庭木・花木育てやすさ: ふつう

レモン

Lemon / Citrus limon

別名・品種: レモンの木、リスボンレモン、マイヤーレモン、ユーレカレモン、璃の香

香りのよい花と黄色い実が楽しめる常緑の柑橘。日光と水はけを好みます。山陰の冬は寒さと日照不足が課題で、鉢植えにして冬は軒下や室内に移す育て方が安心です。

カテゴリ
庭木・花木
育てやすさ
ふつう
日当たり
日当たりのよい場所を好む
水やり
表土が乾いたらたっぷり。鉢は特に乾きに注意
耐えられる寒さ
目安として-3℃前後まで(品種差あり、冬は防寒を)
大きさの目安
鉢植えで1〜2m、地植えで2〜3m程度
原産地
インド北東部〜ヒマラヤ山麓(原産諸説あり)
出回り時期
3〜6月・9〜11月

気をつけたいこと
枝に鋭いとげがあるので剪定や収穫のときは手袋を。枝葉に触れて手荒れする人もいます。実の皮や葉は猫や犬が大量に口にすると胃腸を刺激することがあります

レモンってどんな木

レモンは常緑の柑橘で、白い花が甘い香りを放ち、そのあとに黄色い実がつきます。花・香り・実・つやのある葉と、ひとつの木でいくつも楽しめるのが人気の理由です。ミカンなど他の柑橘に比べると寒さにやや弱く、山陰で育てる場合はここが一番のポイントになります。

温暖地では地植えでどんどん大きくなりますが、松江あたりの気候だと冬越しの管理を考えて、まずは鉢植えから始める方が扱いやすいと思います。鉢なら寒波のときに動かせますし、根が張りすぎないぶん実つきもコントロールしやすくなります。

置き場所と日当たり

とにかく日光を好む木です。日当たりが悪いと花が咲かず、咲いても実が育ちにくくなります。一日を通してよく日の当たる場所に置いてください。

山陰の冬は曇りや雨、雪が続いて日照がぐっと減ります。この時期の日照不足はレモンにとってなかなか厳しく、落葉したり弱ったりすることがあります。冬は南向きの窓辺や、明るい室内に取り込むのがおすすめです。屋外で越冬させる場合も、北風の当たらない軒下や壁際など、少しでも暖かく明るい場所を選んでください。

夏は逆に高温多湿になります。レモン自体は暑さには比較的強いのですが、鉢が蒸れて根が傷むことがあるので、風通しのよい場所に置いてあげると安心です。

水やりと肥料

水を好む一方で、根が常にじめじめしているのは苦手という、少しわがままなところがあります。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えてください。特に花や実がついている時期に水切れすると、実が落ちたり小さくなったりします。

梅雨や秋の長雨のときは、鉢皿に水を溜めっぱなしにしないよう気をつけてください。山陰の多湿な季節は、水のやりすぎより「排水の悪さ」で根を傷めることが多い印象です。

肥料は春から秋の生育期に、柑橘用の肥料を定期的に。実をたくさんつけると木が消耗するので、肥料切れさせないことが翌年の花つきにもつながります。

花が咲かない・実がつかないとき

レモンでいちばん多い相談が「なかなか実がつかない」というものです。原因はいくつか考えられます。

ひとつは日照不足。前述のとおり、山陰の冬から春にかけての光の少なさが影響していることがあります。もうひとつは若い木であること。苗を植えてから花を咲かせるまで数年かかることも珍しくありません。焦らず育てるのが結局は近道です。

また、実がついても小さいうちにポロポロ落ちる「生理落果」も起こります。これはある程度は自然な間引きなので、全部が落ちなければ心配しすぎなくて大丈夫です。とはいえ水切れや肥料切れがあると落果が増えるので、その点は見直してみてください。剪定で枝を切りすぎると花芽まで落としてしまうこともあるので、思い切った剪定は控えめにしておくと無難です。

冬越しの工夫と品種のこと

山陰で育てるうえで冬越しが最大の関門です。目安として-3℃前後を下回ると葉が傷みやすくなります。鉢植えなら冬は室内か軒下へ、地植えなら幹や根元を不織布や敷きわらで覆うなどして寒さと冷たい風を和らげてあげてください。ただし年によって寒波の強さは変わるので、天気予報を見て早めに動くのが安心です。

品種によって耐寒性や実の性質が少し違います。よく出回るのは酸味がしっかりした「リスボン」や「ユーレカ」、そして「マイヤー」。マイヤーはオレンジとの交雑とされ、まろやかな酸味で比較的耐寒性があるといわれ、鉢栽培にも向きます。国産の「璃の香」なども見かけます。ただ、どの品種も基本の育て方は大きくは変わりません。まずは日光・水はけ・冬の防寒、この三つを押さえておけば、山陰でも黄色い実を目指していけます。

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