ハーブ育てやすさ: やさしい

ローズマリー

Rosemary / Salvia rosmarinus

別名・品種: ロスマリヌス、マンネンロウ、トスカナブルー、モーツァルトブルー、立性ローズマリー、匍匐性ローズマリー、ほふく性ローズマリー

地中海生まれの常緑ハーブ。すっきりした香りと丈夫さが魅力で、料理にも使えます。乾燥を好むので、山陰の多湿な気候では水と風通しがカギ。立性・匍匐性やトピアリー仕立てなど姿もいろいろ楽しめます。

カテゴリ
ハーブ
育てやすさ
やさしい
日当たり
一年を通して日当たりのよい屋外が理想
水やり
土がしっかり乾いてからたっぷり。過湿を嫌う
耐えられる寒さ
-5℃前後まで(品種差あり、匍匐性はやや弱い)
大きさの目安
鉢物20cm〜、地植えで1.5m前後
原産地
地中海沿岸
出回り時期
3〜6月・9〜11月

気をつけたいこと
茎に細かなとげ状の質感はないものの、香り成分が強く、妊娠中の方は多量摂取を避けるとされます。ペットが大量に口にした場合は念のため様子を見てください。

ローズマリーってどんなハーブ

地中海沿岸の乾いた土地で育つ常緑の低木で、こすると出るすっきりした香りが特徴です。肉料理やパンの風味づけに使われるおなじみのハーブですが、じつは庭木として植えても長く楽しめるほど丈夫。トピアリー(球形やスタンダード仕立て)に整えられたものは、そのまま飾りとしても存在感があります。

性質は「乾燥に強く、多湿に弱い」の一言に尽きます。ここを押さえるだけで、ぐっと育てやすくなります。

置き場所

一年を通して、日当たりと風通しのよい屋外が一番の適地です。日照が足りないと枝が間のびして香りも弱くなりがちなので、できるだけよく日の当たる場所を選んでください。

山陰の冬は日照時間が短く、曇りや雨の日が続きます。多くの品種はマイナス5℃前後までは戸外で越冬できますが、鉢植えは根が冷えやすいので、軒下や東〜南向きの壁ぎわなど、少しでも雨と冷たい北風を避けられる場所に移してあげると安心です。室内に取り込む場合も、暖房の効いた暗い部屋より、明るい窓辺のほうが向いています。

水やり

ローズマリーの失敗のほとんどは、水のやりすぎからくる根腐れです。土の表面が乾いてから、さらに中までしっかり乾いたのを確認してたっぷり与えるくらいで十分。受け皿にたまった水はその都度捨ててください。

山陰は梅雨から夏にかけて湿度が高く、雨も多い土地です。鉢植えは長雨のあいだ軒下に移すと蒸れを防げます。地植えでも、水はけの悪い場所だと夏に一気に弱ることがあるので、植えるときに軽石や川砂を混ぜて水はけを良くしておくと違います。逆に真夏の乾ききった時期は、地植えでもしおれるようならたっぷり与えてください。

つまずきやすいポイント・夏の蒸れ枯れ

冬の寒さより、じつは山陰では夏の高温多湿のほうがこたえます。株が茂りすぎて内側の風通しが悪くなると、蒸れて内側から茶色く枯れ込むことがあります。梅雨前に混み合った枝を間引いて、株の中に風が通るようにしておくのがおすすめです。

また、収穫や剪定のときは、緑の葉がついている部分で切るのが基本です。葉のない古い枝の途中で切ると、そこから芽が出にくく枯れ込むことがあるので気をつけてください。

つまずきやすいポイント・枝が間のびする、花が咲かない

日照不足だと枝がひょろひょろと徒長し、香りも弱くなります。冬の間、室内の暗い場所に置きっぱなしにするとこうなりやすいので、できるだけ明るい場所へ。徒長してしまった株は、春に切り戻すと下からしっかりした新芽が出て姿が整います。

花は主に晩秋から春にかけて、薄紫や青の小花を咲かせます。ただし株が若いうちや、日当たり・水はけが不十分だと咲かないこともあります。花を楽しみたい場合ほど、日当たりと乾き気味の管理が効いてきます。

品種による違い

大きく「立性」と「匍匐(ほふく)性」に分かれます。立性は上へ伸びるので生垣やトピアリー向き、料理に使うにも扱いやすいタイプ。匍匐性は横に這って広がるので、鉢の縁から垂らしたり石垣に沿わせたりする使い方に向きます。トスカナブルーは立性で丈夫、モーツァルトブルーは花色が濃いなど個性がありますが、育て方の基本はどれも共通です。

耐寒性は品種によって差があり、匍匐性のものはやや寒さに弱い傾向があります。山陰で戸外越冬させたい場合は、立性の丈夫なタイプのほうが無難なことが多いです。トピアリー仕立てのものは、形を保つためにこまめに軽く刈り込むと、枝先が詰まってきれいな姿が長持ちします。

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