ハオルチア
Haworthia / Haworthia
別名・品種: ハオルシア、ハオルチア・オブツーサ、雫石、十二の巻、玉扇、万象、軟葉系ハオルチア、硬葉系ハオルチア
透き通った葉が窓辺で宝石のように輝く小型多肉。直射日光を嫌い、明るい日陰で育つので室内向き。ぷっくりした軟葉系から縞模様の硬葉系まで表情が豊かです。
- カテゴリ
- 多肉植物・サボテン
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 明るい日陰〜レースカーテン越しの光
- 水やり
- 土が乾いて数日後にたっぷり。冬は控えめ
- 耐えられる寒さ
- 3〜5℃以上(冬は室内が安心)
- 大きさの目安
- 手のひらサイズ〜10cm程度
- 原産地
- 南アフリカ
- 出回り時期
- 通年
どんな植物か
ハオルチアは南アフリカ原産の小型の多肉植物です。多肉というと日光大好きなイメージがありますが、ハオルチアはむしろ強い直射日光が苦手。もともと岩陰や草の間に半分埋まって育つ仲間なので、明るい日陰でじっくり育つタイプです。
大きく分けると、オブツーサや雫石のように葉先が透き通って「窓」と呼ばれる部分を持つ軟葉系と、十二の巻のように葉が硬くて白い縞模様が入る硬葉系があります。窓に光が透ける様子はとても美しく、机の上やちょっとした窓辺で眺めて楽しめるのが魅力です。
置き場所
基本は室内の明るい場所。レースカーテン越しの窓辺くらいの、やわらかい光がちょうどいいです。真夏の直射日光に当てると窓が茶色く焼けたり、葉が赤黒く変色したりするので気をつけてください。
山陰の冬は日照が少なく、どうしても光不足になりがちです。ハオルチアは比較的暗さに強い方ですが、それでも一日中うす暗い場所に置き続けると間延びしたり色が悪くなったりします。冬でもできるだけ明るい窓辺に寄せてあげてください。日が足りないと感じるときは、植物用のLEDライトを補助的に使う方もいます。
寒さには弱く、目安として3〜5℃を下回ると傷みやすくなります。松江の冬、窓辺は夜間かなり冷え込むので、夜は窓から少し離すか部屋の中側に移すと安心です。
水やり
土が中まで乾いて、さらに数日おいてからたっぷりと与えます。受け皿に溜まった水は捨ててください。ハオルチアは根が水を吸って葉に蓄えるので、乾湿のメリハリが大切です。
山陰の梅雨から夏は多湿になりやすく、常に土が湿っていると根が傷みやすくなります。夏の高温期はハオルチアの生育がゆるむ「半休眠」に入ることが多いので、この時期は水やりを控えめにして、風通しのいい涼しい場所に置くのが無難です。
冬も生育がゆっくりになるので、水やりの間隔をぐっとあけます。寒い時期に土を濡らしっぱなしにすると凍害や根腐れの原因になりやすいので、月に1〜2回、暖かい日の午前中に少量、くらいの感覚で様子を見てください。
葉がしぼむ・透明感がなくなるとき
ハオルチア特有のつまずきとして「下葉がしわしわにしぼむ」「窓の透明感がなくなって濁る」という相談がよくあります。
下葉がしぼむのは、水不足のこともあれば根が傷んで水を吸えていないこともあります。土が乾いているのにしぼんでいるなら水やりを、湿っているのにしぼんでいるなら根腐れを疑って一度抜いて根を確認するのがよいです。黒くとけた根は取り除き、乾かしてから植え直すと復活することがあります。
窓が濁ったり茶色くなるのは、多くが強すぎる光による日焼けです。置き場所を一段やわらかい光に移してあげてください。逆に光が足りなさすぎると徒長して形が崩れ、透明感も鈍くなります。ちょうどいい明るさを探るのがハオルチアと付き合うコツです。
品種による違い
流通名はさまざまですが、育て方の基本は共通しています。窓が丸くぷっくりしたオブツーサや雫石は軟葉系で、透明感を楽しむタイプ。玉扇や万象は上から見ると窓が並ぶ独特の姿で、コレクター人気があります。十二の巻に代表される硬葉系は葉が硬く白い縞が入り、比較的丈夫で扱いやすい印象です。
軟葉系はやや光に敏感で焼けやすく、硬葉系は少し日差しに強めといった違いはありますが、どれも直射日光と過湿を避ける点は同じです。品種ごとに神経質になりすぎず、まずは明るい日陰と乾湿のメリハリを守れば表情豊かな姿を長く楽しめます。
植え替えと増やし方
1〜2年に一度、春か秋の穏やかな時期に植え替えると根が元気を保ちます。用土は多肉・サボテン用の水はけのよいものが向いています。株元から子株が増えるので、親株から外して植えれば株を増やせます。
ゆっくり育つ植物なので大きな変化はありませんが、その分あわてず長く付き合える相棒です。うまくいかない時期もありますが、置き場所と水やりの見直しで持ち直すことが多いので、あせらず様子を見てあげてください。