花苗育てやすさ: やさしい

ワイヤープランツ

Wire Plant / Muehlenbeckia complexa

別名・品種: コンプレクサ、ミューレンベッキア、ワイヤープランツ・コンプレクサ

針金のような細い茎に小さな丸葉をびっしりつける、寄せ植えの名脇役。丈夫でよく茂りますが、乾燥に弱く水切れで葉がパラパラ落ちるのが最大のつまずきどころです。

カテゴリ
花苗
育てやすさ
やさしい
日当たり
明るい半日陰〜日なた。夏は直射を避ける
水やり
表土が乾いたらたっぷり。乾かしすぎに注意
耐えられる寒さ
0℃前後まで(強い霜は避ける)
大きさの目安
つるが50cm〜1m以上に伸びる
原産地
ニュージーランド
出回り時期
3〜11月

どんな植物か

ワイヤープランツは、針金のように細くて硬い茎に、5mmほどの小さな丸い葉をびっしりつけるつる性の植物です。鉢からこぼれるように垂らしても、地面を這わせても、寄せ植えの隙間を埋める役としても使えて、とにかく形の自由がききます。ニュージーランド原産で、見た目の繊細さに反してかなり丈夫。園芸初心者の方にもすすめやすい一株です。

よく「コンプレクサ」「ミューレンベッキア」といった名前でも出回りますが、いずれも同じ仲間を指していると思ってもらって大丈夫です。銅葉っぽいものや斑入りのタイプもありますが、育て方の基本はほぼ共通しています。

置き場所

明るい場所を好みます。屋外なら明るい半日陰から日なた、室内なら窓辺の光がよく入るところに。日照が足りないと茎ばかり間延びして、葉と葉の間隔が広い、スカスカした姿になりやすいです。

山陰の松江では、冬の日照不足が悩みどころ。曇天が続く時期は室内の窓際でもなかなか光が足りず、間延びしがちです。冬場はできるだけ明るい窓辺に寄せてあげてください。逆に夏の強い直射は葉焼けや乾燥を招くので、真夏は少し遮光した半日陰のほうが調子がよいことが多いです。

水やり

ワイヤープランツで最も気をつけたいのが水切れです。細い茎と小さな葉のわりに、乾燥にはあまり強くありません。土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本のリズムです。

とくに夏の高温期は乾きが早く、朝たっぷりやったつもりでも夕方にはカラカラ、ということもあります。松江の夏は高温多湿とはいえ、鉢は日中どんどん乾くので、水やりの回数を増やす意識でいてください。ハンギングや小さめの鉢は特に乾きやすいので注意です。

ただし、常にジメジメさせるのも別問題で、受け皿に水を溜めっぱなしにすると根が傷みます。「乾いたらたっぷり、次まで待つ」のメリハリが大事です。

葉がパラパラ落ちるとき

この植物特有のつまずきが、葉が急にパラパラと落ちる現象です。原因の多くは水切れで、一度カラカラに乾かしてしまうと、細い葉から一気に落ちていきます。しかも落ちた後、その枝がなかなか復活しないこともあり、丸ハゲのようになってしまうと少し寂しい姿になります。

もし葉を落としてしまっても、あきらめずに水やりを続けてみてください。茎が緑のうちは、根元付近から新しい芽が吹いてくることがあります。落ちてスカスカになった枝は思いきって切り戻すと、株元から吹き直して密な姿に戻ってくれることも多いです。

逆に、根詰まりや水はけの悪さで根が弱っても葉が落ちます。何年か植え替えていない鉢なら、春から初夏に一回り大きな鉢へ植え替えてあげると調子が戻りやすいです。

伸びすぎ・形の整え方

生育期にはぐんぐんつるを伸ばして、放っておくとまとまりのないボサボサな姿になりがちです。伸びすぎたら気軽に切って構いません。切ったところから枝分かれして、こんもり茂ってくれます。春から秋の生育期なら、いつ切っても比較的よく戻ります。

切った茎は挿し木でも増やせます。数節を土に挿しておくと根づくことがあるので、余った枝で試してみるのも楽しいです。

冬越しと品種の違い

ワイヤープランツはある程度の寒さには耐えますが、強い霜や凍結には弱い面があります。松江の平地の冬なら軒下などで越せることも多い一方、冷え込む年や霜が直接当たる場所では傷むことがあります。心配なら鉢を室内の明るい窓辺に取り込むと安心です。冬は生育が緩むので、水やりも控えめに切り替えてください。

品種としては、標準的な緑葉のもののほか、葉が小さめの銅葉系、白やクリームの斑が入るタイプなどがあります。斑入りは緑葉より少しデリケートで、真夏の直射で斑の部分が焼けやすい傾向があります。ただ耐寒性や水の好みといった基本は共通しているので、どのタイプでも「乾かしすぎない・明るく置く・伸びたら切る」を押さえておけば、そう大きく外すことはありません。

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