ユーフォルビア
Euphorbia / Euphorbia spp.
別名・品種: トウダイグサ、ユーホルビア、ペディランサス、キリン角、ホリダ、ハナキリン、オベサ
サボテンのような姿から花のような姿まで、驚くほど多彩な多肉植物の大グループ。共通するのは日光好きと乾かし気味の管理。白い樹液の扱いだけ注意すれば、山陰でも室内で楽しみやすい仲間です。
- カテゴリ
- 多肉植物・サボテン
- 育てやすさ
- ふつう
- 日当たり
- 一年を通してよく日の当たる明るい場所
- 水やり
- 土がしっかり乾いてから。冬はぐっと控えめに
- 耐えられる寒さ
- 5℃前後まで(種類差大きく、冬は室内が安心)
- 大きさの目安
- 手のひらサイズ〜1m超まで種類でさまざま
- 原産地
- アフリカ、マダガスカル、中南米ほか
- 出回り時期
- 3〜10月
気をつけたいこと
茎や葉を傷つけると出る白い樹液は肌がかぶれたり、目に入ると強く刺激することがあります。作業のあとは手を洗い、ペットや小さなお子さんが口にしないよう注意してください。とげのある種類は扱いに気をつけてください。
ユーフォルビアってどんな植物
ユーフォルビア(トウダイグサ属)は、世界に2000種以上あるといわれる巨大なグループです。サボテンそっくりのゴツゴツした柱状のもの、まんまるのオベサ、とげと花を持つハナキリン、こんもり茂るペディランサスまで、同じ仲間とは思えないほど姿が違います。ただし共通点があって、「日光が好き」「乾かし気味を好む」「茎や葉を切ると白い樹液が出る」という三つはほぼ全種に当てはまります。
この樹液は、この植物いちばんの注意点です。手についてもすぐ洗えば問題ないことが多いですが、体質によってはかぶれますし、目に入るとかなり痛みます。植え替えや剪定のときは素手を避け、作業後は手を洗ってください。
置き場所
基本はとにかく日光です。一年を通してよく日が当たる窓辺が向いています。日照が足りないと、柱状のタイプはひょろっと間延びしたり、まんまるのオベサが縦に伸びて形が崩れたりします。せっかくの詰まった姿を保つには光が欠かせません。
山陰の冬は、これがなかなか難しいところです。松江の冬は曇りや雨の日が続き、日照時間が全国的に見ても短い地域です。冬場はできるだけ明るい南向きの窓に寄せて、それでも足りないと感じたら植物用のライトを補助に使うのも手です。逆に真夏は、種類によっては直射で葉焼けすることがあるので、様子を見て少しやわらげてあげてください。
水やり
多肉植物なので、水は乾かし気味が基本です。鉢の土が中までしっかり乾いてから、たっぷり与えて、また乾かす。このリズムを守ります。受け皿に水をためたままにすると根が傷みやすいので、余った水は捨ててください。
山陰で気をつけたいのが、梅雨から夏の多湿と、冬の低温期の水やりです。夏は気温が高く土も乾きやすい一方で、湿度が高いと蒸れて根や株元が傷むことがあります。風通しをよくして、乾いてから水をやるメリハリをつけてください。冬は生育が止まる種類が多く、水を欲しがりません。寒い時期に湿ったままだと根腐れしやすいので、冬はぐっと回数を減らし、暖かい日の日中に少しだけ、くらいにとどめるのが無難です。
種類による違い
ひとくちにユーフォルビアといっても管理の細かい部分は種類で変わります。オベサやホリダのような球状・柱状の「サボテン似」タイプは、より乾燥に強く、日光をしっかり当てるほど締まった姿になります。ハナキリン(花麒麟)はとげと小さな花を持ち、明るく暖かい場所ではよく咲きますが、寒さには比較的弱めです。ペディランサス(大銀竜)はジグザグの茎がユニークで、観葉植物に近い感覚で楽しめます。
耐寒性は種類ごとにかなり差があり、5℃を切ると危ないものが多いと考えておくと安心です。品種名で細かく分けるより、「うちの子はサボテン系か、花系か、観葉系か」をざっくりつかんで、それに合わせて日光と水を調整するのがコツです。
つまずきやすいポイント
いちばん多い相談が「間延びした」「形が崩れた」です。原因はたいてい日照不足で、山陰の冬に起こりがちです。伸びてしまった部分は元には戻らないので、これ以上崩さないよう明るい場所へ移してあげてください。
次に多いのが冬越しの失敗です。寒さと湿りが重なると株元がぶよっと柔らかくなり、崩れていきます。こうなると立て直しが難しいことも多いので、冬は水を控え、5℃を下回りそうなら室内に取り込むのが安全です。
また、環境が急に変わると下葉を落としたり、葉のある種類は葉が黄ばんで落ちることがあります。慌てず、置き場所と水やりを一定に保って様子を見てください。うまくいかないこともありますが、光と乾かし気味という基本を押さえておけば、多くの種類は思いのほか丈夫に育ってくれます。