ミモザ(アカシア)
Mimosa / Silver Wattle / Acacia baileyana
別名・品種: ミモザ、アカシア、ギンヨウアカシア、フサアカシア、パールアカシア
早春に黄色いふわふわの花を枝いっぱいに咲かせるアカシアの仲間。銀葉が一年を通して美しく、育つのも早い人気の花木。ただ寒さと過湿にはやや気を使う樹です。
- カテゴリ
- 庭木・花木
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 一日中よく日の当たる場所
- 水やり
- 地植えは根付けば基本不要、鉢は乾いたらたっぷり
- 耐えられる寒さ
- -5℃前後まで(品種差あり)
- 大きさの目安
- 鉢で1〜2m、地植えで5〜10m
- 原産地
- オーストラリア
- 出回り時期
- 2〜4月・10〜11月
気をつけたいこと
種子や樹皮に微量のアルカロイドを含むとされ、ペットや子どもが大量に口にするのは避けたい。花粉で反応が出る人もいます。
どんな木か
2月から3月、まだ寒い時期に黄色いポンポンのような花を枝いっぱいに咲かせるのがミモザです。植物学的にはマメ科アカシア属で、切り花や花束でおなじみの「ミモザ」と庭木の「アカシア」は同じ仲間を指しています。銀色がかった細かい葉が一年中きれいで、花のない時期も葉物として楽しめるのが魅力です。
生育がとても早く、環境が合えば1年で数十センチ伸びることも珍しくありません。地植えにすると数年で見上げるほどの木になります。逆にいえば、放っておくとどんどん大きくなるので、剪定でサイズを保つ意識が育てるうえで欠かせません。
置き場所
とにかく日光を好みます。一日中しっかり日が当たる場所が理想で、日照が足りないと花つきが悪くなり、枝もひょろひょろと徒長しがちです。山陰の冬は曇りや雨の日が続いて日照時間がぐっと短くなるので、鉢植えの場合は冬でもできるだけ光の入る南向きに置いてあげてください。
山陰で気をつけたいのは冬の寒さと風です。ギンヨウアカシアはおおむね-5℃前後まで耐えるとされますが、松江の平野部でも強い寒波の年には葉が傷むことがあります。地植えにするなら建物の南側など、冷たい北風が直接当たりにくい場所を選ぶと安心です。若い苗のうちは特に寒さに弱いので、最初の冬は鉢で育てて軒下に取り込む、という方も多いです。
水やり
乾燥にはわりと強い木です。地植えで根がしっかり張れば、真夏に極端に雨が降らない時期以外は水やりなしでも育ちます。むしろ怖いのは水のやりすぎと過湿です。もともと水はけのよい土地の植物なので、じめじめした状態が続くと根を傷めます。
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと。受け皿に水をためたままにしないでください。山陰は梅雨から夏にかけて湿度が高く、鉢が蒸れやすい時期です。鉢は風通しのよい場所に置き、水はけのよい用土を使うと失敗が減ります。地植えの際も、粘土質で水がたまりやすい場所は避け、盛り土をするなどして根元が過湿にならない工夫をしておくと違います。
花が咲かない・つまずきやすいところ
ミモザで一番多い相談が「花が咲かない」です。原因はいくつかあります。ひとつは日照不足。日当たりが足りないと翌春の花芽がつきにくくなります。もうひとつが剪定の時期。花が終わった直後(4〜5月頃)に軽く切り戻すのが基本で、夏以降に強く剪定してしまうと、せっかくできた花芽ごと落としてしまうことがあります。花後すぐ、と覚えておくと失敗しにくいです。
また、成長が早いぶん枝が暴れやすく、風に弱いのも弱点です。根が浅く張るタイプなので、大きくなった木が強風で倒れることもあります。地植えなら支柱を添える、大きくなりすぎる前に高さを抑える剪定をする、といった対策をしておくと安心です。肥料をやりすぎると葉ばかり茂って花が減ることもあるので、マメ科で自分で栄養を作れる木だと考え、肥料は控えめにするくらいでちょうどいいです。
品種による違い
よく出回るのはギンヨウアカシア(銀葉アカシア)で、名前のとおり銀色がかった小さめの葉と、こんもりまとまりやすい樹形が人気です。フサアカシアは葉がやや大きめで緑が濃く、木も大きく育ちやすいタイプ。パールアカシアは丸みのある葉が特徴で、比較的コンパクトにまとまるので鉢向きとされます。
耐寒性や葉色、大きさに多少の差はありますが、日当たり・水はけ・花後の剪定という育て方の基本はどれもほぼ同じです。庭のスペースや好みの葉色で選んでいただければと思います。鉢で楽しみたい方は、比較的まとまりやすい品種を選ぶと管理がしやすいでしょう。