観葉植物育てやすさ: ふつう

ギヌラ

Purple Passion Plant / Gynura aurantiaca

別名・品種: 紫御殿、パープルパッション、ベルベットプラント

葉全体を覆う紫色のビロード状の毛が特徴の観葉植物。光の角度で葉が艶やかに輝きます。つる性で吊り鉢にも向き、増やすのも簡単。山陰の冬越しがひとつの山場です。

カテゴリ
観葉植物
育てやすさ
ふつう
日当たり
明るい間接光。強すぎる直射は避ける
水やり
表土が乾いたらたっぷり。過湿はやや苦手
耐えられる寒さ
5℃以上(冬は室内へ)
大きさの目安
卓上サイズ〜つる状に伸びて30〜60cm程度
原産地
東南アジア
出回り時期
3〜10月

気をつけたいこと
茎葉から出る液が肌に付くとまれにかぶれることがあります。作業後は手を洗ってください。

どんな植物か

ギヌラは葉や茎の表面を細かい紫色の毛が覆う、独特の質感を持つ観葉植物です。緑の葉に紫の毛が重なることで、見る角度によってビロードのように艶めき、光が当たると全体が紫に輝きます。この見た目から「紫御殿」「パープルパッション」といった名前で流通しています。

つる性で枝がだらりと垂れ下がるように伸びるので、吊り鉢やハンギングにするとよく映えます。挿し木で簡単に増えるのも魅力で、切った茎を水に挿しておくだけで根が出てくることも多いです。生育はわりと早く、若い株のほうが毛の紫が濃く出やすい傾向があります。

置き場所

明るい場所を好みます。ただし真夏の直射日光に長時間当てると葉焼けを起こしたり、葉色がくすんだりすることがあるので、レースカーテン越しくらいの光がちょうどよいです。逆に暗すぎる場所に置くと、紫の発色が弱まって間延びした姿になりやすいです。ギヌラの美しさは光あってのものなので、置き場所選びが姿を大きく左右します。

山陰の冬は日照がとても少ないのが悩みどころです。松江あたりでは十一月から二月にかけて曇天が続き、室内も暗くなりがちです。この時期は窓辺のいちばん明るい場所を確保してあげてください。それでも紫が薄くなることはありますが、春になって光が戻れば色も戻ってきます。焦らず様子を見てあげるのがよいです。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。葉に厚みがあり乾燥にはそこそこ強い一方で、過湿は苦手です。受け皿に水を溜めっぱなしにすると根が傷みやすいので、余分な水は捨ててください。

注意したいのは葉への水かけです。ギヌラは葉の毛が水を含みやすく、ここに水滴が長く残るとシミになったり傷んだりすることがあります。水やりのときは葉の上からザブザブかけるのではなく、株元にそっと注ぐようにすると失敗が減ります。冬は生育が緩むので水やりの間隔をぐっとあけ、乾かし気味で管理します。

山陰の夏と冬でつまずきやすいこと

ギヌラは寒さに弱く、目安として五度を下回ると傷みが出やすくなります。山陰の冬は屋外に置いておくと確実に葉を落とすので、必ず室内に取り込んでください。窓際は夜間に思いのほか冷え込むため、寒い夜は窓から少し離すと安心です。

もうひとつが夏の高温多湿です。松江の夏は蒸し暑く、風の通らない場所に置くと株が蒸れて葉が黒ずんだり、下葉が落ちたりします。夏は直射を避けつつ、風通しのよい場所へ。サーキュレーターで空気を動かすだけでもだいぶ違います。多湿の時期は水やりを控えめにして、乾湿のメリハリをつけてあげてください。

紫が薄い・間延びするとき

ギヌラでいちばん多い相談が「買ったときより紫が薄くなった」「茎ばかり伸びて姿が乱れた」というものです。これはほとんどが光不足のサインです。暗い場所では葉と葉の間隔が広がって間延びし、毛の紫も弱くなります。明るい場所に移すと徐々に改善することが多いですが、伸びすぎた茎は思いきって切り戻すと、そこから新しい枝が出てこんもりまとまります。

切った茎は挿し木に使えるので、姿を整えるついでに株を増やせます。花も咲きますが、黄橙色の小花はやや独特のにおいがあるため、気になる方はつぼみのうちに摘んでしまう人もいます。花に養分を取られると株が疲れやすいので、葉を楽しみたいなら早めに摘むのもひとつの手です。

育てる上での心構え

ギヌラは成長が早く挿し木も簡単なので、うまくいけば手軽に楽しめる植物です。一方で寒さと蒸れには正直に反応するので、山陰では冬の取り込みと夏の風通しがポイントになります。環境によって発色や姿は変わりますし、思うようにいかないこともありますが、切り戻して仕立て直せるのがこの植物の気楽なところ。あまり神経質にならず、季節に合わせて置き場所を変えながら付き合っていくのがおすすめです。

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