サボテン
Cactus / Cactaceae
別名・品種: カクタス、柱サボテン、玉サボテン、ウチワサボテン、マミラリア、ギムノカリキウム、エキノプシス
乾燥地帯生まれのサボテン。基本は日光と乾燥を好み、水やりを控えめにすれば育てやすい仲間です。山陰の冬の日照不足と多湿にどう付き合うかがポイントになります。
- カテゴリ
- 多肉植物・サボテン
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日当たりのよい室内か屋外。強光にも比較的強い
- 水やり
- 土がしっかり乾いてから。冬はほぼ断水気味に
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(種類により差。冬は室内が安心)
- 大きさの目安
- 手のひらサイズ〜数十cm、柱物は1m超も
- 原産地
- 南北アメリカの乾燥地帯
- 出回り時期
- 通年
気をつけたいこと
とげが鋭く、抜けると刺さって痛いので取り扱いに注意。小さなお子さんやペットの手が届く場所は避けてください。
サボテンってどんな植物
サボテンは南北アメリカの乾燥地帯を故郷とする多肉植物の仲間で、体に水をため込むことで乾燥に耐えています。とげは葉が変化したもので、強い日ざしや乾燥から身を守る役目があるといわれます。玉のように丸いもの、柱のように伸びるもの、うちわ状に節が連なるものなど姿はさまざまですが、育て方の基本は共通していて「日光をよく当てて、水は控えめに」が合言葉です。
観葉植物のなかでも手がかからない部類で、初めての方にもおすすめしやすい植物です。ただ「乾燥に強い=丈夫」というイメージが強すぎて、逆に管理でつまずくこともあります。山陰の気候を踏まえて見ていきましょう。
置き場所 — とにかく日光を
サボテンは日光が大好きです。日当たりのよい窓辺が基本の置き場所になります。春から秋は屋外の軒下などで、たっぷり光に当ててあげると引き締まった姿を保ちやすくなります。
問題は山陰の冬です。松江は冬の日照時間が全国でも短いほうで、どんよりした曇天や雨の日が続きます。日光を欲しがるサボテンにとってはやや厳しい季節です。冬はできるだけ明るい窓辺に寄せてあげてください。それでも光が足りないと、上に間のびして先が細くなる「徒長」が起きやすくなります。徒長した部分は元には戻らないので、光の確保はできる範囲で意識したいところです。
屋外で夏越しさせる場合、真夏の直射に急に当てると表面が焼けて茶色くなることがあります。梅雨明けの強い日ざしには、少し慣らしてから当てるくらいの気持ちでいると安心です。
水やり — 「乾いてから」を守る
サボテンで最もよくある失敗は、水のやりすぎによる根腐れです。乾燥地の植物なので、土がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与える、というメリハリが大事です。生育期の春と秋は、土が完全に乾いて数日おいてからで十分間に合います。
夏は暑さで生育が鈍る種類もあり、その場合はやや控えめにします。そして冬。多くのサボテンは低温期に休眠するので、水やりはぐっと減らします。ほぼ断水気味にして、月に一度ごく少量か、まったくやらない管理でも越冬することがあります。山陰の冬は湿度が高く土が乾きにくいので、全国向けの解説よりさらに水を控える意識でちょうどいいくらいです。冷えた土が湿ったままだと根が傷みやすいので気をつけてください。
山陰の多湿とどう付き合うか
サボテンが苦手なのは「低温+多湿」の組み合わせです。山陰の冬はまさにこれが起きやすい環境なので、水を控えるのに加えて風通しも意識したいところです。締め切った部屋でじめじめさせるより、日中は空気が動く場所に置くほうが健康を保ちやすくなります。
梅雨から夏にかけての蒸れも油断できません。屋外に出している場合は、長雨に当てっぱなしにすると土が乾かず根が弱ることがあります。雨のかからない軒下に移すのも一つの手です。用土は市販のサボテン・多肉用など水はけのよいものを使うと、多湿の失敗をかなり減らせます。
花が咲かない・元気がないとき
「サボテンの花を見たい」という方は多いのですが、なかなか咲かないという声もよく聞きます。開花には十分な日光と、種類によっては冬の低温・乾燥という季節のメリハリが必要とされることが多いです。年間を通してぬくぬくと水を絶やさない環境だと、株は生きていても花芽がつきにくい傾向があります。ただし品種や株の年齢によって差が大きく、必ず咲くとは言い切れません。
株の色が抜けて黄色っぽくなったり、根元がぶよぶよ・茶色く柔らかくなってきたら、水のやりすぎや低温多湿による傷みのサインのことがあります。早めに水を止め、明るく風通しのよい場所で様子を見てください。
種類による違い
サボテンは種類が非常に多く、丸い玉サボテンのマミラリアやギムノカリキウム、柱状に育つもの、うちわ状のものなど姿もさまざまです。とげの色や毛の量、花の付きやすさ、そして耐寒性にも差があります。一般に小型の玉物のほうが寒さに敏感で、冬は室内に取り込むのが無難です。細かな品種名にこだわりすぎず、「日光を好み、水を控えめに、冬は多湿を避ける」という基本を押さえれば、多くのサボテンは同じ感覚で付き合えます。まずは手元の一鉢をよく観察して、その株のペースをつかんでいくのがいちばんの近道です。