庭木・花木育てやすさ: ふつう

ウェストリンギア

Australian Rosemary / Westringia fruticosa

別名・品種: オーストラリアンローズマリー、ウエストリンギア、スモーキーホワイト、モーニングライト、ブルージェム

ローズマリーに似た細葉と淡い花を長く咲かせる常緑低木。乾燥に強く生垣にも向きますが、山陰の冬の多湿と幼苗の寒さには気を配りたい植物です。

カテゴリ
庭木・花木
育てやすさ
ふつう
日当たり
日当たりのよい屋外。半日陰でも可
水やり
地植えは根付けばほぼ不要。鉢は表土が乾いたら
耐えられる寒さ
目安-3〜-5℃程度(幼苗は霜に注意)
大きさの目安
樹高0.5〜1.5m程度
原産地
オーストラリア
出回り時期
3〜6月・9〜11月

どんな植物か

ウェストリンギアはオーストラリア原産の常緑低木で、細い葉の見た目がローズマリーによく似ていることから「オーストラリアンローズマリー」とも呼ばれます。ただしシソ科ではあるものの別属で、ローズマリーのような強い香りやハーブとしての利用はありません。白や淡い青紫の小花を春から秋にかけてぽつぽつと長く咲かせ、枝葉はふんわりとした柔らかい印象です。刈り込みに耐えるので、玉仕立てや低い生垣、鉢の寄せ植えの骨格にも使われます。

乾燥と潮風に強く、やせ地でも育つタフさが魅力です。一方で、山陰の冬の長雨と夏の蒸れは苦手な面があり、そこをどう避けるかが長く付き合うコツになります。

置き場所

基本は日当たりのよい屋外です。日照が足りないと枝が間延びして葉のつきがまばらになり、花も減りやすくなります。松江のように冬に曇りや雨が続く地域では、できるだけ南〜西向きの明るい場所を選んであげてください。半日陰でも枯れはしませんが、締まった姿にはなりにくい印象です。

地植えにする場合は、水はけのよい場所が第一条件です。粘土質で水が抜けにくい場所だと根が傷みやすいので、腐葉土や軽石を混ぜて土を軽くしたり、少し高植えにして水が溜まらないようにすると安心です。鉢植えなら、山陰の冬は長雨に当て続けないよう、軒下や雨のかかりにくい場所に移せると管理がぐっと楽になります。

水やり

乾燥に強い植物なので、水のやりすぎがいちばんの失敗のもとです。地植えで根が張ってしまえば、真夏に何日も雨がない時以外はほとんど水やりは不要と考えてよいくらいです。

鉢植えは、土の表面が乾いてからたっぷり与え、また乾かす、というメリハリのあるやり方が合っています。常に湿った状態が続くと根が弱ります。特に山陰の梅雨から夏にかけては雨で土が乾ききらない日が続くので、受け皿に水を溜めないこと、鉢底から水がしっかり抜けることを確認しておいてください。

山陰の冬と蒸れへの向き合い方

ウェストリンギアの耐寒性は品種や株の充実度で差がありますが、目安としては-3〜-5℃程度まで。松江の平地であれば地植えでも越冬する年が多いものの、強い霜や寒風が続くと葉先が傷んだり、幼い苗は弱ることがあります。植え付けて間もない若い株は、初めの冬だけでも寒風の当たりにくい場所を選んだり、鉢なら軒下に寄せておくと安心です。「必ず大丈夫」とは言い切れないので、寒波の予報が出たときは無理をさせない、くらいの気持ちでいてください。

もう一つ山陰で気をつけたいのが蒸れです。梅雨から夏の高温多湿の時期、枝が混み合っていると内側が蒸れて葉が茶色く枯れ込むことがあります。花後や梅雨前に軽く刈り込んで風通しをよくしておくと、この蒸れ枯れを防ぎやすくなります。

姿が乱れる・花が減るときは

この植物でよくある悩みが、枝が伸びて中がスカスカになり、下のほうの葉が抜けて木質化してくることです。放っておくと間延びした枝先だけに葉が残る姿になりがちなので、若いうちからこまめに刈り込んで枝数を増やしておくのがおすすめです。刈り込みには比較的強いですが、葉のない古い枝まで一度に深く切り戻すと、そこから芽吹かないことがあるので、葉が残る位置で少しずつ整える方が失敗が少ないです。

花が咲かない・減ったと感じるときは、日照不足か、肥料の窒素分が多すぎて葉ばかり茂っているケースが考えられます。まずは日当たりを見直してみてください。もともと年に一度どっと咲くというより、ぽつぽつと長く咲くタイプなので、派手さを期待しすぎないのもつきあい方のひとつです。

品種による違い

流通しているものは、標準的な緑葉タイプのほか、白い斑が入る明るい葉色の「スモーキーホワイト」、黄金がかった葉が目を引く「モーニングライト」、青みの花が印象的な「ブルージェム」などがあります。いずれも育て方の基本は同じで、日当たりと水はけを好み、蒸れと過湿を嫌う点は共通しています。斑入りや黄金葉のタイプは緑葉に比べてやや繊細に感じられることもあるので、寒さや強い直射のときは少し気にかけてあげるとよいでしょう。葉色でずいぶん雰囲気が変わるので、置き場所の明るさや周りの植物との相性で選んでみてください。

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