アオダモ
Japanese Ash / Fraxinus lanuginosa f. serrata
別名・品種: コバノトネリコ、アオタゴ、バットの木
すっと立つ幹と細かい葉が涼しげな落葉樹。野球バットの材でも知られ、和洋どちらの庭にもなじむ人気のシンボルツリーです。手がかからず山陰の気候にもよく合います。
- カテゴリ
- 庭木・花木
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日なた〜半日陰。西日はやや苦手
- 水やり
- 植えて2年は乾いたらたっぷり。根付けば基本不要
- 耐えられる寒さ
- 耐寒性が高く山陰の冬も問題なし
- 大きさの目安
- 庭木で3〜10m。シンボルツリー向き
- 原産地
- 日本・朝鮮半島
- 出回り時期
- 1〜3月・11〜12月
どんな木か
アオダモは日本の山に自生する落葉樹で、まっすぐ伸びる幹と、風に揺れる細かな葉が涼しげな雰囲気をつくります。野球のバットの材料になる木としても有名ですね。成長がゆっくりで枝ぶりが暴れにくいため、シンボルツリーとして庭にもよく使われます。株立ち(根元から複数の幹が立つ形)で仕立てられることが多く、自然な林のような佇まいが人気です。
春には白く煙るような小花を咲かせ、秋には黄色く色づいて落葉します。落葉樹なので冬は葉を落としますが、そのぶん夏は木陰をつくり、冬は日ざしを通してくれるという季節ごとの表情が楽しめます。
置き場所
日なたから半日陰まで幅広く育ちます。もともと山の木なので、一日中カンカン照りより、少し木漏れ日が入るような場所のほうが葉がきれいに保てます。山陰は夏の高温多湿が厳しいので、西日が長く当たる場所は葉が傷みやすいことがあります。可能なら建物の東側や、午後に少し陰る場所を選ぶと安心です。
耐寒性は非常に高く、松江の冬の寒さや雪でまず問題になることはありません。冬の日照不足も、落葉して休んでいる時期なのであまり気にしなくて大丈夫です。
水やり
植え付けから2年ほどは、根がしっかり張るまでが勝負です。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えてください。特に夏場、植えたばかりの若い木が水切れすると葉先が縮れたり落ちたりします。
根付いてしまえば、山陰は雨も多いので基本的に水やりはほとんど不要です。ただし梅雨明けからお盆にかけて雨が降らない日が続くときは、様子を見て水をあげてください。逆に、水はけの悪い場所に植えると根が蒸れてしまうことがあるので、植える前に土を耕して排水をよくしておくと後々ラクです。
山陰で気をつけたい多湿と病害虫
アオダモ自体は丈夫ですが、山陰の多湿な環境では枝が混みすぎると風通しが悪くなり、うどんこ病やカイガラムシが出ることがあります。込み合った枝を間引いて、株の内側に風が抜けるようにしておくと予防になります。
またテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が幹に入ると、株元におがくずのような木くずが出ます。見つけたら早めに対処すると木を守れます。年に一度、幹の根元を見てあげる習慣をつけておくとよいでしょう。
剪定は落葉している冬(12〜2月ごろ)が向いています。葉のある時期に太い枝を切ると樹液が出やすいので、大きな整枝は休眠中に済ませるのがおすすめです。
花や紅葉が思ったほどでないとき
アオダモは雌雄異株に近い性質があり、木によって花付きに差が出ます。「花が咲かないな」と感じても、株の個性や樹齢によることが多いので、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。若い木は数年かけて落ち着いてから花を見せてくれることもあります。
紅葉についても、山陰のように秋に気温が下がりきらず湿度が高い年は、鮮やかに色づかず茶色っぽく散ることがあります。これは環境によるもので、木が弱っているわけではありません。日当たりのよい場所のほうが色づきはよくなる傾向があります。
品種や仕立ての違い
アオダモは近縁のトネリコ類とまとめて流通することがあり、「コバノトネリコ」などの名前で出回ることもあります。基本的な育て方は同じと考えて差し支えありません。
仕立てでは、一本の幹が立つ「単幹」と、根元から複数立ち上がる「株立ち」があります。株立ちは自然でやわらかい雰囲気、単幹はすっきりとした印象になります。庭の広さや好みで選ぶとよいでしょう。狭いスペースなら、あまり大きくなりすぎないよう定期的に高さを抑える剪定をしておくと管理しやすくなります。