ブルーベリー
Blueberry / Vaccinium spp.
別名・品種: ブルーベリー、ハイブッシュ系、ラビットアイ系、Vaccinium
春に鈴のような花、初夏に甘い実、秋には紅葉と、一年を通して楽しめる果樹。実をつけるには2品種そろえるのがコツで、酸性土を好むのが最大の特徴です。
- カテゴリ
- 庭木・花木
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 日当たりのよい場所。半日陰でも育つが実は少なめ
- 水やり
- 乾きやすいので鉢は毎日、夏は朝夕チェックを
- 耐えられる寒さ
- 品種による(ハイブッシュは寒さに強い)
- 大きさの目安
- 1〜2m程度(剪定で調整可)
- 原産地
- 北アメリカ
- 出回り時期
- 2〜3月・10〜12月
気をつけたいこと
果実は食用で毒性はありません。ただし食べ過ぎるとお腹をこわすことがあります
ブルーベリーってどんな木
春に釣鐘型の可愛い花を咲かせ、初夏に青い実をつけ、秋には葉が真っ赤に紅葉する。実だけでなく花も葉も楽しめる、庭にも鉢にも向いた果樹です。落葉樹なので冬は葉を落として休みますが、これは枯れているわけではなく季節のサイクルなので心配いりません。
大きく分けると「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」があります。ハイブッシュ系は寒さに強く、実が大きめで味が良いとされますが、暑さや乾燥にはやや弱い傾向。ラビットアイ系は暑さと乾燥に強く育てやすいですが、寒さにはハイブッシュほど強くありません。山陰の松江あたりだと、どちらもある程度は育ちますが、冬の寒さと夏の高温多湿を考えると、はじめてなら丈夫なラビットアイ系か、両者の中間的な品種から入ると安心かなと思います。
2品種そろえると実がつきやすい
ブルーベリーの一番のつまずきポイントがこれです。多くの品種は自分の花粉だけでは実がつきにくく、同じ系統の別品種を近くに植えて、虫に花粉を運んでもらう必要があります。1本だけだと花は咲いても実がほとんどならない、ということが起きやすいんです。
「花はたくさん咲いたのに実が少ない」という場合、この受粉不足がまず疑われます。同じ系統(ハイブッシュ同士、ラビットアイ同士)で開花時期の近い2品種を並べて育てると、実つきがぐっと良くなることが多いです。ハイブッシュとラビットアイは開花期がずれることもあるので、組み合わせるなら同系統でそろえるのが基本です。
土は酸性に
もうひとつの大きな特徴が、酸性の土を好むこと。多くの庭木は中性〜弱酸性で問題ありませんが、ブルーベリーはかなり酸性に寄った土でないと根がうまく働きません。ピートモス(酸度調整していないもの)を多めに混ぜた専用の「ブルーベリーの土」を使うのが手軽で確実です。
うまく育たない、葉が黄色っぽくなって元気がない、というときは土のpHが合っていないことがよくあります。地植えでも、植え穴にピートモスをたっぷり入れて酸性の環境をつくってあげてください。
置き場所と水やり
基本は日当たりのよい場所です。日照が多いほど実つきや味が良くなる傾向がありますが、山陰の夏は高温多湿でかなり厳しいので、真夏の西日が強すぎる場所は避けるか、鉢なら午後だけ日陰に移せると株が傷みにくいです。冬は落葉して休むので、日照が少ない山陰の冬でもそれほど神経質にならなくて大丈夫です。
水やりは注意が必要で、ブルーベリーは根が浅く乾燥に弱い植物です。鉢植えは特に乾きやすいので、表面が乾いたらたっぷりと。夏場は朝夕2回必要になることもあります。逆に、水はけが悪くてずっとジメジメしていると根を傷めるので、ピートモス主体のふかふかで水はけと保水を両立した土が理想です。梅雨や夏の長雨で鉢が過湿にならないよう、鉢底の水はけも見ておいてください。
剪定と収穫のこと
植えて数年は、実をつけさせすぎず株を育てることを優先すると、その後がしっかりします。剪定は落葉している冬(1〜2月頃)に、枯れ枝や混み合った内側の細い枝を整理する程度から始めると失敗しにくいです。
実は青くなってからさらに数日おくと甘みがのります。色づいてすぐより、少し待ってから収穫するのがおすすめです。鳥も熟した実を狙ってくるので、収穫期にはネットをかける方も多いです。
環境や品種によって育ち方はかなり変わります。思ったより実がつかない年もありますが、酸性の土・2品種・水切れに注意、この3つを押さえておくと、少しずつ収穫が楽しめるようになっていきます。