庭木・花木育てやすさ: やさしい

ニューサイラン

New Zealand Flax / Phormium tenax

別名・品種: ニューサイラン、フォルミウム、マオリラン、フォルミウム・テナックス

剣のようにすっと立つ葉が主役の常緑多年草。銅葉や斑入りなど葉色が豊富で、寄せ植えや花壇のアクセントに強い植物です。山陰の庭でも育てやすく、乾燥にも比較的強いのが魅力です。

カテゴリ
庭木・花木
育てやすさ
やさしい
日当たり
日なた〜半日陰。よく日が当たると葉色が冴える
水やり
地植えはほぼ不要。鉢は土の表面が乾いたらたっぷり
耐えられる寒さ
品種により-5℃前後まで(銅葉系はやや弱め)
大きさの目安
草丈50cm〜2m程度、株はよく張る
原産地
ニュージーランド
出回り時期
3〜6月・9〜11月

気をつけたいこと
葉の縁や先端が硬くとがるので、目線の高さに植えると顔に触れて危険なことがあります。剪定時は葉のフチで手を切りやすいので手袋を。

ニューサイランってどんな植物

ニューサイランは、剣のように長くとがった葉を放射状に立ち上げる常緑の多年草です。花壇や寄せ植えの真ん中にひと株入れるだけで、ぐっと立体感が出て引き締まります。もともとニュージーランド原産で、現地では繊維をとる植物として使われてきた歴史があり、葉はかなり丈夫です。

和名の「ニューサイラン(新西蘭)」はニュージーランドのことを指しています。緑葉のスタンダードなものから、赤みの強い銅葉、クリームや黄色の斑が縦に入るタイプまで葉色が豊富で、選ぶ楽しみがあります。

置き場所

基本は日なたを好みます。よく日が当たるほど葉色がはっきりして、株もがっしり締まってきます。半日陰でも育ちますが、日照が足りないと葉が間延びして、色も少しぼんやりする傾向があります。

山陰の冬は日照が少なく、どんよりした日が続きます。地植えなら南向きや西向きの、できるだけ日の当たる場所を選んであげてください。鉢植えの場合は、冬の間だけでも日の当たる場所へ移動できると調子を保ちやすいです。

風にはわりと強く、乾いた場所でもよく耐えます。ただし水はけが極端に悪い場所は苦手なので、そこだけ気にかけてあげてください。

水やり

地植えで根が張ってしまえば、雨まかせでほとんど水やりは要りません。むしろ乾燥に強い植物です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本。山陰の夏は高温多湿で、鉢の中が蒸れやすい季節です。受け皿に水を溜めっぱなしにすると根が傷みやすいので、溜まった水は捨ててください。梅雨どきは特に、乾いてから水やりを心がけると失敗が減ります。

冬は生育がゆるやかになるので、水やりの間隔をあけて乾かし気味に管理します。

冬越しと品種による耐寒性の違い

ニューサイランは品種によって耐寒性にけっこう差があります。ここは選ぶときに意識してほしいポイントです。

緑葉のスタンダードなタイプは比較的丈夫で、-5℃前後まで耐えるものもあり、松江の平地の庭であれば地植えで冬を越せることが多いです。一方、赤みの強い銅葉系や、斑入りで葉色の華やかな園芸品種は、やや寒さに弱い傾向があります。

山陰の冬は雪が積もる日もあり、株元の凍結や、雪の重みで葉が折れることがあります。心配な品種は、株元に腐葉土やバークチップでマルチングをして防寒したり、鉢植えにして寒い時期は軒下や室内寄りに移すと安心です。傷んだ葉は無理に切らず、春に暖かくなってから整理すると株へのダメージが少なくてすみます。

葉が倒れる・色が冴えないときは

ニューサイランでよくあるつまずきが、「葉がだらんと外へ倒れてくる」「株の中心が間延びして開いてしまう」というものです。多くの場合、日照不足が原因です。日の当たる場所へ移すと、新しく出てくる葉から締まってくることが多いです。

斑入りや銅葉の色が冴えないときも、光が足りていないサインのことがあります。ただ、真夏の強い直射で葉先が茶色く傷むこともあるので、そのバランスは環境しだいです。うまくいかないときは、まず置き場所の光の量を見直してみてください。

もう一つ、株が大きくなると下のほうの古い葉が枯れて茶色くなってきます。これは自然な代謝なので、気になれば根元から引き抜くか、清潔なハサミで切り取ると見た目がすっきりします。株が混み合ってきたら、春に株分けして仕立て直すこともできます。

育てるときの注意

葉の縁と先端はかなり硬く、とがっています。小さなお子さんの目線の高さや、通路のすぐ脇に植えると顔や体に触れて危ないことがあるので、植える場所は少し余裕をもって決めてください。剪定や葉の整理をするときは、葉のフチで手を切りやすいので手袋があると安心です。丈夫で手のかからない植物ですが、この点だけは気にかけてあげてください。

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