花苗育てやすさ: やさしい

ギボウシ

Hosta / Hosta spp.

別名・品種: ホスタ、擬宝珠、オオバギボウシ、コバギボウシ、サガエ、フランシー

日陰でもよく育つ、山陰の庭にうってつけの葉物。青葉・斑入り・黄金葉と葉色が豊富で、初夏には涼しげな花も咲きます。冬は地上部が枯れますが春にまた芽吹きます。

カテゴリ
花苗
育てやすさ
やさしい
日当たり
半日陰。強い直射は避けて
水やり
生育期は土が乾いたらたっぷり。冬は控えめに
耐えられる寒さ
-15℃前後まで(冬は地上部が枯れて越冬)
大きさの目安
小型10cm〜大型80cm程度
原産地
日本・東アジア
出回り時期
3〜6月・9〜10月

ギボウシってどんな植物

ギボウシは日本の山野にも自生する、日陰に強い多年草です。園芸では「ホスタ」の名でもよく出回ります。花よりも葉を楽しむ植物で、青みがかった葉、白や黄色の斑入り、明るい黄金葉まで、品種によって表情がまったく違います。初夏から夏にかけては、すっと立ち上がる花茎に薄紫や白の花をつけます。

山陰の庭は北側や建物の陰になる湿った場所が多く、ここが苦手な植物も少なくありません。ギボウシはそういう場所でこそ本領を発揮するタイプなので、松江のお庭とは相性がいい植物のひとつです。冬に地上部がすっかり枯れてなくなりますが、これは枯死ではなく休眠です。春になるとまた芽を出しますので、慌てて掘り上げないでください。

置き場所

基本は半日陰です。午前中だけやわらかい日が当たり、午後は日陰になるような場所が理想的です。山陰の夏は高温多湿で日差しも強く、真夏に一日中直射が当たる場所だと葉が焼けて茶色くなったり、葉先が傷んだりすることがあります。特に黄金葉や斑入りの品種は葉焼けしやすいので、木陰やフェンスの陰など、光が和らぐ場所を選んであげてください。

逆に青葉系の品種は比較的日陰に強く、暗めの場所でもきれいに育ちます。鉢植えの場合は、季節によって置き場所を動かせるのが利点です。梅雨明けから盛夏は少し暗めに、春と秋は明るめに、と調整すると調子を崩しにくくなります。

水やり

ギボウシは水を好みます。地植えなら根づいてしまえば雨まかせで大丈夫なことが多いですが、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。夏場は朝晩の水切れに注意します。葉が大きい品種ほど水をよく吸うので、真夏に鉢の水が足りないとぐったりすることがあります。

一方で、冬に地上部が枯れて休眠に入ったら水やりはぐっと控えめにします。芽がないのに湿ったままだと、山陰の冬の多湿と重なって株元が傷むことがあります。鉢はやや乾かし気味に管理し、春に芽が動き出したら再び水やりを増やしていくのが安全です。

ナメクジと葉の穴あき

ギボウシで一番よく聞くつまずきが、葉に穴があく・かじられるという悩みです。犯人の多くはナメクジやカタツムリ、ヨトウムシです。山陰は湿気が多く、これらが発生しやすい環境なので、せっかくの美しい葉がボロボロになってしまうことがあります。

対策としては、株元に落ち葉や鉢の受け皿の水をためないこと、夜間に見回ってみること、必要なら市販のナメクジ駆除剤を使うことなどが挙げられます。鉢植えを地面から少し浮かせて置くだけでも被害が減ることがあります。完全に防ぐのは難しいので、新芽が出る春先はとくに気にかけてあげてください。

斑や葉色が思ったのと違うとき

もうひとつよくあるのが「斑入りを買ったのに斑が薄くなった」「思ったより緑っぽい」という声です。ギボウシの葉色は光の量でかなり変わります。斑入り品種を暗すぎる場所に置くと、緑が優勢になって斑がぼやけることがあります。逆に強い光に当てすぎると葉焼けします。ちょうどよい明るさを探るのがコツで、少しずつ場所を変えて様子を見てください。

また春の芽出しの色と、夏に落ち着いたときの色が違う品種もあります。これは異常ではなく品種の性質なので、season を通して表情の移り変わりも楽しんでいただけます。

品種による違い

ギボウシは驚くほど品種が多い植物です。育て方はどれもほぼ共通しますが、選ぶときの目安として押さえておくと便利です。大型の「サガエ」などは葉が大きく存在感があり、広い場所向き。青葉系は日陰に強く落ち着いた雰囲気。斑入りや黄金葉は明るく庭を彩りますが、その分やや葉焼けしやすい傾向があります。小型種は鉢や寄せ植えにも向きます。耐寒性はどれも強く、松江の冬でも屋外で越冬できるものがほとんどですが、鉢の場合は凍結で根鉢が傷まないよう軒下などに寄せておくと安心です。数年経って株が混み合ってきたら、春先に株分けして更新すると元気を保てます。

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