コニファー
Conifer / Coniferales spp.
別名・品種: 針葉樹、ゴールドクレスト、エレガンテシマ、ブルーヘブン、エメラルドグリーン、ボールバード
円錐形や球形のシルエットが美しい針葉樹の総称。ゴールドクレストなど品種が豊富で、寄せ植えや庭のアクセントに人気。寒さに強い一方、山陰の夏の蒸れが最大の弱点です。
- カテゴリ
- 庭木・花木
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 日当たり〜半日陰。風通しのよい場所
- 水やり
- 地植えは根付けば基本不要。鉢は乾いたらたっぷり
- 耐えられる寒さ
- 品種により-10℃前後まで。多くは寒さに強い
- 大きさの目安
- 矮性種30cm〜高木は数m
- 原産地
- 北半球の温帯を中心に世界各地
- 出回り時期
- 通年
コニファーってどんな植物
「コニファー」は特定の一種ではなく、針葉樹の園芸品種をまとめた呼び名です。ヒノキやスギ、コノテガシワの仲間が中心で、鉢植えのゴールドクレストから庭のシンボルツリーになるエメラルドグリーンまで幅広くあります。共通するのは、円錐形や球形にまとまる整った樹形と、黄金葉・青緑葉といった一年中変わらない葉色。花壇のように季節でガラッと変わるものではなく、常緑で庭の骨格をつくってくれる存在です。
寒さには全般に強く、松江の冬はほとんど問題になりません。むしろ山陰で気をつけたいのは夏。高温多湿と、梅雨から真夏の蒸れが、コニファーにとって一番の難所になります。
置き場所
基本は日当たりと風通しのよい場所です。日照が足りないと枝がスカスカに間延びして、あのぎゅっと詰まった美しいシルエットが崩れてしまいます。とくにゴールドクレストのような黄金葉の品種は、光が弱いと色がくすんで緑っぽくなりがちです。
松江は冬の曇天が続き日照が不足しやすい土地ですが、コニファーは冬の間はほとんど成長を止めているので、冬の日照不足はそれほど神経質にならなくて大丈夫です。問題は夏。西日がガンガン当たる場所や、建物に囲まれて風が抜けない場所は避けてください。鉢植えなら夏だけ半日陰の風通しのよい所へ動かせると安心です。
水やり
地植えは根が張ってしまえば、雨まかせで基本的に水やりは不要です。植え付け直後の1年目だけ、乾いたらたっぷり与えて根付かせてください。
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりが原則。ただし、松江の梅雨時は乾きが遅いので、乾いていないのに毎日あげると根腐れします。指で土を触って確かめる習慣をつけてください。逆に真夏は鉢の中がすぐ乾くので、朝夕チェックが必要になることもあります。受け皿に水を溜めっぱなしにしないのがコツです。
山陰で一番のつまずき「内側の枯れ込みと蒸れ」
コニファーで多い失敗が、株の内側や下のほうが茶色く枯れ込んでくる症状です。原因の多くは蒸れと風通しの悪さ。山陰の高温多湿の夏に、葉が密集したまま放っておくと、内部に湿気がこもって一気に茶色くなります。いったん茶色くなった針葉は、多くの品種で緑には戻りません。
対策は、梅雨前と秋に軽く刈り込んで風の通り道をつくること。ただし切りすぎには注意で、緑の葉がまったく残らない「葉のない古枝」まで切り戻すと、そこからは芽吹かないことが多いです。刈り込みは緑の葉を少し残す範囲にとどめてください。混み合った枝を透かすように間引くだけでも、蒸れはかなり和らぎます。
葉色が悪い・枝が間延びするとき
黄金葉の品種が緑っぽくくすんだり、枝がひょろっと伸びて樹形が崩れるのは、たいてい日照不足です。もう少し日の当たる場所に移すと、翌シーズンには色が戻ってくることがあります。また、コニファーは肥料をやりすぎても徒長して間延びしやすいので、春に少量の緩効性肥料を与える程度で十分です。冬の追肥は基本的にいりません。
葉先が茶色くなる場合は、乾燥のしすぎ、根詰まり、あるいはハダニの可能性もあります。乾燥した夏には葉裏にハダニがつきやすいので、ときどき葉水で洗い流してやると予防になります。
品種ごとの違い
コニファーは品種が非常に多く、育て方の基本は共通ですが、性質に少し差があります。ゴールドクレストは黄金葉が明るく鉢物で人気ですが、蒸れに弱めで山陰の夏はやや気を使います。エメラルドグリーンは細い円錐形で庭木向き、比較的丈夫。ブルーヘブンやボールバードは青みがかった葉色が魅力で、大きく育つタイプです。エレガンテシマはやわらかな葉質で冬に赤みを帯びるものもあります。
どれを選ぶ場合も、大きくなる高さと、置き場所の風通しを先に考えておくのが失敗しないコツです。品種名にとらわれすぎず、「日当たりと風通し」「夏の蒸れ対策」の二つを押さえておけば、山陰でも長く楽しめます。