母の日、花以外のプレゼント。「残る/なくなる」で選ぶ考え方
母の日といえば花束、というのが定番ですが、「毎年同じで代わり映えしない」「花はうれしいけれど、世話が大変そうで気が引ける」と感じている方は少なくありません。この記事では、花以外のプレゼントを「残るもの/なくなるもの」という一本の軸で整理し、相手の暮らしに合わせて外さない一品を選ぶための考え方をお伝えします。
まず「残るもの/なくなるもの」で分けて考える
候補を挙げ始めると、雑貨・食べもの・体験・植物と種類がバラバラで、余計に迷ってしまいます。そこで最初にやってほしいのが、贈りものを大きく二つに分けることです。
ひとつは、手元に長く残るもの。器やタオル、アクセサリー、道具などがこれにあたります。もうひとつは、使えばなくなるもの。お菓子や紅茶、入浴剤、少し良い食材などです。
この二つは、喜ばれる理由も、失敗する理由もまったく違います。残るものは「毎日目に入って思い出してもらえる」のが強みですが、好みが合わないと処分に困らせてしまう。なくなるものは「好みが多少ずれても使い切れる」ので外れにくい一方、印象に残りにくい面もあります。
どちらが正解ということはありません。相手が物を増やしたくないタイプか、好きなものに囲まれていたいタイプか。そこを思い浮かべるだけで、候補は半分に絞れます。
花を贈りたい気持ちを、別の形に置き換える
「本当は植物や花のような雰囲気を贈りたい」という方も多いはずです。ここで、切り花との違いを一度整理しておきましょう。
切り花やアレンジメントは、飾った瞬間がいちばん華やかです。ただ、水を替え、傷んだ茎を切り、一週間ほどで片づける、という世話がついてきます。忙しい方や、こまめな手入れが得意でない方には、そこがかえって負担になることもあります。
この「見た目のよろこびは欲しいけれど、手間はかけさせたくない」という気持ちに応えるのが、置き換えの発想です。たとえば、手入れの少ない小さな観葉植物や多肉植物なら、花のように枯れて終わることなく、ゆっくり育つ楽しみが残ります。とはいえ植物も生きものなので、世話がまったくいらないわけではありません。水やりの頻度が低いものを選ぶ、置き場所に合うものを選ぶ、といった配慮は必要です。
植物以外でも、季節を感じる器や、花柄の布もの、香りのよいものなど、「花の持つやわらかさ」を別の素材で表現する手はいくらでもあります。花そのものにこだわらず、贈りたい雰囲気を分解して考えると、選択肢はぐっと広がります。
「残るもの」を選ぶときの、失敗しない基準
残るものは印象に強く残る分、選び方を間違えると「使いにくいものが増えた」となりかねません。避けるための基準を三つ挙げます。
一つ目は、置き場所を取りすぎないこと。大きな置物や、飾る前提のものは、相手の家に置く場所があるかどうかで喜ばれ方が変わります。しまえるサイズ、日常で使えるサイズが無難です。
二つ目は、色や柄を主張させすぎないこと。無彩色や自然素材の色、控えめな柄のものは、相手の家の雰囲気に溶け込みやすく、長く使ってもらえます。派手な色や強い柄は、当たれば大喜びですが、外すと出番がなくなります。
三つ目は、毎日の暮らしで出番があるものを選ぶこと。マグカップ、小皿、タオル、エプロンのように、使う場面がはっきりしているものは、飾って終わりになりません。「素敵だけど、いつ使うんだろう」と相手に考えさせないのがコツです。
「なくなるもの」で外れを減らすコツ
好みがよく分からない相手や、すでに物が揃っている相手には、なくなるものが向いています。使い切ってしまえば残らないので、好みが多少ずれても負担になりにくいからです。
ただ、なくなるものにも選び方はあります。まず、普段自分では買わない少し良いものを選ぶこと。いつものものより一段上の紅茶やお菓子、丁寧に作られた食材などは、「自分では手が出ないけれど、もらうとうれしい」ものの代表です。
もう一つは、賞味期限や消費のペースに無理がないこと。量が多すぎると使い切る前に困らせてしまいます。日持ちのするものか、量がほどよいものを選ぶと安心です。
そして、なくなるものは「印象が薄くなりがち」という弱点があります。ここは、ラッピングやメッセージでカバーできます。中身が消えものでも、開ける瞬間のうれしさや、添えた一言はちゃんと残ります。
それでも迷うときの、最後の決め方
ここまで整理しても決めきれないときは、次の順で考えてみてください。
まず、相手が物を増やしたい人かどうか。増やしたくないタイプなら、迷わずなくなるものへ。次に、予算のなかで「少し良いもの」が選べるか。同じ千円でも、量より質に寄せたほうが記憶に残ります。最後に、渡す場面を思い浮かべること。手渡しなら少しかさばっても大丈夫ですが、郵送なら割れないもの・重すぎないものが安心です。
こうした「残る/なくなる」の見極めや、色柄が相手の家に合うかどうかは、実物を前にすると一気に判断しやすくなります。写真では分かりにくい大きさや素材感、色の落ち着き具合は、手に取ってみて初めて腑に落ちるものです。
decolleでは、暮らしの雑貨や手入れの少ない植物を実際に見比べながら選べます。母の日のギフトとしてラッピングもご相談いただけますので、迷ったら候補をいくつか手に取って、相手の顔を思い浮かべながら決めてみてください。花以外という選択は、相手の暮らしをよく見ている証でもあります。肩の力を抜いて選んでいきましょう。