花苗育てやすさ: ふつう

ネメシア

Nemesia / Nemesia spp.

別名・品種: ウンランモドキ、宿根ネメシア、メロウ、アロマンス、チェリーオンアイス

小さな花を株いっぱいに咲かせる、春と秋の主役になる花苗です。甘い香りをもつ品種もあり、寄せ植えにもよく使われます。山陰の冬越し・夏越しには少しコツが要ります。

カテゴリ
花苗
育てやすさ
ふつう
日当たり
日当たりのよい場所。夏は半日陰へ
水やり
表土が乾いたらたっぷり。過湿は苦手
耐えられる寒さ
品種により差。宿根タイプで-3℃前後まで
大きさの目安
草丈15〜40cmほど
原産地
南アフリカ
出回り時期
2〜4月・9〜11月

ネメシアってどんな花

ネメシアは南アフリカ原産の花苗で、金魚草を小さくしたような花を株いっぱいに咲かせます。パステルからビビッドまで色数が豊富で、甘い香りのする品種もあり、寄せ植えの前面や単鉢でよく使われます。

出回り方は大きく分けて二通りあります。ひとつは一年草扱いの種まきタイプ、もうひとつは近年主流の宿根(多年草)タイプです。宿根タイプは暑さ寒さに比較的強く、条件が合えば数年楽しめることもあります。買うときにラベルで「宿根」「多年草」の表記を確認しておくと、そのあとの管理がぐっとイメージしやすくなります。

置き場所

基本は日当たりのよい場所です。日照が足りないと花つきが悪くなり、茎ばかりひょろひょろ伸びてしまいます。

ここで山陰特有の悩みが出ます。松江の冬は曇りや雨の日が続き、日照が本当に少ないので、鉢植えなら軒下でもできるだけ光の当たる場所へ動かしてあげてください。地植えより鉢のほうが場所を選べるぶん、山陰では扱いやすいと感じます。

夏は逆に直射と高温多湿が大敵です。梅雨明け以降は半日陰、できれば午前中だけ日が当たる場所へ移すと株が傷みにくくなります。それでも真夏の蒸れで一気に弱ることはあり、宿根タイプでも夏越しが最大の関門だと考えておくと気が楽です。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。ネメシアは過湿を嫌うので、常に湿っている状態は根を傷めます。受け皿に水をためたままにしないでください。

山陰の梅雨や秋の長雨のときは、鉢を軒下に入れて雨に当てすぎないようにすると蒸れを防げます。逆に真夏に日中しおれることがありますが、これは水切れとは限らず暑さによる一時的なものもあるので、土が湿っているのに慌てて追い水をすると根腐れの引き金になります。朝夕の涼しい時間に土の状態を確かめてから与えてください。

花が途切れたら切り戻す

ネメシアで多い「つまずき」は、しばらくすると株の中心がスカスカになって花が減り、姿が乱れてくることです。これはこの花の性質で、放っておくと次第に咲かなくなります。

対策は切り戻しです。花が一段落したら、株全体を半分ほどの高さでばっさり刈り込んでください。もったいなく感じますが、こうすると脇から新しい芽が出て、二週間ほどでまた花が上がってきます。花がら摘みだけでは間に合わないタイプなので、思い切りが大事です。液体肥料を花期にときどき足すと、花数が保ちやすくなります。

徒長と冬越し・夏越し

日照不足の松江の冬は徒長(ひょろ伸び)しやすい環境です。間のびした株はこまめに切り戻し、できるだけ光に当てて締まった姿を保ってください。

宿根タイプの耐寒性はおおむね-3℃前後までとされますが、これは品種や株の充実度で差があります。松江の平地なら軒下や霜の当たらない場所で越せることが多い一方、寒波の強い年や山あいでは傷むこともあります。心配なら鉢を玄関先など明るい室内に取り込むと安心です。

夏越しは前述のとおり難所で、宿根でも枯れることがあります。梅雨前に切り戻して風通しをよくし、風の通る半日陰に置くのが越しやすくするコツです。一年草として毎年新しく買い替える楽しみ方も、山陰では十分に理にかなった付き合い方だと思います。

品種の違いについて

流通名でメロウ、アロマンスなどのシリーズ名を見かけます。基本の育て方はどれも同じで、色合い、香りの強さ、耐寒性、草姿の広がり方に少しずつ違いがある程度です。ラベルに「宿根」「耐寒性強い」などの記載があれば、それを目安に置き場所を決めてください。細かな違いに神経質になるより、日当たりと風通し、そして切り戻しの三つを押さえるほうがずっと長く楽しめます。

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