チャイブ
Chives / Allium schoenoprasum
別名・品種: エゾネギ、セイヨウアサツキ、チャイヴ
細いネギのような葉を薬味やサラダに使える、育てやすい多年草ハーブ。丈夫で冬越しもでき、初夏には愛らしいピンクの花も楽しめます。
- カテゴリ
- ハーブ
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日なた〜半日陰。よく日が当たる場所が理想
- 水やり
- 表土が乾いたらたっぷり。過湿は苦手
- 耐えられる寒さ
- -10℃前後まで(冬は地上部が枯れて越冬)
- 大きさの目安
- 草丈20〜40cm程度
- 原産地
- ヨーロッパ、アジアの温帯
- 出回り時期
- 3〜5月・9〜10月
気をつけたいこと
ネギ属のため、犬や猫が食べると中毒を起こすことがあります。ペットの届かない場所での管理をおすすめします。
どんなハーブ?
チャイブは、ネギやアサツキの仲間の多年草ハーブです。細くて中が空洞の葉を刻んで、スープやオムレツ、サラダの薬味にすると、ネギよりやわらかで上品な香りが楽しめます。株はこんもりと茂り、初夏にはピンク色のボール状の花が咲くので、料理だけでなく花壇の彩りとしても使い勝手のいい植物です。
一度植えると何年も育つ多年草で、寒さにも強く、山陰の冬もしっかり越してくれます。ハーブの中でもかなり丈夫な部類なので、初めての方にもすすめやすい一鉢です。
置き場所
基本は日なたが好きです。よく日が当たるほど葉がしっかり育ち、香りも乗ってきます。山陰の冬は曇りや雨の日が続いて日照が不足しがちなので、できるだけ明るい場所に置いてあげてください。地植えでもプランターでも育ちます。
ただし、松江の夏の高温多湿は少し苦手です。真夏に西日がガンガン当たる場所だと葉先が傷みやすいので、盛夏だけは午後に日陰になるような場所や、風通しのいい半日陰に移してあげると株が疲れにくくなります。鉢植えなら季節で場所を動かせるのが利点です。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。もともと湿り気のある土を好みますが、根がずっと水浸しになる状態は嫌います。特に梅雨から夏にかけての山陰は雨が多く湿度も高いので、受け皿に水を溜めっぱなしにしないよう気をつけてください。
地植えの場合は、水はけの悪い場所だと根が傷むことがあります。植える前に土に腐葉土などを混ぜて、水はけをよくしておくと安心です。冬は地上部が枯れて休眠に入るので、水やりはかなり控えめでかまいません。
収穫と、切りすぎのつまずき
チャイブでよくある失敗が「収穫のしすぎで株が弱る」ことです。葉が茂ってくるとつい根元からごっそり刈りたくなりますが、一度に全部切ってしまうと株が回復しにくくなります。使うぶんだけ、外側の葉から株元近くでカットするようにして、中心の若い葉は残しておくのがコツです。
こまめに収穫すると、切ったところからまた新しい葉が伸びてきて、長く楽しめます。逆に収穫せずに放っておくと、葉が固くなったり倒れたりしがちなので、料理に使いながら「ついでに整える」くらいの感覚がちょうどいいです。
花と、蒸れへの注意
初夏になるとピンクの丸い花が咲きます。見た目もかわいく、食用にもできますが、花が咲くと葉が固くなり、香りもやや落ちる傾向があります。葉をたくさん使いたい場合は、つぼみのうちに花茎を摘んでしまうと葉のほうに力が回ります。花も楽しみたいなら、いくつか残しておくとよいでしょう。
もうひとつ気をつけたいのが、夏場の蒸れです。株が密に茂ったまま高温多湿の時期を迎えると、中心が蒸れて葉が黄色くなったり、株が弱ったりすることがあります。梅雨前に混みすぎた葉を整理して風通しをよくしておくと、夏を乗り越えやすくなります。
株分けと品種のこと
何年か育てると株が大きく育ってきます。込み合ってきたら、春や秋に掘り上げて株分けをすると、株のリフレッシュにもなり、増やすこともできます。植えっぱなしで放っておくより、数年に一度分けてあげたほうが元気を保ちやすいです。
チャイブには、より太めで葉がしっかりしたガーリックチャイブ(ニラに近い風味のもの)などいくつかタイプがありますが、いずれも育て方の基本は大きく変わりません。日当たりと水はけ、夏の蒸れ対策を押さえておけば、山陰でも長く付き合えるハーブです。生育は環境によって差が出るので、様子を見ながら育ててみてください。