カランコエ
Kalanchoe / Kalanchoe blossfeldiana
別名・品種: カランコエ・ブロスフェルディアナ、ベニベンケイ、紅弁慶、カランコエ・クイーンローズ、カランコエ・ウェンディ、月兎耳、胡蝶の舞
小さな花をびっしり咲かせる多肉植物。乾燥に強く育てやすいのが魅力ですが、山陰の冬は日照不足で花が咲きにくくなることも。日長のコントロールがポイントです。
- カテゴリ
- 多肉植物・サボテン
- 育てやすさ
- やさしい
- 日当たり
- 日当たりのよい明るい窓辺を好む
- 水やり
- 土がしっかり乾いてから。冬は控えめに
- 耐えられる寒さ
- 5℃以上(冬は室内が安心)
- 大きさの目安
- 卓上サイズ〜30cm程度
- 原産地
- マダガスカル
- 出回り時期
- 1〜4月・10〜12月
気をつけたいこと
カランコエ属は多くの動物に有毒とされる成分を含むため、犬や猫、小さなお子さんが葉や花を口にしないよう置き場所に気をつけてください。
カランコエってどんな植物
マダガルカル生まれの多肉植物で、肉厚の葉に水をためて乾燥に耐えます。花物のカランコエは秋から春にかけて、赤・ピンク・オレンジ・黄色といった小花を株いっぱいに咲かせるのが特徴。一方で「月兎耳(つきとじ)」のようにふわふわした葉を楽しむ葉物系もあり、同じカランコエの仲間でもだいぶ表情が違います。
共通しているのは、水をやりすぎなければ枯れにくいこと。多肉植物のなかでも育てやすい部類で、初めての鉢物としても向いています。ただし、寒さと蒸れにはやや弱いので、山陰の気候では季節ごとの置き場所の切り替えが管理のカギになります。
置き場所
日光が大好きな植物です。基本は日当たりのよい明るい窓辺に置いてください。光が足りないと茎ばかりがひょろひょろ伸びて、葉と葉の間が間延びしてしまいます。これが「徒長」で、いったん間延びした茎は元には戻りません。姿が乱れてきたら思い切って切り戻すのがおすすめです。
山陰の冬は曇りや雨の日が続き、日照がぐっと減ります。窓辺でもレースカーテン越しでは光量が足りないことがあるので、冬はできるだけ直射の当たる南向きの窓に寄せてあげてください。逆に夏の直射は強すぎて葉焼けすることがあるため、真夏だけは明るい日陰に移すと安心です。
寒さには5℃くらいまでとされますが、松江の冬は冷え込む夜も多いので、11月頃には室内に取り込んでおくと無難です。窓ぎわは夜間に急に冷えるため、寒い晩は少し部屋の内側へ動かしてあげるとよいでしょう。
水やり
多肉植物なので、水のやりすぎが一番の失敗のもとです。土の表面が乾いてから数日おいて、鉢の中までしっかり乾いたのを確認してからたっぷり与えます。受け皿にたまった水は必ず捨ててください。根が常に湿っていると根腐れを起こしやすくなります。
山陰は梅雨から夏にかけて湿度が高く、土が乾きにくい季節です。この時期は水やりの間隔をいつもより長めにとり、風通しのよい場所に置いて蒸れを防いでください。冬は生育がゆるやかになるので、水やりはぐっと控えめに。乾かし気味のほうが寒さにも強くなります。
花が咲かない・咲かせ続けたいとき
カランコエでいちばん多い相談が「買ったときは咲いていたのに、次の年は咲かない」というもの。これはカランコエが短日植物だからです。夜の暗い時間が一定以上続くことで花芽をつくるタイプで、夜も照明が当たる部屋に置いていると、いつまでも花芽ができないことがあります。
花を咲かせたい場合は、秋口から夕方以降は光の当たらない場所に移すか、段ボールをかぶせるなどして、毎日連続して12時間以上暗くする日を1か月半ほど続けると花芽がつきやすくなります。手間はかかりますが、うまくいくと翌年もまた咲いてくれます。ただし環境で結果は変わるので、必ず咲くとは言い切れません。花が終わったら花がらを摘み、間延びした枝を切り戻しておくと、株が整って次のシーズンに向かいやすくなります。
品種による違い
カランコエと一口に言っても、いろいろなタイプがあります。八重咲きで華やかな「クイーンローズ」系、こんもり咲く一般的な花物、そして「月兎耳」や「胡蝶の舞」のように葉の姿を楽しむ多肉タイプなど。花色も赤からパステルまで幅広くあります。
葉物系は花物より寒さに少し強い傾向がありますが、いずれも霜には当てないほうが安心です。育て方の基本はどれもほぼ同じで、日当たり・乾かし気味の水やり・冬の防寒を押さえておけば、山陰の環境でも長く付き合っていける丈夫な仲間です。