しみも味わえます。丈夫な植物ですが、環境によって反応はさまざまです。うまくいかない時期があっても、置き場所と水やりを見直しながら気長に付き合ってあげてください。

近い性質の植物

植物辞典の一覧に戻る