花苗育てやすさ: やさしい

カラミンサ

Calamint / Calamintha nepeta

別名・品種: カラミント、カラミンサ・ネペタ、トウバナ属、ホワイトクラウド、ブルークラウド

小さな白や淡青の花を初夏から秋まで長く咲かせるシソ科の宿根草。葉はミントに似た爽やかな香りがあり、乾燥に強く暑さ寒さにも比較的タフ。ふんわり茂る姿でナチュラルガーデンによく合います。

カテゴリ
花苗
育てやすさ
やさしい
日当たり
日なた〜半日陰。よく日の当たる場所が花つきよい
水やり
表土が乾いたらたっぷり。過湿は苦手で乾かし気味に管理
耐えられる寒さ
-10℃前後まで耐える(山陰の露地でも越冬しやすい)
大きさの目安
草丈30〜50cm程度、株張り40cm前後
原産地
ヨーロッパ〜地中海沿岸
出回り時期
3〜6月・9〜10月

カラミンサってどんな植物

カラミンサはシソ科の宿根草(多年草)で、初夏から秋にかけて、米粒のように小さな白や淡い青紫の花を株いっぱいに咲かせます。一輪ずつは地味なのですが、細かい花が霞のように広がる姿がとても軽やかで、バラや宿根草の足元を埋めたり、寄せ植えの脇役として空間をふんわりつなぐのが得意な植物です。

葉に触れるとミントに似たさわやかな香りがあり、これが名前の由来にもなっています。ハーブとして扱われることもありますが、園芸ではもっぱら花壇や鉢を彩る花苗として親しまれています。乾燥に強く、暑さも寒さもわりあい平気なので、園芸を始めたばかりの方にも扱いやすい部類です。

置き場所

日当たりのよい場所を好みます。日照が足りると株が締まってたくさん花をつけますが、日陰が続くとひょろりと間延びして花数も減りがちです。山陰は冬から春にかけてどんよりした曇りの日が多いので、できるだけ日の当たる場所を選んであげてください。

地植えなら風通しのよい花壇の前〜中景に。鉢植えなら南〜東向きのよく日が差す場所が向いています。真夏の西日が強烈に当たり続ける場所では葉が傷むこともあるので、そこだけは様子を見て調整してください。

水やり

もともと乾いた土地の植物なので、じめじめした状態を嫌います。鉢植えは表土が乾いてからたっぷり与え、受け皿に水を溜めっぱなしにしないのが基本です。地植えで根づいてしまえば、真夏の極端な乾燥時以外はほとんど水やりの必要はありません。

注意したいのは山陰の梅雨と夏です。高温多湿が続くと株の内側が蒸れて、下の方の葉や茎が黒く傷んでくることがあります。水のやりすぎよりも「風が通らないこと」が原因になりやすいので、そこは後の節でふれます。

山陰で特に気をつけたい「夏の蒸れ」

カラミンサでいちばんつまずきやすいのが、梅雨から真夏にかけての蒸れです。株が密に茂るぶん、内側に湿気がこもりやすく、風の通らない場所だと株元から傷んで一気に見た目が悪くなることがあります。

対策として効果的なのが、花が一段落した梅雨前や真夏前に、株の高さを半分〜3分の1ほどまで思いきって切り戻すことです。風通しがよくなるうえ、その後に新しい芽が伸びて秋にもう一度きれいに咲いてくれることが多いです。切り戻しをためらって伸び放題にすると、蒸れて中がスカスカになりやすいので、思いきりが大事な植物だと思ってください。鉢植えなら、雨が続くときに軒下へ移してあげるのも有効です。

冬越しと切り戻し

耐寒性は高く、-10℃前後まで耐えるとされるので、松江あたりの露地でも越冬しやすい植物です。冬になると地上部が枯れ込んで一見なくなったように見えますが、根が生きていれば春にまた芽吹いてきます。枯れた茎は春先に地際で刈り取っておくと、新芽がすっきり出てきます。

ただし、鉢植えで水はけの悪い土のまま冬の長雨にさらすと、寒さより先に根が傷むことがあります。冬も「乾かし気味」を意識して、必要以上に水を与えないでください。数年育てると株が大きくなりすぎたり中心が弱ってくることがあるので、そのときは株分けして植え替えると勢いが戻りやすいです。

品種による違い

流通しているものは大きく分けて、白花に近い「ホワイトクラウド」系と、淡い青紫の「ブルークラウド」系などがあります。花色のほか、草丈や葉のボリューム、香りの強さに多少の差はありますが、日当たり・乾かし気味・夏の切り戻しという育て方の基本はどれもほぼ共通です。花壇でどんな色合わせにしたいかで選んでいただければ十分だと思います。

生育はあくまで環境しだいで、同じ育て方でもよく茂る年もあれば、夏に傷んでしまう年もあります。うまくいかないときは、日照・風通し・水のやりすぎのどれかを一つずつ見直してみてください。

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