エピスシア
Flame Violet / Episcia cupreata
別名・品種: エピシア、フレイムバイオレット、シルバーシーン、チョコレートソルジャー、ピンクブロケード
銅色や銀色に輝く美しい葉と、ちらほら咲く朱赤の花が魅力の熱帯植物。ランナーを伸ばして横に広がり、ハンギングにも向きます。寒さと乾燥が苦手なので、山陰の冬は室内の暖かい場所で守ってあげたい一鉢です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- レースカーテン越しの明るい日陰
- 水やり
- 表土が乾き始めたらたっぷり、冬は控えめ
- 耐えられる寒さ
- 15℃以上(10℃を下回ると弱りやすい)
- 大きさの目安
- 横に広がり葉張り20〜40cm程度
- 原産地
- 中南米の熱帯
- 出回り時期
- 4〜9月
エピスシアってどんな植物
エピスシアは中南米の熱帯に自生する、セントポーリアやストレプトカーパスと同じイワタバコ科の仲間です。何といっても魅力は葉の質感で、銅色に光るもの、銀の筋が入るもの、赤みを帯びたものなど品種によって表情が変わります。ビロードのような葉は光の当たり方で色味が変わり、見ていて飽きません。
株元からランナー(ほふく茎)を伸ばして横に広がっていくので、平鉢に植えて群生させたり、ハンギングにして垂らしたりと飾り方の幅が広いのも楽しいところです。朱赤やオレンジ、ピンクの小さな花もぽつぽつと咲きますが、どちらかというと葉を楽しむ植物と考えておくと気楽に付き合えます。
置き場所
明るい日陰が基本です。レースカーテン越しの窓辺くらいの、やわらかい光がよく合います。直射日光に当てると葉が焼けて色がくすんだり、せっかくのビロードの質感が傷んだりすることがあるので、夏の強い日ざしは避けてください。
山陰の冬は日照が少なく、部屋の奥だと光が足りずに葉色が薄くなったり、ランナーばかり間延びして貧相になったりしがちです。冬こそなるべく窓際に寄せて、少しでも明るい場所を確保してあげてください。ただし窓辺は夜間かなり冷え込むので、冷え込む晩は窓から離すなど、光と温度のバランスを取ってやると失敗が減ります。
水やり
生育期の春から秋は、土の表面が乾き始めたらたっぷりと与えます。もともと湿り気のある環境を好む植物なので、極端に乾かしすぎると葉が薄くなってしんなりしてしまいます。とはいえ常にじめじめさせると根が傷むので、鉢底から流れ出るまで与えたら次に乾くまで待つ、というメリハリが大事です。
注意したいのは、葉に水がたまると跡が残りやすいこと。ビロードの葉に水滴が長く残るとシミや傷みの原因になるので、水やりのときは葉の上からかけず、株元にそっと注ぐようにしてください。
冬は生育が緩むので水やりの回数を減らします。山陰の冬は室内でも湿度が高い日が多く、乾きにくいので、鉢が乾ききってから数日おいてもよいくらいです。寒い時期の水のやりすぎは根腐れの一番の原因になります。
山陰の冬をどう越すか
エピスシアで一番のつまずきどころが寒さです。熱帯の植物なので低温にとても弱く、10℃を下回ると葉が黒ずんだり一気に傷んだりすることがあります。目安としては15℃以上をキープできると安心です。
松江あたりの冬は無加温の室内でも夜間かなり冷えるので、廊下や玄関、窓際に置いたままにしておくと知らないうちに傷んでいた、ということが起こります。リビングなど暖房のある暖かい部屋の、それでいて暖房の風が直接当たらない場所を選んでください。暖房の風は乾燥を招き、葉が縮れる原因になります。
冬に葉がぱらぱら落ちたり色が悪くなっても、株元がしっかりしていれば春の暖かさとともに再び動き出すことも多いので、慌てて処分せず様子を見てあげてください。
蒸れと徒長を防ぐ
横に広がって茂るため、株が混み合うと梅雨から夏の高温多湿の時期に蒸れやすくなります。山陰の夏は湿度が高いので、混みすぎたランナーは適度に整理して、風が通るようにしておくと調子を保ちやすいです。伸びすぎたランナーは切って挿し芽にすれば、比較的かんたんに増やせます。
逆に光が足りないと、葉と葉の間隔が空いてひょろひょろと間延びし、葉色も冴えなくなります。徒長が気になるときは、まず置き場所の明るさを見直してみてください。冬の日照不足の時期に起こりやすい症状です。
品種による違い
エピスシアには葉色の異なる品種が多くあります。銅色に赤みの差す「チョコレートソルジャー」、銀色に輝く「シルバーシーン」、ピンクがかった「ピンクブロケード」などが知られていますが、育て方の基本はどれもほぼ同じです。強いて言えば明るい葉色のものは光が足りないと色が出にくいことがあるので、色をきれいに保ちたいときは光の確保を意識してください。品種選びは、好みの葉色で選んで問題ありません。