オリーブ
Olive / Olea europaea
別名・品種: オリーブの木、ネバディロブランコ、マンザニロ、ミッション、アルベキーナ、レッチーノ
銀色がかった葉が美しく、シンボルツリーとして人気のオリーブ。乾燥と日光を好み、山陰では冬より夏の蒸れと日照不足に注意しながら育てます。実つきには品種の組み合わせも関わります。
- カテゴリ
- 庭木・花木
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 一年を通してよく日の当たる場所
- 水やり
- 鉢は表土が乾いたらたっぷり。地植えは根付けばほぼ不要
- 耐えられる寒さ
- およそ-3℃前後まで(幼木は寒さに弱め)
- 大きさの目安
- 鉢で1〜2m、地植えで数mまで
- 原産地
- 地中海沿岸
- 出回り時期
- 3〜6月・9〜11月
気をつけたいこと
未成熟の果実や葉には多量に食べると胃腸に不調を起こす成分があり、犬猫が大量に口にするのは避けてください。
オリーブってどんな木
地中海沿岸生まれの常緑樹で、シルバーグリーンの細い葉が風にゆれる姿がとても人気です。洋風の庭にも和のしつらえにも合わせやすく、鉢植えでも地植えでもシンボルツリーとしてよく選ばれます。乾いた土地で育ってきた木なので、じめじめした環境よりも、日当たりと風通しのよい場所が得意です。
山陰の松江で育てる場合、いちばん意識したいのは「冬の寒さ」よりも「一年を通した日照と湿気」です。オリーブ自体は比較的寒さに耐えますが、冬に日が少なく曇りや雨が続く松江の気候では、日光をしっかり確保できる置き場所を選ぶことがなにより大切になります。
置き場所
とにかく日光が好きな木です。日照が足りないと枝ばかり間延びして、葉のつまった元気な樹形になりにくくなります。地植えなら一日を通してよく日の当たる場所を選んでください。鉢植えの場合も、屋外の日なたに置くのが基本です。
室内でも飾れますが、明るい窓辺でも屋外ほどの光量は得られないため、長く室内に置きっぱなしにすると調子を崩しやすくなります。冬の間だけ軒下や玄関先など、雨や霜を少しよけられる明るい場所に移すくらいがちょうどよいと思います。
風通しも重要です。松江の夏は高温多湿になるので、枝が混み合っていると蒸れて病害虫が出やすくなります。込みすぎた枝は間引いて、株の内側にも風が通るようにしておくと安心です。
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。オリーブは乾燥には強い一方で、常に土が湿った状態が続くと根が傷みやすい木です。受け皿にたまった水はこまめに捨ててください。梅雨どきや長雨の時期は、乾く前に水を足しすぎないよう気をつけると失敗が減ります。
地植えは、植え付けてしばらくは水やりが必要ですが、根が張ってしまえば基本的に雨まかせで大丈夫なことが多いです。むしろ山陰では水よりも「水はけ」のほうを心配したほうがよく、粘土質で水がたまりやすい場所なら、土を改良したり少し高く盛って植えたりする工夫が効いてきます。
実がつかない・花が咲かないとき
オリーブを買う方の多くが「実を収穫したい」と考えますが、実つきはいくつかの条件が重なって決まるので、必ずしも思いどおりにはいきません。
まず、多くの品種は自分ひとりの花粉では実がつきにくく、別の品種をそばに置いて受粉させたほうが結実しやすくなります。1本だけだと花は咲いても実にならない、ということが起こりがちです。次に、花芽は前年に伸びた枝につくため、時期を誤って強く刈り込むと翌年の花が減ることがあります。さらに、日照不足や若い木のうちは、そもそも花が咲かないこともよくあります。
松江のように梅雨と開花期が重なりやすい地域では、雨で花粉が流されて受粉がうまくいかない年もあります。実がつかなくても木が枯れているわけではないので、まずは日光と株の充実を優先し、気長に構えるのがおすすめです。
品種による違い
流通しているオリーブにはいくつもの品種があり、育て方はほぼ共通ですが、性質に少し差があります。ネバディロブランコは花粉が多く受粉樹として重宝され、樹勢が強いのが特徴です。ミッションは枝が上に伸びやすく樹形がまとまりやすいタイプ。マンザニロは実が大きめで葉幅が広く、アルベキーナやレッチーノは比較的コンパクトに扱いやすいとされます。
寒さや葉色にもわずかな差がありますが、松江での育て方が大きく変わるほどではありません。実を狙うなら、開花期の近い異なる品種を2本組み合わせると相性がよいことが多いです。
冬越しと剪定
オリーブは常緑で、松江の平地の冬なら屋外でも越せることが多いですが、幼木や鉢植えは寒風や霜で葉が傷むことがあります。心配なときは軒下に移すと安心です。
剪定は春先、新芽が動き出す前後が扱いやすい時期です。込み合った枝を抜いて風を通すことを中心に、樹形を整えます。前述のとおり切りすぎると花や実に影響するので、迷ったら控えめにしておくくらいがちょうどよいでしょう。