「社会人になる彼に、何か贈りたい。でも何を選べばいいのか分からない」——そんな声をよく聞きます。この記事では、就職祝いを贈る男性に向けて「毎日使う実用品」と「好みが読めないときの消えもの」の配分を軸に、外しにくい選び方をお伝えします。
就職祝いは「入学祝い・退職祝い」とは相手が違う
まず押さえておきたいのは、就職祝いは贈る相手の立場が、入学祝いとも退職祝いとも違うということです。
入学祝いは、まだ学生で、暮らしの道具を親がそろえてくれる段階。退職祝いは、すでに自分の好みがはっきりしていて、ものも一通り持っている段階です。
それに対して就職祝いの相手は、「これから社会人として毎日を組み立てていく」まっさらな段階にいます。スーツを着て通勤し、職場で人と会い、自分でお金を使い始める。だからこそ「これから毎日使うもの」が素直に喜ばれやすいのです。ここが就職祝いならではの、いちばんの手がかりになります。
主役は「これから毎日使う」実用品に置く
新社会人の生活を思い浮かべると、毎日手に取るものがいくつか見えてきます。そこに狙いを定めると外しにくくなります。
- 通勤で使う小物:定期入れ、キーケース、ペンケースなど
- 職場で人目に触れるもの:ボールペン、名刺入れ
- 朝晩に使う身のまわりの品:タンブラー、マグ、タオル、ハンカチ
これらは「毎日使うのに、自分では後回しにしがち」なものです。学生時代のまま使っている人も多く、新調のきっかけとして贈りものが生きます。
選ぶときのコツは、職種を一度想像してみること。スーツ勤務ならきちんと感のある革小物が合いますし、私服やカジュアルな職場なら、かしこまりすぎない素材のほうが日常に溶け込みます。相手の働き方が読めないときは、どんな職場でも使える「シンプルで無地に近いもの」に寄せると安全です。
一方で、好みがはっきり出るもの——例えば腕時計や財布は、本人のこだわりとぶつかりやすいので、よほど趣味を知っている相手以外は避けたほうが無難です。
好みが読めないなら「消えもの」を一緒に添える
相手の好みがまったく読めない、あるいは久しぶりに会う親戚の子、という場合もあります。そういうときは、実用品一点に賭けず、「消えもの」を主役に寄せるか、添えるかで安全度が上がります。
消えものとは、使えばなくなるものです。コーヒーや紅茶のセット、入浴剤、少し良いお菓子など。これらは好みの幅が狭く、使い切れば相手の生活に負担も残りません。「これから一人暮らしを始める」「忙しくなる」相手には、ほっと一息つける時間になる消えものが素直に喜ばれます。
配分の考え方はこうです。
- 相手の好みがそこそこ分かる → 実用品を主役に、消えものを少し添える
- 好みがほとんど読めない → 消えものを主役に、小さな実用品を添える
どちらにせよ、消えものがクッションになって「一点豪華だけど趣味に合わなかった」という最悪の外し方を防いでくれます。
金額と関係性で「重すぎない」ラインに置く
就職祝いで意外と見落とされるのが、金額の重さです。これから働き始める相手にとって、高価すぎる贈りものは「お返しをどうしよう」という気づかいの種になりかねません。
親から子へなら、生活を支える意味で少し張ったものも自然です。けれど、友人・先輩・少し距離のある親戚の立場なら、3,000〜5,000円前後の「気負わせない」範囲に置くほうが、相手も素直に受け取れます。
金額を抑えつつ見栄えよくしたいときは、「少し良い消えもの+小さな実用品」の組み合わせが効きます。単価を下げても、組み合わせると贈りものとしての形が整い、軽すぎる印象になりません。
うまくいかないケースと、正直な話
正直に言うと、どんなに考えても「外れる」ことはあります。
よくあるのが、名入れを入れてしまったケース。喜ばれる一方で、転職や好みの変化で使いづらくなることもあります。関係が浅い相手ほど、名入れは慎重に考えたほうがいいでしょう。
また、革小物は色や質感の好みが分かれます。写真だけで選ぶと、届いてから「思ったより主張が強かった」ということも起きます。こればかりは、実物の色味や手ざわりを確かめるのがいちばん確実です。
就職祝いは、渡す日が決まっていることが多い贈りものでもあります。入社の前後にきちんと間に合わせたいなら、実物を手に取って選び、その場で相談しながら決められると安心です。当店decolleでも、暮らしの雑貨やギフトの実物を見ながら、消えものとの組み合わせやラッピングまで一度にご相談いただけます。迷ったときは、相手の働き方を一緒に思い浮かべるところから始めてみてください。