アガパンサス
African Lily / Agapanthus africanus
別名・品種: ムラサキクンシラン、アフリカンリリー、アガパンツス
初夏に涼しげな青紫の花を放射状に咲かせる多年草。丈夫で手がかからず、地植えにすれば毎年株が育って花数も増えていきます。山陰の梅雨〜夏でも育てやすい花です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日なた〜半日陰
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。過湿は避ける
- 耐えられる寒さ
- 品種によるが常緑種は0℃前後、落葉種は−10℃前後
- 大きさの目安
- 草丈30cm〜1m程度
- 原産地
- 南アフリカ
- 出回り時期
- 3〜6月・9〜11月
気をつけたいこと
全草に弱い毒性があり、汁液で皮膚がかぶれることがあります。ペットや小さなお子さんが口にしないよう置き場所に注意してください。
アガパンサスってどんな植物
南アフリカ生まれの多年草で、6〜7月ごろに細長い茎を伸ばし、その先に青紫や白の小花を花火のように放射状に咲かせます。線のようにすっとした葉が株元から広がり、花のない時期も姿がきれいなのが魅力です。一度根付くと数年は植えっぱなしでどんどん株が充実し、花数も増えていきます。手がかからないので、ガーデニングを始めたばかりの方にも扱いやすい花です。
地植えでも鉢植えでも育てられます。庭のアクセントにまとめて植えると、初夏のじめっとした季節にすっと涼しげな景色をつくってくれます。
置き場所
日なたから半日陰まで対応しますが、花つきをよくしたいなら日当たりのよい場所が向いています。午前中しっかり陽が当たる場所が理想です。
山陰の夏は高温多湿で日差しも強く、真夏の西日が長時間当たると葉先が傷むことがあります。鉢植えなら真夏だけ少し遮光気味の場所に移すと安心です。地植えの場合は水はけのよい場所を選んであげてください。
冬の松江は日照が少なく、じめじめしがちです。常緑タイプは寒さでやや葉が傷むことがありますが、株そのものは地際に体力を残しているので、春になれば新しい葉が伸びてきます。落葉タイプは冬に地上部が枯れますが、これは弱ったわけではなく休眠しているだけなので、あわてて掘り上げなくて大丈夫です。
水やり
地植えで根付いたあとは、よほど雨が降らない日が続かないかぎり、水やりはほとんど不要です。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり与えます。
注意したいのは過湿です。もともと乾燥した土地の植物なので、常に土がじめじめしていると根が傷みます。山陰の梅雨どきは長雨が続くので、鉢は軒下など雨が当たりすぎない場所に移すと安心です。受け皿に水を溜めっぱなしにしないようにしてください。冬は生育が緩むので、水やりの頻度も控えめにします。
花が咲かないとき
アガパンサスでいちばん多い相談が「葉ばかり茂って花が咲かない」というものです。原因はいくつか考えられます。
ひとつは日照不足です。半日陰でも育ちますが、暗すぎると花芽がつきにくくなります。もうひとつは肥料の偏りで、窒素分の多い肥料を与えすぎると葉ばかり育ってしまいます。花を見たいなら春にリン酸を含む肥料を控えめに与えるくらいがちょうどよいです。
そして意外と知られていないのが、株が若いうちや、植え替え直後は咲きにくいという点です。アガパンサスはある程度根が張って株が充実してから花を咲かせる性質があるので、植えて1〜2年は花が少なくても心配いりません。逆に鉢の中で根がぎゅうぎゅうになっているほうがよく咲くこともあり、頻繁な植え替えはかえって花を遠ざけます。数年に一度、株が窮屈になりすぎたら株分けを兼ねて植え替える程度で十分です。
品種による違い
アガパンサスには常緑タイプと落葉タイプがあり、性質が少し異なります。常緑タイプは冬も葉を残しますが寒さにやや弱く、落葉タイプは冬に地上部が枯れる代わりに耐寒性が高い傾向があります。松江の平地であればどちらも屋外で越冬できることが多いですが、鉢植えの常緑種は寒風の当たらない場所に置くとより安心です。
花色も濃い青紫から淡いブルー、白までさまざまで、草丈も30cmほどの矮性種から1mを超える大型種まであります。狭い場所や鉢植えには小型種、庭のボリュームを出したいなら大型種、と用途で選ぶとよいでしょう。育て方の基本はどのタイプもほぼ同じです。
つまずきやすいポイントまとめ
丈夫な植物ですが、花後に伸びた茎をそのままにしておくと種づくりに体力を使ってしまうので、花が終わったら花茎を根元から切ると株が疲れにくくなります。また、株が混み合いすぎると風通しが悪くなり、山陰の多湿の時期に葉が蒸れることがあります。数年おきの株分けで風通しを保ってあげてください。すべてが環境で変わりますので、うまくいかない年があっても、翌年に持ち直すことはよくあります。