ヒメモンステラ
Mini Monstera / Rhaphidophora tetrasperma
別名・品種: ラフィドフォラ・テトラスペルマ、マドカズラ、ヒメモンステラ
モンステラを小ぶりにしたような切れ込み葉が魅力のつる性観葉。名前は似ていますが本物のモンステラとは別属で、細身の葉が涼しげ。丈夫で山陰の室内でも育てやすい人気種です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 明るい日陰〜レースカーテン越しの光
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめ
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(冬は室内へ)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜1.5m程度(つる性で伸びる)
- 原産地
- 東南アジア(タイ・マレーシアなど)
- 出回り時期
- 通年
気をつけたいこと
サトイモ科で樹液にシュウ酸カルシウムを含みます。口にすると刺激があるため、小さなお子さんやペットが葉をかじらないようご注意ください。
ヒメモンステラってどんな植物
「ヒメモンステラ」の名前で流通していますが、実はモンステラ属ではなくラフィドフォラ属という別のグループの植物です。学名の Rhaphidophora tetrasperma(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)で呼ばれることもありますし、切れ込みや穴の入った葉から「マドカズラ」と呼ばれる場合もあります。名前の付き方が少しややこしいのですが、いずれも同じ育て方で問題ありません。
モンステラを一回り小さくしたような、深い切れ込みの入った葉が特徴です。本家モンステラほど大きくならず、葉が細身で軽やか。つる性なので支柱やヘゴ棒に絡ませて上に伸ばしたり、垂らして楽しんだりと仕立ての自由度が高いのも魅力です。成長がはやく、環境が合えばぐんぐん新芽を出してくれます。
置き場所
明るい日陰が基本です。室内ならレースカーテン越しの窓辺がちょうどよく、直射日光に長く当てると葉焼けして茶色く傷むことがあります。ただ光が足りなさすぎると、後で触れるように切れ込みが浅くなったり茎ばかり間延びしたりするので、「明るいけれど直射は当たらない」場所を探してあげてください。
山陰の冬は曇りや雨の日が続き、室内がかなり暗くなります。松江あたりでは11月から2月にかけて日照が不足しがちなので、この時期はできるだけ窓に近い明るい場所へ寄せてあげるとよいです。どうしても暗い場合は植物用のLEDライトを補助的に使う方法もあります。逆に夏は西日の強い窓辺だと暑くなりすぎることがあるので、レースカーテンで和らげてください。
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えるのが基本です。受け皿に溜まった水はそのままにせず捨ててください。根が常に湿った状態が続くと根腐れの原因になります。
注意したいのが山陰の多湿です。梅雨から夏にかけては空気も土も乾きにくく、いつもの感覚で水やりすると過湿になりがちです。土がなかなか乾かないと感じたら、水やりの間隔を少しあけてください。冬は生育がゆるやかになるので、表面が乾いてさらに数日待つくらいの控えめなペースに切り替えます。冷えた水を大量に与えると根が傷むので、冬は室温に近い水を少なめに、が安心です。
葉が薄めで乾燥した空気が苦手なので、暖房で乾く冬場は霧吹きで葉水をしてあげると調子がよくなります。ハダニ予防にもなります。
葉に切れ込みが入らないとき
この植物でいちばんよくある相談が「新しい葉に切れ込みや穴が入らない」というものです。小さな苗のうちはまだ丸い葉が出ることも多く、これは成長とともに解消していくことがほとんどです。育っても切れ込みが浅いままの場合、多くは光不足が関係しています。暗い場所では葉が小さく丸くなりやすい傾向があります。
もうひとつ、つるを上に這わせられていないことも影響すると言われます。自生地では木に登って育つ植物なので、支柱やヘゴ棒、水苔を巻いた支柱などに絡ませて上へ伸ばすと、大きく切れ込みの深い葉が出やすくなります。ただし環境や個体差もあるので、必ずしも思い通りになるとは限りません。焦らず明るい場所と支柱を用意して様子を見てください。
徒長と仕立て直し
光が足りないと、節と節の間隔が間のびして茎ばかりが長く伸び、ひょろっとした姿になります。これも山陰の冬に起きやすいつまずきです。徒長してしまったら、暖かくなる春以降に思いきって切り戻すと、切った節の近くから新しい芽が出て姿が整いやすくなります。切ったつるは水につけたり土に挿したりすると発根することが多く、株を増やす楽しみにもつながります。
植え替えは1〜2年に一度、根が回って窮屈になってきたら春から初夏の暖かい時期に行うのが向いています。
品種と近い植物について
「ヒメモンステラ」の名で売られているものは、ほぼこのラフィドフォラ・テトラスペルマだと考えて差し支えありません。まれに白い斑の入ったタイプが出回ることもありますが、斑入りは葉の緑が少ないぶん光合成が弱く、より明るさを必要とし成長もゆるやかになる傾向があります。育て方の基本は同じですが、斑入りは葉焼けにも少し敏感なので置き場所に気を配ってあげてください。名前が似た本家モンステラは葉がずっと大きく育つ別種で、こちらのほうがコンパクトにまとまりやすいのが違いです。