アジュガ
Ajuga / Bugleweed / Ajuga reptans
別名・品種: セイヨウキランソウ、西洋十二単、ジュウニヒトエ、バーガンディグロー、チョコレートチップ、キランソウ属
ランナーで横に広がる這性のグラウンドカバー。半日陰でもよく育ち、春には青紫の花穂が立ち上がります。銅葉や斑入りなど葉色も楽しめて、山陰の日照が少ない庭でも扱いやすい丈夫な宿根草です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 半日陰〜明るい日陰。夏は直射を避ける
- 水やり
- 表土が乾いたら。地植えは基本降雨まかせでOK
- 耐えられる寒さ
- -10℃程度まで(宿根して越冬)
- 大きさの目安
- 草丈10〜20cm、横に這って広がる
- 原産地
- ヨーロッパ〜西アジア
- 出回り時期
- 3〜5月・9〜11月
どんな植物か
アジュガはシソ科の宿根草で、地面を這うように横へ広がっていくグラウンドカバーの定番です。ランナー(走出枝)を伸ばして子株を増やし、じわじわとマット状に広がっていきます。春、4〜5月ごろになると青紫の花穂がすっと立ち上がり、地面いっぱいに咲く姿は見応えがあります。
何よりの魅力は日陰に強いこと。日当たりの悪い庭の一角や、木の根元など「他の花が育ちにくい場所」でも葉を茂らせてくれます。山陰は冬の日照が少なく、庭の北側や建物の陰になる場所も多いですが、そういう環境こそアジュガの出番です。
置き場所
半日陰から明るい日陰がいちばん機嫌よく育ちます。真夏の強い直射日光は葉が焼けたり傷んだりする原因になるので、夏場は木漏れ日や午前中だけ日が当たるくらいの場所が向いています。
逆に一日中まったく日が入らない暗い場所だと、葉色がぼやけたり花付きが悪くなったりすることがあります。花をしっかり見たい場合は、春先だけでも柔らかい光が当たる場所を選んでみてください。
鉢植えの場合も同じで、真夏は半日陰に移動させると葉が長持ちします。松江の夏は高温多湿でこもりやすいので、風の通る場所に置くのがポイントです。
水やり
地植えでしっかり根付いてしまえば、基本的に降雨だけで問題ありません。極端に雨が降らず、葉がしおれてくるようなときだけ水やりする、くらいの気持ちで大丈夫です。
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと。ただしアジュガは過湿がやや苦手で、常にジメジメした状態が続くと株が蒸れて弱ることがあります。受け皿に水を溜めっぱなしにしないよう気をつけてください。
山陰の夏越しがいちばんのつまずき
アジュガで多い失敗が「夏に株の中心が蒸れて溶けるように枯れる」こと。山陰の梅雨から真夏にかけての高温多湿は、この植物にとってなかなか厳しい季節です。マット状に密に茂っていると内側の風通しが悪くなり、その部分から傷んでいきます。
対策としては、混み合ってきたら株を間引いて風を通すこと、水はけの悪い場所には植えないことが効きます。鉢植えなら夏は雨の当たらない半日陰の軒下に移すと、だいぶ安全です。地植えで一部が枯れても、涼しくなると周りの元気な株から復活してくることが多いので、夏に少し傷んでも慌てず様子を見てください。必ず夏越しできるとは言い切れませんが、風通しを意識するだけで生存率はかなり変わります。
花が少ない・広がらないとき
「なかなか花が咲かない」ときは、日照不足が原因のことが多いです。暗すぎる場所だと葉ばかり茂って花穂が上がりにくくなります。少し明るい場所に移すか、春先だけでも光を当ててみてください。
「広がらない」場合は、植えて日が浅いか、土が合っていない可能性があります。ランナーが伸びて子株が根付くまでには時間がかかるので、1年目はゆっくり構えるくらいでちょうどいいです。花が終わったら伸びた花茎を切り戻すと、株が葉の充実に力を回して次のシーズンにつながります。
品種の違いについて
アジュガには葉色のバリエーションがいくつかあります。銅葉が美しい「バーガンディグロー」、白やピンクの斑が入る「チョコレートチップ」など、名前は違っても育て方はほぼ同じと考えて構いません。斑入り系はやや葉焼けしやすい傾向があるので、より日陰寄りの場所に置くと安心です。緑葉タイプは丈夫で広がりも旺盛なので、広い範囲を覆いたいときに向いています。庭のどんな雰囲気にしたいかで、葉色から選んでみてください。