ハボタン
Ornamental Kale / Brassica oleracea var. acephala
別名・品種: 葉牡丹、ハボタン、フリンジ系ハボタン、踊りハボタン、切れ葉系ハボタン
キャベツの仲間で、色づいた葉を花のように楽しむ冬の定番。寒さに強く、山陰の寒い冬でも戸外で色を深めます。日照を確保すると発色がよくなり、寄せ植えでも一鉢でも映える花苗です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日当たりのよい戸外。冬もしっかり日に
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。過湿は避ける
- 耐えられる寒さ
- 寒さに強い(0℃前後の霜にも耐えることが多い)
- 大きさの目安
- 草丈10〜40cm程度(品種による)
- 原産地
- 地中海沿岸(園芸種はヨーロッパ経由)
- 出回り時期
- 1〜2月・9〜12月
ハボタンってどんな植物
ハボタンはキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の仲間で、花ではなく色づいた葉を観賞する植物です。晩秋から冬にかけて、気温が下がるほど中心部が白・ピンク・紫などに染まっていきます。花の少ない冬場に彩りを足してくれるので、玄関先や寄せ植えの主役としてよく使われます。
葉のタイプは大きく分けて、なめらかな丸葉系、フリルのように波打つフリンジ(ちりめん)系、細く切れ込みの入る切れ葉系などがあります。大きく育つ大株タイプから、寄せ植えに使いやすいミニタイプまで幅広く出回っていて、品種名がついた個性的なものもたくさんあります。ただ、育て方はどのタイプもほぼ共通なので、まずは基本を押さえれば大丈夫です。
置き場所
いちばん大事なのは日当たりです。ハボタンの色は気温の低下と日光で発色していくので、日照が足りないと色がぼんやりしたり、中心の色づきが遅れたりします。冬の間もできるだけ戸外の、一日を通して日の当たる場所に置いてあげてください。
山陰の冬は曇りや雨、雪の日が続いて日照が不足しがちです。晴れた日は貴重なので、軒下などに引っ込めっぱなしにせず、日が差すときはしっかり光を浴びる位置に出しておくと発色が安定しやすくなります。寒さそのものには強く、松江の平地の冬なら屋外で越せることが多いですが、鉢が凍りつくような強い冷え込みが続くときは、日中は日向、夜は軒下へ、と場所を調整すると安心です。
水やり
地植えなら根づいてしまえばほとんど降雨まかせで構いません。鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと、が基本です。冬は生育がゆるやかで乾きにくいので、土がまだ湿っているうちに与えると根が傷むことがあります。指で土を触って乾きを確かめてからにしてください。
山陰の冬は雨や雪で常に土が湿った状態になりやすく、これが根腐れの一因になります。鉢の受け皿に水を溜めっぱなしにしない、水はけのよい土を使う、といった過湿対策のほうが、水切れよりも気にかけたいポイントです。逆に軒下で雨が当たらない場所に置いていると、意外と乾いていることもあるので油断は禁物です。
色づきが悪い・徒長するときは
ハボタンでよくあるつまずきが、思ったほど中心が色づかない、という悩みです。原因の多くは日照不足か、気温がまだ高いこと。ハボタンは冷え込みが色づきのスイッチになるので、暖かいうちは緑のままなのが普通です。焦らず寒さが深まるのを待つと、少しずつ発色してくることが多いです。
もうひとつは徒長(間のびして茎が伸びる)です。日光不足や、肥料や水の与えすぎで葉と葉の間隔が開いて、間のびした姿になります。冬のハボタンは基本的に肥料はほとんど不要と考えて、日当たりを優先してあげると締まった株になりやすいです。
また、暖かくなる春先には「トウ立ち」といって中心から花茎が伸びてきます。これは自然なことで、菜の花のような黄色い花が咲きます。観賞の姿は崩れますが、そのまま咲かせて楽しむ人もいますし、伸びた茎を切り戻して脇から出る芽を育てる「踊りハボタン」として翌年まで楽しむ方法もあります。
害虫と傷みへの注意
アブラナ科なので、アオムシやヨトウムシ、アブラムシがつくことがあります。特に暖かい時期に苗を買ったときは、葉裏に卵や虫がいないか見ておくと安心です。見つけたら早めに取り除くと被害が広がりにくくなります。
下葉が黄色くなって落ちるのは、寒さや株の生長にともなう自然な現象のこともあれば、過湿による根の傷みのこともあります。ぐらつきがなく中心が元気なら心配しすぎなくて大丈夫ですが、株元が黒ずんでいたり土がずっと湿っているようなら、水やりを控えて風通しを見直してみてください。環境で状態は変わるので、様子を見ながら少しずつ調整していくのがうまく付き合うコツです。