パンジー・ビオラ
Pansy / Viola / Viola × wittrockiana
別名・品種: パンジー、ビオラ、三色スミレ、ガーデンビオラ、フリル咲きパンジー
秋から春まで長く咲き続ける、冬の花壇と寄せ植えの主役。大輪のパンジー、小輪多花のビオラともに寒さに強く、山陰の冬でも屋外で元気に咲いてくれる育てやすい花苗です。
- カテゴリ
- 花苗
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日なた。よく日の当たる場所を好む
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。過湿は苦手
- 耐えられる寒さ
- 氷点下でも屋外で越冬可(霜には注意)
- 大きさの目安
- 草丈10〜20cm程度
- 原産地
- ヨーロッパ(園芸種)
- 出回り時期
- 1〜5月・9〜12月
パンジーとビオラの違い
どちらも同じスミレの仲間で、育て方はほとんど変わりません。ざっくり言うと、花が大きいものがパンジー、小さくて数がたくさん咲くものがビオラ、という区別です。とはいえ最近は中間サイズやフリル咲き、アンティークな色合いのものなど品種が非常に多く、境目はあいまいになっています。
選ぶときは、パンジーは一輪一輪が華やかで存在感があり、ビオラは花数が多く株が乱れにくいので寄せ植えや花壇の縁取りに使いやすい、くらいに考えておくといいと思います。耐寒性はどちらも高く、山陰の冬の屋外でも十分に耐えます。ここでは両方まとめて「パンジー・ビオラ」として扱います。
置き場所
とにかく日光が好きな花です。よく日の当たる場所に置くほど花付きがよくなります。松江の冬は曇りや雨、雪の日が続いて日照が不足しがちですが、それでもできるだけ明るい場所に置いてあげてください。玄関先、南向きの花壇やベランダなど、少しでも日が差す場所が向いています。
寒さには強く、多少の霜や雪をかぶっても枯れることはあまりありません。ただし霜柱で根が持ち上げられると弱ることがあるので、鉢植えなら軒下に寄せておくと安心です。逆に暖房の効いた室内に長く置くと、暖かさで徒長したり花が間延びしたりしやすいので、基本は屋外管理と考えてください。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり与えます。過湿は根を傷めるので、いつも湿った状態が続かないよう注意してください。山陰の冬は雨や雪で自然に湿りがちなので、鉢植えの場合は受け皿に水を溜めないようにするのが大事です。
冬でも晴れた日は意外と乾きます。朝のうちに水やりをしておくと、夜に凍る心配が減ります。夕方に濡らしたまま冷え込むと株が傷むことがあるので、水やりは午前中がおすすめです。
花がら摘みと切り戻し
パンジー・ビオラを長く楽しむいちばんのコツが、咲き終わった花をこまめに摘み取ることです。しおれた花をそのままにしておくと、株が種を作ろうとして次の花が減っていきます。花茎の根元から指で摘み取るだけで、次から次へと新しい花が上がってきます。
春になって暖かくなると、株が間延びして中心が寂しくなることがあります。そのときは思い切って全体を半分ほど切り戻すと、新しい枝が出てまた花が咲きそろいます。肥料も切らさないほうがよく、液体肥料を薄めて定期的に与えると花付きが違ってきます。ただし与えすぎると葉ばかり茂ることもあるので、様子を見ながら加減してください。
花が咲かない・徒長するとき
「葉ばかり茂って花が咲かない」という相談は、日照不足か肥料の窒素分が多すぎることが原因のことが多いです。まずは置き場所を見直して、できるだけ日に当ててみてください。冬の山陰では日照が足りないぶん、晴れ間を逃さないのがポイントになります。
株がひょろひょろ伸びる徒長は、暖かすぎる場所や日光不足で起こりやすい現象です。室内の暖かい窓辺に置きっぱなしにすると特に徒長しやすいので、寒さに当てながら屋外で育てたほうが締まった良い姿になります。うまく咲かない年もありますが、環境を少し変えるだけで見違えることも多いので、あきらめずに試してみてください。
夏越しについて
パンジー・ビオラは暑さが苦手で、基本的には秋から春までの一年草として扱われます。山陰の高温多湿な夏を越すのはかなり難しく、多くの場合は初夏に花が終わって株が弱っていきます。無理に夏越しを狙うより、涼しくなった秋にまた新しい苗を迎えるのが現実的です。
春の終わりまでたっぷり咲いてくれたら、それで役目は十分に果たしたと考えてあげてください。長い冬を彩ってくれる、山陰の暮らしにとてもありがたい花です。