アレカヤシ
Areca Palm / Dypsis lutescens
別名・品種: ヤマドリヤシ、コガネタケヤシ、Dypsis lutescens、Chrysalidocarpus lutescens
羽のように広がる細い葉が涼しげな定番ヤシ。株元から何本も立ち上がる姿がやわらかく、明るい室内でのびのび育ちます。乾燥と冷えにやや弱いので、山陰の冬は置き場所に気をつけたい一鉢です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 明るい室内〜レースカーテン越しの光
- 水やり
- 春夏は表土が乾いたらたっぷり、冬は控えめに
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(冬は室内で管理)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜2m程度
- 原産地
- マダガスカル
- 出回り時期
- 通年
アレカヤシってどんな植物
アレカヤシはマダガスカル原産のヤシで、株元から細い幹を何本も立ち上げ、そこから羽のような葉を弓なりに広げます。その柔らかい印象から、リビングやオフィスの緑として長く親しまれてきました。流通名では「ヤマドリヤシ」と呼ばれることもあり、同じ植物です。
葉の一枚一枚が鳥の羽のように細かく分かれているのが特徴で、風に揺れると涼しげ。空間に一鉢あるだけで、ぐっとリゾート感が出ます。生長はそれほど早くありませんが、環境が合えば毎年少しずつ背丈と葉数を増やしていきます。
置き場所
もともと日差しの強い土地で育つ植物なので、光は好きです。ただ室内でいきなり真夏の直射日光に当てると葉が焼けて茶色くなることがあるので、レースカーテン越しの明るい光がちょうどいいと思ってください。
山陰の冬はどうしても日照が足りません。曇りや雨の日が続く松江では、冬場だけでも窓辺のいちばん明るい場所に寄せてあげてください。暗い場所に置きっぱなしにすると、新しい葉が出にくくなったり、色が薄くなったりします。逆に葉が青々としてしっかり展開しているなら、その場所の光は足りていると考えていいでしょう。
冷たい窓ガラスに葉が直接触れると、その部分だけ傷むことがあります。冬の夜は窓から少し離すか、カーテンを引いておくと安心です。
水やり
春から秋の生長期は、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。受け皿にたまった水はそのままにせず捨ててください。根が常に湿っていると傷みやすい植物です。
冬は生長がゆるやかになるので、水やりの回数をぐっと減らします。山陰の冬は室内も湿度が高く乾きにくいので、全国向けの「週に一度」といった目安より、さらに控えめでちょうどいいことが多いです。土の中まで乾いてから与えるくらいの気持ちで、鉢を持ち上げて軽くなったのを確かめてからでも遅くありません。冬の水のやりすぎは根腐れのいちばんの原因になります。
葉先が茶色くなる・ハダニに注意
アレカヤシでいちばん多い相談が「葉先だけカリカリに茶色くなる」というもの。これは空気の乾燥や、水切れ、あるいは肥料のやりすぎなどが重なって起きることが多いです。冬に暖房をつけた部屋は特に乾燥するので、ときどき葉全体に霧吹きで水をかけてあげると落ち着くことがあります。
乾燥した環境ではハダニもつきやすくなります。葉の裏がかさついて色が抜けたように見えたら要注意。葉水をこまめにすると予防になりますし、見つけたら濡らした布で葉裏を拭き取ってください。細かい葉なので一枚ずつは大変ですが、放っておくと株全体が弱ってしまいます。
なお、一度茶色くなった葉先は緑には戻りません。あまり気になるようなら、清潔なハサミで枯れた部分だけ葉の形に沿って切ってあげると見た目が整います。
冬越しと山陰での付き合い方
アレカヤシは寒さに強くありません。目安として5℃を下回ると傷みやすいので、山陰では屋外での冬越しは避け、必ず室内に取り込んでください。夏の間ベランダなどに出していた場合は、朝晩が冷え込む前、10月中には室内へ移すと安心です。
夏の高温多湿は比較的得意な植物ですが、風の通らない場所で蒸れると株元がむれて傷むことがあります。梅雨から夏は、ときどき窓を開けて空気を動かしてあげてください。
植え替えは根が鉢いっぱいに回ってきたら、5月から9月ごろの暖かい時期に。ヤシは根をいじられるのを嫌うので、根鉢はあまり崩さず、一回り大きな鉢に移すくらいにとどめるのがおすすめです。うまくいけば長く付き合える、育てがいのある一鉢です。