植物とくらす

ドライフラワーのおしゃれな飾り方。色あせとホコリを避ける置き場所

ドライフラワーをもらったり買ったりしたものの、なんとなく飾ってはみたけれど「思ったよりくすんできた」「気づいたらホコリをかぶっていた」という声をよく聞きます。生花のように水やりで悩むことはない代わりに、ドライフラワーには別の気の配りどころがあります。この記事では、飾る場所と量のバランスに絞って、長くきれいに楽しむための考え方をお伝えします。

生花とは悩みどころが違う、と最初に知っておく

ドライフラワーは水やりも花瓶の水替えもいりません。その手軽さが魅力ですが、代わりに「時間とともに少しずつ変化していくもの」だと最初に受け止めておくと、飾ってからのがっかりが減ります。

ドライフラワーが劣化する主な原因は、直射日光による色あせ、湿気による色移りやカビ、そしてホコリの三つです。どれも「置き場所」と「どれくらいの量を飾るか」でかなりコントロールできます。逆に言えば、この二つを外すと、どんなに素敵な花束でも短い期間でくすんでしまいます。

なお、ドライフラワーは永遠にきれいなままではありません。半年から一年ほどで少しずつ風合いが変わっていくのが自然な姿です。「一生褪せない」と考えるより、「一番きれいな時期をできるだけ長く楽しむ」くらいの気持ちがちょうどいいと思います。

色あせを防ぐ置き場所は「光の当たり方」で選ぶ

色あせの最大の原因は紫外線です。窓辺は明るくて飾りたくなる場所ですが、直射日光が数時間当たる場所に置くと、鮮やかな色ほど早く抜けていきます。とくに赤やピンク、紫といった発色のいい花は褪せが目立ちやすいので注意してください。

おすすめは、窓から少し離れた壁ぎわや、レースカーテン越しのやわらかい光が届く場所です。部屋の中で「日中も直射日光が入らないけれど、暗すぎない」ところを探してみてください。玄関や廊下、階段まわりなどは、意外とこの条件に合うことが多い場所です。

飾ってみて、根元のほうと先端の色を数週間ごとに見比べると、褪せの進み具合がわかります。明らかに色が抜けてきたら、それは光が強すぎるサイン。置き場所を一段暗めに移すだけで、その後の褪せ方がゆるやかになります。

湿気の多い場所を避ける、が意外と見落とされる

色あせと並んで気をつけたいのが湿気です。ドライフラワーは乾いた状態を保ってこそ長持ちします。湿度の高い場所に置くと、花びらがしんなりしたり、色が隣の花に移ったり、最悪の場合カビが出ることもあります。

避けたいのは、洗面所やキッチンのシンクまわり、浴室の近く、加湿器のそばです。見た目には水気がなくても、空気中の湿度が高い場所は苦手だと覚えておいてください。同じ家の中でも、風通しのいい部屋とこもりやすい部屋では条件がずいぶん違います。

梅雨の時期はどうしても湿度が上がります。その季節だけ、窓を開けて風を通す、除湿を意識するといった一手間で、状態の持ちが変わってきます。

「飾る量」は少なめから始めるとおしゃれに見える

飾り方でつまずきやすいのが、量のバランスです。もらった花束をそのままドンと置くと、ボリュームはあってもごちゃついて見えたり、ホコリの溜まる面積が増えて手入れが大変になったりします。

おしゃれに見せるコツは、むしろ「引き算」です。花束を数本ずつの小さな束に分けて、一輪挿しや小さな瓶に分散させると、それぞれが主役になって空間に馴染みます。壁に少量を吊るすスワッグにするのも、ホコリが積もりにくく手入れがしやすい飾り方です。

量を絞るもう一つの利点は、掃除のしやすさです。本数が少なければ、ドライヤーの冷風を遠くから軽く当てたり、やわらかい筆でそっと払ったりして、ホコリをこまめに落とせます。逆に密集した大きな束は、内側までホコリが入り込むと取り除きにくく、そこから見た目が古びていきます。まずは少なめに飾って、物足りなければ足す。この順番が失敗しにくいです。

うまくいかないケースと、正直な話

どれだけ気を配っても、思ったより早く褪せてしまうことはあります。花の種類によって、もともと褪せやすいもの・褪せにくいものがあるからです。たとえばスターチスやアマランサス、千日紅などは比較的色が残りやすく、逆に鮮やかに染めた花は時間とともに落ち着いた色に変わりやすい傾向があります。

ここが、実物を見て選ぶことの意味が出るところです。同じ「ドライフラワー」でも、色の入り方や乾き具合は一つひとつ違います。手に取って、色があせにくそうか、花びらがしっかり乾いているか、崩れやすくないかを確かめてから選べると、飾ってからの持ちが変わってきます。写真だけでは、この質感まではなかなか伝わりません。

もし飾り方に迷ったら、どんな部屋に置きたいかを思い浮かべながら相談してみてください。decolleでも、実物を見ながら褪せにくさや飾る量のバランスを一緒に考えたり、贈りものならラッピングもお手伝いしています(取扱いのご紹介)。無理に大きな束を選ばず、暮らしに馴染む量から始めるのが、長く楽しむいちばんの近道だと思います。

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