花苗育てやすさ: やさしい

ビデンス

Bidens / Bidens ferulifolia

別名・品種: ウインターコスモス、ビデンス・フェルリフォリア、ゴールデンアイ、イエローキューピッド

星形の黄色い花を株いっぱいに咲かせる、丈夫で花期の長い花苗です。地面を這うように広がるのでハンギングや寄せ植えの縁取りにぴったり。乾燥に強く、初心者にも育てやすい植物です。

カテゴリ
花苗
育てやすさ
やさしい
日当たり
日当たりのよい屋外。半日以上の日照が理想
水やり
表土が乾いたらたっぷり。過湿は苦手
耐えられる寒さ
品種により-5℃程度〜0℃前後まで
大きさの目安
草丈20〜40cm、横に這って広がる
原産地
メキシコ・北米南部
出回り時期
3〜5月・9〜11月

どんな植物か

ビデンスはメキシコや北米南部を原産とするキク科の花苗で、細かく切れ込んだ葉の上に、星形やコスモスに似た黄色い花を株いっぱいに咲かせます。「ウインターコスモス」の名で秋咲きのタイプが出回ることもありますが、近年は春から秋まで長く咲く四季咲き性の品種が主流です。

地面を這うように横へ横へと広がる性質があるので、鉢の縁からこぼれるように仕立てるハンギングや、寄せ植えの前面・縁取りとしてよく使われます。とにかく丈夫で花つきがよく、園芸初心者の方が最初に手にする花苗としても向いています。

置き場所

ビデンスは日光が大好きな植物です。日当たりが悪いと花数が減り、茎ばかりがひょろひょろ伸びてしまうので、できるだけ半日以上しっかり日の当たる屋外に置いてください。ベランダや庭先、玄関前など、風通しのよい明るい場所が向いています。

松江をはじめ山陰の冬は曇りや雨の日が続き、日照時間が短くなります。この時期は花の勢いが落ちやすく、株が休むような状態になることもあります。無理に咲かせようとせず、日が差す日はしっかり当てるくらいの気持ちで見守ってあげてください。壁際の風の当たらない、少しでも日の入る場所に寄せておくと安心です。

水やり

乾燥には比較的強い一方で、過湿はやや苦手です。鉢植えの場合は土の表面が乾いたのを確認してから、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えるのが基本です。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。

山陰の梅雨から夏にかけては雨が続き、鉢の中が蒸れやすくなります。この時期に水をやりすぎると根が傷んで急に弱ることがあるので、雨の当たる場所では特に乾き具合をよく見て調整してください。逆に夏の晴天が続く日は乾きが早いので、朝のうちにたっぷりが安心です。庭植えにした株は、根づいてしまえばほとんど自然の雨だけでもやっていけます。

花が途切れる・茎が伸びすぎるとき

ビデンスは咲き進むと株の中心が間延びし、茎が長く伸びて花が先端だけになってしまうことがあります。そのまま放っておくと姿が乱れ、花数もだんだん減っていきます。

これを防ぐには、思い切った切り戻しが効果的です。花が一段落したタイミングで株全体を半分ほどの高さに刈り込むと、下の方から新しい芽が吹いて、こんもりとした姿でまた花を咲かせてくれます。「切ると花が減るのでは」と不安になりますが、むしろ切った方が長く楽しめることが多い植物です。咲き終わった花をこまめに摘むのも、次の花を促すうえで役立ちます。ただし刈り込み直後は花が少ない時期が続くので、その点は正直に見込んでおいてください。

品種による違い

ビデンスには、定番の黄色一色のもののほか、白や赤みを帯びた複色、花びらの縁に色が入るタイプなど、さまざまな品種が流通しています。花色だけでなく、大きくボリュームの出るものからコンパクトにまとまるものまで草姿にも幅があります。

耐寒性も品種によって差があり、比較的寒さに強く霜程度なら耐えるものもあれば、寒さに弱く冬越しが難しいものもあります。ラベルに書かれた耐寒温度を確認しておくと、冬の管理の目安になります。とはいえ育て方の基本はどの品種もほぼ共通なので、まずは気に入った花色や姿で選んでいただいて問題ありません。

冬越しと夏越し

山陰の冬は氷点下になる日もあり、耐寒性のある品種でも霜に長く当たると傷むことがあります。鉢植えなら軒下や玄関先など、霜と冷たい北風を避けられる場所に移してあげると越しやすくなります。品種によっては地上部が枯れても春に芽吹くことがありますが、必ず生き返るとは限らないので過度な期待はせず見守ってください。

夏は高温そのものよりも、蒸れによる株の弱りに注意が必要です。梅雨前に一度切り戻して風通しをよくしておくと、夏を乗り切りやすくなります。丈夫な植物ですが、環境によって調子には波が出ます。うまくいかない年もあると気楽に構えて付き合ってあげてください。

近い性質の植物

植物辞典の一覧に戻る