エプロンをギフトに贈るなら。素材と首まわりで外さない選び方
料理好きな人へのちょっとした贈りもの。エプロンは実用的で見た目も選べて、候補にあがりやすい品です。でも「サイズや好みが合わなかったらどうしよう」と、いざ選ぶと手が止まりませんか。この記事では、エプロン特有の「サイズと好みが出やすい」問題を、素材と首まわりの調整という2つの視点で外しにくくする方法をお伝えします。
なぜエプロンは「外しやすい」のに難しいのか
エプロンは服のようにきっちりしたサイズ表がないぶん、気軽に贈れそうに見えます。実際、多少の体格差は許容されるアイテムです。ただ、そこに油断があります。
難しさは大きく二つ。一つは「首まわりや着丈が合わないと、そもそも使われない」こと。もう一つは「素材やデザインの好みが、案外はっきり出る」ことです。
服より曖昧なぶん適当に選びがちですが、この二点を外すと引き出しの奥で眠ってしまいます。逆に言えば、この二点さえ押さえれば、料理好きな相手にとってかなり使える贈りものになります。まずは失敗しにくい「首まわりの調整」から見ていきましょう。
首まわりが「調整できる」タイプを選ぶと外しにくい
エプロンで最初に確認したいのが、首にかける部分の作りです。ここが固定式か調整式かで、合う体格の幅が大きく変わります。
首ひもの長さを変えられるタイプは、身長や好みの着丈の違いを相手側で吸収できます。ボタンやループで数段階に留められるもの、ひもを結んで長さを決めるもの、後ろでクロスさせて肩で支えるものなどがこれにあたります。相手の体格がはっきり分からないときほど、調整できる作りが安心です。
一方、首の輪が縫い付けられて固定されているタイプは、見た目がすっきりしてデザイン性が高いことが多いのですが、輪の大きさが合わないとかぶりにくかったり、着丈が思ったより長い・短いということが起きます。相手の体格をよく知っている場合や、ゆったりめのフリーサイズなら候補になりますが、そうでなければ一段階慎重に。
腰ひもも同じで、後ろで結ぶタイプは幅広い体格に対応しやすいです。売り場で選ぶときは、実際にひもの長さや留め方を見て、「この人なら調整できる範囲に収まるか」を確かめてください。
素材で「好みと使い勝手」を外さない
首まわりの次に見たいのが素材です。エプロンは毎日水や油に触れるものなので、見た目の好みと使い勝手の両方に関わります。
リネンや薄手のコットンは、風合いが柔らかく見た目もこなれて見えるので、贈りものとして人気があります。ただし乾きが早く扱いやすい反面、シワになりやすく、使ううちに風合いが変わっていきます。この「育てる」感覚を楽しめる人には喜ばれますが、パリッとした状態を保ちたい人には手間に感じられることもあります。
厚手のコットンや帆布は、丈夫で汚れに強く、しっかりした作業向き。パン作りや揚げ物など本格的に料理する人に向きますが、重さがあり乾きにくいので、こまめに洗いたい人にはやや不向きなこともあります。
撥水加工や混紡素材は、汚れをはじいて手入れが楽なのが利点。実用重視の相手には喜ばれますが、質感は好みが分かれます。
迷ったら、相手の料理スタイルを思い浮かべてください。毎日さっと使う人には軽くて乾きやすい素材、じっくり作る人には丈夫な素材、と寄せると外しにくくなります。
デザインと色は「持っていなさそうな範囲」で控えめに
素材と首まわりが決まったら、最後がデザインです。ここは好みが最も出るところなので、攻めすぎないのがコツです。
色は、相手のキッチンに溶け込みやすい落ち着いた色や自然素材の色に寄せると失敗が減ります。柄物は好みがはっきり分かれるので、贈りものなら無地か、ごく控えめな柄が無難です。
形も、胸当てのあるフルタイプは全身をカバーできて実用的ですが、首にかけるのが苦手な人もいます。腰から下げるカフェエプロンは気軽ですが、胸元は汚れます。相手がどんな料理をするか分からないときは、汎用性の高いフルタイプを、首ひもが調整できる作りで選ぶと安心です。
ポケットの有無も地味に効きます。料理中にふきんやスマホを入れられるポケット付きは、実用性を重視する人に喜ばれます。
うまくいかないケースと、正直な話
ここまで押さえても、すべてがぴたりとはまるとは限りません。正直にお伝えします。
たとえば、相手がすでに愛用のエプロンを持っていて、それしか使わないタイプの人。この場合はどんなに良い品でも出番が少なくなります。ふだんエプロンを使っているか、それとなく確認できると安心です。
また、フルタイプが苦手で首にかけたくない、という人も一定数います。事前に分からないなら、調整式で首の負担が少ない肩クロスタイプを選ぶと、合わなかったときの逃げ道が広がります。
そして、素材の好みだけはどうしても読みきれない部分が残ります。だからこそ「相手の料理スタイル」という具体的な手がかりに寄せて、当てずっぽうを減らすのが現実的なやり方です。
実物を手に取ると、ひもの調整のしやすさや生地の厚み、重さは一目で分かります。当店(decolle)でもギフト向けの品を実際に見て選んでいただけますし、迷ったときはスタッフに相談しながら、相手の料理の仕方に合わせて絞り込むこともできます。首まわりの作りと素材、この二つを軸にすれば、エプロンはぐっと外しにくい贈りものになります。