エケベリア
Echeveria / Echeveria
別名・品種: エチェベリア、七福神、桃太郎、静夜、ラウリンゼ、エレガンス、ロゼット多肉
バラの花のようなロゼットが美しい多肉植物。日光をたっぷり浴びると色づきや締まりがよくなります。山陰では冬の多湿と日照不足、夏の蒸れが越えるポイントです。
- カテゴリ
- 多肉植物・サボテン
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- よく日の当たる明るい屋外・窓辺
- 水やり
- 土が乾いてしっかり乾いたら鉢底から流す。頻度は控えめ
- 耐えられる寒さ
- 0〜3℃程度まで(霜と凍結は避ける)
- 大きさの目安
- 直径5〜20cm程度のロゼット
- 原産地
- メキシコ、中南米
- 出回り時期
- 通年
エケベリアってどんな多肉?
エケベリアは、葉が幾重にも重なってバラの花のように広がる「ロゼット型」の多肉植物です。青みがかったもの、粉をまとって白っぽく見えるもの、寒さや日光で赤やピンクに紅葉するものなど、品種によって表情がずいぶん違います。メキシコあたりの乾燥した高地が故郷で、水をためこめる肉厚の葉を持っているのが特徴です。
ロゼットが整った形で締まっていると本当にきれいですが、この「締まった姿」を山陰で保つのが実は一番のポイントになります。全国向けの育て方どおりにいかない部分があるので、そこを中心にお話しします。
置き場所 — とにかく日光が命
エケベリアは日光が大好きです。日照が足りないと、葉と葉のあいだが間延びして中心が持ち上がり、いわゆる「徒長」した姿になってしまいます。一度徒長するとその形は元に戻りません。
基本は屋外の、雨の当たりにくい明るい場所がおすすめです。ただ山陰の冬は曇天が続き、日照時間がぐっと減ります。この時期は窓越しでもいいので一日でいちばん明るい窓辺に寄せてあげてください。それでも冬場は徒長しやすいので、「冬は多少だらけても春にまた締まる」くらいの気持ちでいると気が楽です。
真夏は逆に注意が必要です。山陰の夏は高温多湿で、強い直射に蒸れが重なると葉が焼けたり、株元から傷んだりします。梅雨〜盛夏は半日陰に移すか、風通しのよい軒下に置いて休ませてあげるとよいでしょう。
水やり — 「乾かしぎみ」が基本
多肉は水をやりすぎて枯らすことがほとんどです。土がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、また乾かす、というメリハリが基本になります。
春と秋の生育期は、土が乾いたら数日おいて与えるくらいでちょうどいいです。夏と冬は生育がゆるむので、さらに控えめにします。特に山陰の梅雨から夏は湿度が高く、土が乾きにくいので、いつもの感覚で水をやると根が蒸れて傷みがちです。この季節は思いきって回数を減らしてください。
水やりのときは、ロゼットの中心に水をためないのがコツです。中心に水がたまったまま日が当たると傷みの原因になります。株元にそっと与えるか、あふれた水は軽く傾けて切ってあげると安心です。
冬越し — 山陰では室内も選択肢
エケベリアは品種にもよりますが、目安として0〜3℃くらいまでは耐えるものが多いです。ただし霜や凍結には弱く、葉が凍ると溶けたように傷んでしまいます。
山陰の冬は氷点下になる日もあり、雪や冷たい雨も多いので、寒波のときは軒下や室内に取り込むのが無難です。ただ室内は日照不足になりがちなので、いちばん明るい窓辺に置き、水は控えめにして「休ませる」意識で管理するとよいでしょう。暖房の効いた暖かい部屋でたっぷり水をやると、かえって徒長しやすくなります。
品種による違い
エケベリアには非常に多くの品種があります。育て方はどれもほぼ共通ですが、見た目や性質に少し差があります。
「七福神」や「エレガンス」など昔から流通する丈夫なタイプは比較的育てやすく、初めての方にも向いています。「ラウリンゼ」などの粉をまとう大型種は姿が美しい一方、粉が取れやすいので葉に触れすぎないのがコツ。紅葉が楽しめる小型の品種は、寒さや日照で赤やピンクに染まり、季節の変化を楽しめます。耐寒性や蒸れへの強さは品種ごとに幅があるので、迷ったら流通量の多い丈夫なタイプから始めると失敗が少ないです。
よくあるつまずき
徒長する: 日照不足と水のやりすぎが重なると間延びします。山陰の冬は起こりやすいですが、春にしっかり日に当てれば新しい葉は締まって育ちます。徒長した株は仕立て直し(胴切りや葉挿し)でリセットできます。
下葉がしおれる: 外側の古い葉が少しずつしぼむのは自然な世代交代なので心配いりません。ただ全体がぶよぶよ・透明っぽくなっているときは、水のやりすぎや蒸れによる根傷みのサインです。
色がのらない: 紅葉タイプが緑のままなのは、日照不足や肥料のやりすぎが原因のことが多いです。よく日に当て、肥料を控えると色づきやすくなります。
生育は環境しだいで変わります。うまくいかない年もありますが、日光・風通し・乾かしぎみ、この三つを意識すると山陰でも長くつきあえる多肉です。