多肉植物・サボテン育てやすさ: やさしい

セダム

Stonecrop / Sedum spp.

別名・品種: マンネングサ、万年草、虹の玉、乙女心、オーロラ、ゴールデンカーペット、ドラゴンズブラッド、ミセバヤ

ぷっくりした葉を密につける多肉植物。丈夫で増やしやすく、寄せ植えやグランドカバーにも人気。日光と乾燥を好み、山陰では冬の多湿と日照不足への配慮がポイントです。

カテゴリ
多肉植物・サボテン
育てやすさ
やさしい
日当たり
一年を通してよく日の当たる場所
水やり
土が完全に乾いてから。休眠期は控えめに
耐えられる寒さ
品種により0〜3℃程度まで(種類差大)
大きさの目安
高さ数cm〜30cm、横に広がるものも
原産地
世界の温帯・寒帯を中心に広く分布
出回り時期
3〜6月・9〜11月

セダムってどんな植物

セダム(マンネングサ)はベンケイソウ科の多肉植物で、世界に数百種あると言われるほど種類が豊富です。ぷっくりした葉を密に付けるもの、地面を這って広がるもの、紅葉が美しいものなど姿はさまざま。共通しているのは、乾燥に強くとても丈夫だということ。ちぎれた葉一枚からでも根を出すほどの生命力があり、多肉植物の入門種としてもよく選ばれます。

寄せ植えの脇役として使ったり、屋外のグランドカバーにしたり、単体で紅葉を楽しんだりと、使い方の幅が広いのも魅力です。

置き場所

セダムは日光が大好きです。日当たりが不足すると茎ばかりがひょろひょろ伸びて葉と葉の間隔が開き、間延びした姿になります。基本は一年を通してよく日の当たる場所に置いてください。

山陰の松江では、冬の曇天続きが最大の悩みどころです。11月から2月にかけては晴れる日が少なく、室内の窓辺でも光が足りなくなりがち。日が差す日は少しでも明るい窓際へ寄せ、可能なら軒下など屋外の明るい場所も活用したいところです。

逆に夏の直射と高温多湿は苦手な品種も多く、真夏は風通しのよい半日陰に移すと安心です。締め切った室内で蒸れると一気に弱ることがあります。

水やり

多肉植物なので、水やりは「乾いてから、たっぷり」が基本です。鉢の土が完全に乾いてさらに数日経ってから与えるくらいでちょうどよいことが多いです。葉に水分を蓄えているので、少々乾いても枯れません。むしろ与えすぎによる根腐れの方が失敗の原因になりやすいです。

春と秋がよく育つ時期なので、この時期はしっかり乾湿のメリハリを付けます。真夏と真冬は生育が鈍る品種が多く、水やりはぐっと控えめに。特に山陰の梅雨から夏にかけては、湿気がこもると株元が腐りやすいので、水を控えて風を通すことを意識してください。

受け皿に水を溜めっぱなしにしないこと、水はけのよい多肉用の土を使うことも失敗を減らすコツです。

つまずきやすいポイント:徒長と蒸れ

セダムでいちばん多い相談が「間延びしてだらしなくなった」というものです。これはほぼ日光不足が原因の徒長です。冬に室内へ取り込んだまま暗い場所に置き続けると、春先にはひょろ長く伸びてしまいます。徒長した部分は元には戻りませんが、伸びた茎を切って挿し木すれば仕立て直せます。切り口を数日乾かしてから乾いた土に挿すと、根が出てくることが多いです。

もうひとつが蒸れによる株元の傷み。山陰の夏は高温多湿が続くので、密に茂った株の内側が蒸れて黒く溶けるように傷むことがあります。混み合ってきたら間引いて風を通し、傷んだ部分は早めに取り除いてください。

紅葉と品種による違い

セダムは品種によって性質がかなり違います。虹の玉や乙女心は秋から冬にかけて葉先が赤く色づき、日によく当てて寒さに触れさせるほどきれいに紅葉する傾向があります。オーロラは虹の玉の斑入りタイプで、より淡いピンク色に。ゴールデンカーペットやドラゴンズブラッドのように地を這って広がるタイプは、寄せ植えの隙間埋めやグランドカバー向きです。

耐寒性も品種差が大きく、日本原産のマンネングサ類やミセバヤはかなり丈夫で屋外の冬越しに耐えるものもありますが、乙女心など寒さに弱めのものは冬は室内へ取り込む方が無難です。お手元の品種がどのタイプか分からない場合は、氷点下になる前に室内に入れておくと安全側です。

増やし方

増やすのはとても簡単で、茎を切って挿す「挿し芽」、葉をもいで土に置く「葉挿し」のどちらもよく成功します。春か秋の生育期に行うのがおすすめです。切り口や葉の付け根を数日乾かしてから、乾き気味の土の上に置いておくと、やがて小さな根と芽が出てきます。うまくいかないこともありますが、数を試せば増えていく気楽さがセダムの楽しさでもあります。

近い性質の植物

植物辞典の一覧に戻る