ゼラニウム
Geranium / Pelargonium × hortorum
別名・品種: ゼラニューム、ペラルゴニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ニオイゼラニウム
次々と花を咲かせて長く楽しめる、初心者にもやさしい定番の花苗。日当たりと乾かし気味の水やりを守れば丈夫に育ちますが、山陰の梅雨と夏の蒸れには少し気を配ってあげたい植物です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日当たりと風通しのよい場所を好む
- 水やり
- 土の表面が乾いてからたっぷり。過湿は苦手
- 耐えられる寒さ
- 目安3〜5℃以上(霜は避ける)
- 大きさの目安
- 鉢植えで20〜50cm程度
- 原産地
- 南アフリカ
- 出回り時期
- 3〜6月・9〜11月
気をつけたいこと
ペットや子どもが口にすると体調を崩すことがあるので、置き場所に注意してください。葉に触れると独特の香りが手につくことがあります。
ゼラニウムってどんな植物
ゼラニウムは南アフリカ生まれの多年草で、春から秋にかけて次々と花を咲かせてくれる、鉢花の定番です。丈夫で花期が長く、育て方のコツもシンプルなので、はじめて花を育てる方にもおすすめしやすい植物です。
葉には独特の香りがあり、これが虫よけになるとも言われます。花色は赤・ピンク・白・サーモンなど幅広く、玄関先や窓辺をぱっと明るくしてくれます。ヨーロッパでは窓辺に飾る花としておなじみですね。
置き場所
基本は日当たりと風通しのよい場所です。日光をしっかり浴びるほど花つきがよくなるので、屋外なら南向きのベランダや軒下、室内なら明るい窓辺が向いています。
山陰の冬は日照が少なく曇りや雨の日が続きます。ゼラニウムは日照不足だと花が減り、間延びした姿になりやすいので、冬こそ一番明るい窓辺を確保してあげてください。寒さには弱く、霜に当たると傷みます。目安として3〜5℃を下回る時期は室内や軒下に取り込むと安心です。松江の平地でも、真冬の夜間は屋外に出しっぱなしにしないほうが無難です。
逆に真夏の直射で葉が焼けることもあるので、盛夏は明るい日陰や半日陰に移してあげると管理が楽になります。
水やり
ゼラニウムは乾かし気味を好みます。もともと乾燥地の植物なので、常に湿っている状態が一番苦手です。土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与える、というメリハリのある水やりを心がけてください。
受け皿に水をためたままにすると根腐れの原因になります。特に山陰の梅雨から夏は湿度が高く、鉢の中が乾きにくくなります。この時期は水やりの回数を減らし、雨が続くときは軒下に入れて雨ざらしを避けると失敗が減ります。冬も生育がゆるやかになるので、乾いてから数日おいてもいいくらい控えめにします。
山陰の蒸れとの付き合い方
ゼラニウム最大のつまずきは、夏の高温多湿による蒸れです。山陰の夏は気温も湿度も高く、株が茂って風通しが悪くなると、下葉が黄色くなって落ちたり、茎が腐ってきたりすることがあります。
対策としては、花が終わったら花茎を早めに切り取り、混み合った葉や枯れ葉をこまめに取り除いて風の通り道をつくることです。梅雨前に一度、伸びすぎた枝を切り戻しておくと、株がコンパクトになって蒸れにくくなります。切った枝は挿し木にも使えるので、余裕があれば試してみてください。
夏を無事に越せば、涼しくなる秋にまた花を咲かせてくれます。うまくいかず夏に弱ってしまうこともありますが、それはこの植物にはよくあることなので、あまり気を落とさないでくださいね。
花が咲かない・間延びするとき
「なかなか咲かない」「ひょろひょろ伸びる」という相談が多いのもゼラニウムです。原因の多くは日照不足です。特に冬から早春、室内の暗い場所に置いていると花芽がつきにくく、茎だけが徒長しがちです。まずはできるだけ明るい場所へ移してみてください。
また、咲き終わった花をそのままにしておくと株が種づくりにエネルギーを使い、次の花が上がりにくくなります。花がら摘みをこまめにすると、次々と咲きやすくなります。肥料は生育期の春と秋に、緩効性のものを少し与える程度で十分です。与えすぎると葉ばかり茂ることもあります。
品種による違い
ゼラニウムには系統がいくつかあります。一般的な立ち性の「ゾナル系」は花つきがよく育てやすいタイプ。茎が垂れる「アイビーゼラニウム」はハンギングや窓辺の飾りに向きます。葉に香りを楽しむ「センテッド(ニオイ)ゼラニウム」はローズやレモンなど品種ごとに香りが異なります。
育て方の基本はどれもほぼ同じで、日当たり・乾かし気味・蒸れ対策の三つを押さえれば大きく変わりません。耐寒性や葉色に多少の差はありますが、山陰では冬の管理はいずれも室内や軒下への取り込みが安心です。まずは手に入れやすいゾナル系から始めてみると、感覚がつかみやすいと思います。