バジル
Basil / Ocimum basilicum
別名・品種: スイートバジル、バジリコ、メボウキ、ブッシュバジル、ダークオパールバジル、ホーリーバジル
香りのよいイタリア料理の定番ハーブ。暑さが大好きで、山陰の夏にぐんぐん育ちます。摘みながら食べて、こまめに収穫できるのが魅力。寒さには弱く、冬は基本的に枯れる一年草です。
- カテゴリ
- ハーブ
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日当たりのよい戸外や窓辺
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。乾かしすぎ注意
- 耐えられる寒さ
- 10℃以上(寒さに弱く一年草扱い)
- 大きさの目安
- 20〜60cm程度
- 原産地
- 熱帯アジア・インド
- 出回り時期
- 3〜9月
バジルってどんなハーブ
トマト料理やパスタ、ジェノベーゼでおなじみのスイートバジル。熱帯生まれのハーブで、暖かい季節にぐんぐん伸びて、摘めば摘むほど脇芽が出てくる元気者です。種からも育てやすく、苗から始めれば初夏には食卓に使えるくらいに育ちます。
香りの正体はシソ科ならではの精油で、葉に触れるだけでふわっと立ちのぼります。料理好きの方はもちろん、ベランダで気軽に緑を楽しみたい方にもおすすめしやすいハーブです。ただし寒さがとても苦手なので、基本的には春から秋を楽しむ一年草として付き合うことになります。
置き場所
とにかく日光が大好きです。よく日の当たる戸外や、南〜東向きの窓辺に置いてください。日照が足りないと茎がひょろひょろと間延びして、葉も薄く香りも弱くなりがちです。
山陰の梅雨から夏にかけては日照が読みにくい時季ですが、バジルは高温多湿にはわりと強いので、夏場の屋外栽培はむしろ得意分野。日差しがしっかり出る日にはよく育ちます。ただし真夏の締め切った室内やコンクリートの照り返しが強すぎる場所では葉が傷むこともあるので、風通しは意識してあげてください。
梅雨どきの長雨で鉢がずっと濡れっぱなしになると根が傷むことがあります。雨が続くときは軒下に移すか、鉢皿に水を溜めないようにするとよいです。
水やり
葉が柔らかく水をよく欲しがるハーブなので、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。特に夏の生育期は乾きが早く、朝あげても夕方にはしんなり…ということもあります。葉がぐったり垂れたら水切れのサインなので、そのタイミングを覚えておくと管理しやすいです。
ただし乾かしすぎと水浸しの両方に弱いのがバジルの難しいところ。「乾いたらたっぷり、次に乾くまで待つ」のメリハリが基本です。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。多湿の続く山陰の梅雨は、むしろ水のやりすぎに気をつける時季になります。
つまずきやすいポイント:花を咲かせるとかたくなる
バジルでいちばん多い「あれ?」が、花が咲いてしまうことです。夏が進むと茎の先に白い花穂が伸びてきますが、放っておくと株が花と種づくりにエネルギーを回してしまい、葉が固くなって香りも落ちていきます。
食用に長く楽しみたいなら、花穂は見つけしだい早めに摘み取ってください。これを続けると葉の収穫期間がぐっと延びます。逆に、こぼれ種を楽しみたい方はいくつか花を残す、という付き合い方もできます。
つまずきやすいポイント:摘芯で「こんもり」に
そのまま育てると一本の茎が上に伸びるだけで、収穫量が伸びません。草丈が15〜20cmくらいになったら、先端を思い切って摘み取る「摘芯(てきしん)」をしてみてください。摘んだ下から脇芽が二手に分かれて、枝数が増えてこんもりした株になります。
この摘芯した先端こそ料理に使う部分なので、収穫と株づくりを兼ねられるのが便利なところ。「摘むほど増える」を実感できると、一気に育てるのが楽しくなります。ただし一度に葉を取りすぎると株が弱ることもあるので、全体の様子を見ながら少しずつが安心です。
品種の違いと冬越しについて
一般的なのは葉の丸いスイートバジルですが、葉が黒紫のダークオパール、小ぶりでこんもり茂るブッシュバジル、独特の香りをもつホーリーバジルなどいろいろあります。育て方はどれもほぼ同じで、日光と水を好み、寒さに弱い点も共通です。葉色や香り、大きさで選び分けるとよいでしょう。
冬越しについては正直にお伝えすると、山陰の冬をそのまま屋外で越すのはかなり難しいです。気温が10℃を下回ると弱りはじめ、霜に当たれば枯れてしまいます。日当たりのよい暖かい室内に取り込めば延命できることもありますが、冬は日照も足りず徒長しやすいので、無理に越冬させるより、毎年新しい苗や種から始めるのが現実的です。それだけ手軽に育て直せるハーブでもあります。