ホヤ
Hoya, Wax Plant / Hoya carnosa
別名・品種: サクララン、ホヤ・カルノーサ、ホヤ・ケリー、ハートホヤ、ワックスプラント、ホヤ・クミンギアナ
厚くつやのある葉と、まるでロウ細工のような星形の花が魅力のつる性植物。乾燥に強く手がかからず、吊り鉢でも仕立てられます。花を長く楽しむコツを押さえれば、初心者にも育てやすい一鉢です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 明るい日陰〜レースのカーテン越しの光
- 水やり
- 土がしっかり乾いてから。乾かし気味を好む
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(冬は室内へ)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜つるが1m以上に伸びる
- 原産地
- 東〜東南アジア、オーストラリア
- 出回り時期
- 3〜10月
気をつけたいこと
茎や葉を傷つけると出る白い樹液で肌がかぶれることがあります。花からは甘い蜜が垂れることがあるので、床や家具の汚れに注意してください。
ホヤってどんな植物
ホヤは東南アジアやオーストラリアを原産とするつる性の植物で、厚くてつやのある葉が特徴です。和名では「サクララン」とも呼ばれ、これは咲く花が桜のようにかわいらしく、蘭のような雰囲気を持つことから付いた名前です。花はまるでロウ細工のように光沢があり、星形の小花がボール状にまとまって咲きます。この花目当てで育てる方も多い、人気の観葉植物です。
つるを伸ばして育つので、吊り鉢にして垂らしたり、支柱やリングに巻きつけて仕立てたりと、飾り方の幅が広いのも魅力です。多肉質の葉に水をためこむ性質があるので乾燥にも比較的強く、水やりの失敗が少ない点でも育てやすい植物といえます。
置き場所
明るい場所を好みますが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。レースのカーテン越しの窓辺くらいの、やわらかい光が当たる場所が理想です。
山陰の冬は日照が少なく、どうしても日光不足になりがちです。ホヤは暗すぎると花芽がつきにくくなるので、冬こそできるだけ明るい窓辺に寄せてあげてください。窓際は夜間に冷え込むため、夜だけ少し内側に移すか、カーテンで冷気を和らげると安心です。
耐寒性はそれほど高くなく、目安として5℃を下回ると弱ってきます。松江の冬は室内でも朝晩かなり冷えるので、暖房の届く部屋で管理するのが無難です。逆に夏の高温には比較的強いですが、締め切った室内での蒸れは苦手なので、風通しを意識してください。
水やり
ホヤは葉に水分をためるため、乾かし気味の管理が向いています。土の表面が乾いてから数日おいて、鉢の中までしっかり乾いたのを確認してから、たっぷり与えるくらいがちょうどよいです。
山陰の梅雨から夏にかけては湿度が高く、土が乾きにくい時期が続きます。この時期に水を与えすぎると根が傷みやすいので、しっかり乾かすことを優先してください。冬は生育がゆるやかになるので、水やりの回数をぐっと減らし、月に1〜2回程度、乾いてから控えめに与えるくらいで十分です。
受け皿に水をためたままにすると根腐れの原因になります。特に多湿な山陰では、水はけと風通しを意識するだけで、失敗がずいぶん減ります。
花が咲かない・咲かせるコツ
ホヤを育てる方が一番つまずくのが「なかなか花が咲かない」という点です。花は株がある程度充実してから咲くので、若い苗のうちは葉ばかりで咲かないことも珍しくありません。数年育てて、ようやく咲いたという声もよく聞きます。焦らず育てるのが基本です。
もう一つ大事なのが、花が終わったあとの「花柄(花のついていた短い突起)」を切らないことです。ホヤは同じ花柄から翌年もくり返し花を咲かせる性質があるため、これを切ってしまうと花芽をなくすことになります。しおれた花だけをそっと取り除き、突起は残しておいてください。
また、日照不足だと花芽がつきにくくなります。山陰の冬の暗さはどうしても不利なので、春から秋にかけてしっかり光に当て、株を充実させておくことが翌シーズンの開花につながります。ただし環境によって咲かないこともあり、必ず咲くとは言い切れません。気長に付き合う植物だと考えておくと気が楽です。
品種による違い
ホヤにはたくさんの品種があり、姿はさまざまです。もっとも一般的なのがカルノーサで、丈夫で育てやすく初心者向きです。葉がハート形に見える「ハートホヤ(ケリー)」は葉挿しの一枚仕立てが人気ですが、そこから伸びにくいこともあります。細い葉が立ち上がる「クミンギアナ」など、葉の形や色に個性のある品種も出回っています。
斑入りの品種は葉色が美しい反面、緑葉のものよりやや光を必要とし、日照不足だと斑がぼやけることがあります。基本の育て方はどの品種もほぼ同じなので、まずは気に入った葉姿で選んでみてください。
増やし方と仕立て
つるを数節つけて切り、水や土に挿しておくと発根します。生育期の春から夏が向いています。伸びたつるはリングや支柱に巻きつけたり、吊り鉢で垂らしたりと自由に仕立てられます。伸ばしたい方向にゆるく誘引してあげると、姿よくまとまります。