クロトン
Croton / Codiaeum variegatum
別名・品種: ヘンヨウボク、変葉木、コディアエウム
赤・黄・オレンジと色とりどりの葉が魅力の観葉植物。日光を好み、光が足りないと葉色がぼやけます。山陰の冬は寒さと日照不足に気をつけたい南国生まれの一鉢です。
- カテゴリ
- 観葉植物
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 一年中よく日の当たる明るい場所
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。冬は控えめに
- 耐えられる寒さ
- 10℃以上(冬は必ず室内へ)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜1.5m程度
- 原産地
- マレー半島〜太平洋諸島
- 出回り時期
- 4〜9月
気をつけたいこと
茎や葉を切ると出る白い樹液が肌や粘膜を刺激することがあります。ペットや小さなお子さんが口にしないよう置き場所に注意してください。
クロトンってどんな植物
クロトンは葉の色と形のバリエーションがとても豊かな観葉植物で、和名を「ヘンヨウボク(変葉木)」といいます。その名のとおり、赤・黄・オレンジ・緑が入り混じった葉が一枚ずつ表情を変え、細長い葉、幅広の葉、らせん状にねじれた葉など品種によって形もさまざまです。マレー半島から太平洋諸島にかけての熱帯が故郷なので、暖かさと明るさが大好き。逆に言えば、寒さと暗さが苦手という、山陰で育てるうえでは少し気を配りたい相手です。
この派手な葉色は「日光をどれだけ浴びたか」で決まると言っていいほど光に敏感。買ったときのきれいな色をキープできるかどうかは、置き場所がほぼすべてです。
置き場所は「とにかく明るく」
クロトンは観葉植物のなかでも特に日光を欲しがるタイプです。室内なら南向きや東向きの窓辺など、できるだけ日の当たる場所に置いてください。レースのカーテン越しの柔らかい光でも育ちはしますが、光が足りないと後述のとおり色が抜けてしまいます。
春から秋の暖かい時期は、屋外の明るい場所に出してあげると葉色が冴えてきます。ただし真夏の直射日光にいきなり当てると葉焼けを起こすことがあるので、慣らしながら移動するのが安心です。
山陰の冬はどんよりした曇りや雨の日が続き、日照時間がぐっと短くなります。この時期はもっとも明るい窓辺に移すのがおすすめですが、それでも夏場ほどの光量は望めません。冬に多少色がくすんでも、春になって日が戻れば回復してくることが多いので、あまり神経質にならず様子を見てください。
水やりと冬の寒さ対策
生育期の春から秋は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。葉が多くよく蒸散するので、夏場は乾きが早く感じられるはずです。乾燥する時期は、霧吹きで葉水を与えると葉のツヤが保ちやすく、ハダニ予防にもなります。
気温が下がる冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめに切り替えます。土が乾いてから数日おいてやるくらいで十分です。この時期に鉢がずっと湿っていると根が傷みやすくなります。
クロトンは寒さにとても弱く、目安として10℃を下回ると葉を落とし始めます。山陰の冬は屋内でも窓際の夜間はかなり冷え込むので、冬は必ず室内の暖かい場所へ取り込んでください。夜だけ窓辺から部屋の中央寄りに移すだけでも冷え込み対策になります。
葉の色が悪い・葉が落ちるとき
クロトン特有のつまずきが「葉の色があせる」ことです。せっかくの赤や黄色がぼんやり緑がかってきたら、まず光不足を疑ってください。もっと明るい場所に移すと、新しく出てくる葉から色が戻ってくることがあります。すでに色あせた葉が元どおりになるわけではないので、新芽の変化で判断するのがコツです。
もうひとつ多いのが「下葉がぽろぽろ落ちる」トラブル。急な寒さ、水のやりすぎによる根傷み、置き場所を変えた直後の環境変化などが原因になりがちです。特に冬の窓際の冷えと、暖房による極端な乾燥が重なると落葉しやすくなります。一度にたくさん落ちても、幹が元気なら春に芽吹き直すことが多いので、あわてて処分せず暖かくなるまで待ってみてください。
品種による違い
クロトンは品種がとても多く、細長い葉の「タマラ」、幅広の葉の「アケボノ」、葉がねじれる「クルーゼ」など、姿がずいぶん異なります。とはいえ、明るさを好み寒さに弱いという基本の性質はどれも共通しているので、育て方はほぼ同じと考えて差し支えありません。強いて言えば葉の色づき方に差があり、赤やオレンジが強く出る品種ほど光をたっぷり必要とする傾向があります。お手元の株の色がなかなか濃くならないときは、もう一段明るい場所を試してみてください。
植え替えと仕立て直し
根が回って鉢底から根が出てきたら、5月から9月の暖かい時期に一回り大きな鉢へ植え替えます。背が伸びて下葉が寂しくなった株は、この時期に切り戻すと下から新しい芽が出て姿を整えられます。切ったときに出る白い樹液は肌がかぶれることがあるので、手袋をするか、作業後によく手を洗ってください。