植物とくらす

寄せ植えのコツは「色・高さ・鉢」の3原則でまとまる

苗を何種類か買ってきて鉢に植えてみたけれど、なんだか散らかって見える。お店で見た寄せ植えはあんなにまとまっていたのに、と首をかしげた経験はありませんか。この記事では、作り方の手順ではなく「なぜまとまって見えるのか」という理由を、色・高さ・鉢の3つの原則にしぼってお伝えします。読み終える頃には、次に苗を選ぶときの目のつけどころが変わっているはずです。

まとまらないのは「センス」ではなく原則の問題

最初にお伝えしたいのは、うまくまとまらない原因は、あなたのセンスの問題ではないということです。売り場でお客さまの寄せ植えの相談に乗っていると、ちぐはぐに見える理由はたいてい決まった3つのどれかに当てはまります。

ひとつは色が多すぎること。ふたつめは背の高さがみんな同じくらいで平板に見えること。みっつめは、植えた植物と鉢のサイズや質感が噛み合っていないこと。逆に言えば、この3点を意識するだけで、同じ苗でも見え方がぐっと落ち着きます。手順を丸暗記するより、この「まとまって見える理由」を知っておくほうが、どんな組み合わせにも応用がききます。

原則1 色数を絞ると、それだけで整って見える

いちばん効果が大きいのが色数のコントロールです。花色がたくさんあると華やかに思えますが、実際には視線があちこちに散って、まとまりのなさにつながります。

おすすめは、主役の色を1つ決めて、そこに2色までを添える考え方です。たとえば紫を主役にするなら、白と、少しの黄色を足す、といった具合です。同系色でまとめる(濃い紫〜薄い紫〜ピンク)と失敗が少なく、反対色を使いたいときは面積を小さく抑えると引き締まります。

見落とされがちなのが「葉の色」です。花だけ見て選ぶと、シルバーリーフや斑入りの葉が加わったときに色数が思ったより増えてしまいます。花の色をカウントするときは、葉物の色も1色として数えてみてください。白い花に銀葉を合わせると涼しげに、濃い花色に明るい黄緑の葉を合わせると軽やかに見えます。色を絞ると地味になるのでは、と心配されることもありますが、実際は絞ったほうが一つひとつの色がきれいに立ちます。

原則2 高さに役割を持たせて立体感を出す

色を整えても、まだ平べったく見えることがあります。その多くは、背丈の似た苗ばかりを並べているのが原因です。寄せ植えは平面ではなく立体だと考えると、選び方が変わってきます。

目安として、植物に3つの役割を割り振ってみてください。ひとつは背の高い「主役・柱」になるもの。中心か少し後ろに置くと構図の軸ができます。ふたつめは中間の高さで全体をつなぐ「まとめ役」。みっつめは鉢のふちから垂れる、または横に広がる「こぼれ役」です。この垂れる役がひとつ入るだけで、鉢と植物が一体になって見え、ぐっとこなれます。

すべてを同じ高さで揃えると、きれいに刈り込んだようで単調になりがちです。あえて高低差をつけたほうが自然でのびやかに見える、と覚えておくと選びやすくなります。ただし成長すると高さの関係が変わる植物もあるので、植えたときの完成形が数か月続くとは限りません。伸びてきたら切り戻して形を整える、くらいの気持ちでいると気楽です。

原則3 鉢とのバランスが最後の決め手

植物の組み合わせが良くても、鉢が合っていないとちぐはぐに見えます。ここが意外な盲点です。

まずサイズ。鉢が大きすぎると土の面が目立ってさびしく、小さすぎると窮屈で根も育ちにくくなります。目安として、植えたときに株全体の高さと鉢の高さがおおむね1対1〜2対1くらいだと、見た目も生育も落ち着きます。

次に質感と色。ナチュラルな草花にはテラコッタや素焼き、シックな葉色にはマットな黒や陶器、といったように、鉢の雰囲気を植物のトーンに合わせると一気にまとまります。鉢が主張しすぎると植物とけんかするので、迷ったら鉢は控えめな色を選ぶのが無難です。土の表面が見えてさびしいときは、化粧砂やバークで覆うと完成度が上がります。

この3原則を通してうまくいかないときは、たいてい欲張っているサインです。苗を1〜2種類減らす、色を1色抜く、それだけで見違えることがよくあります。

実物を並べて選ぶと、迷いが減る

とはいえ、色や高さや鉢の相性は、言葉より実物を目の前に置いて見比べるのがいちばん早いものです。苗を手に取って隣に並べてみると、写真ではわからなかった葉色の相性や、鉢に入れたときのサイズ感がすっとわかります。

decolleでは植物や鉢まわりの雑貨を実際に見比べながら選んでいただけます。この組み合わせでまとまるか自信がない、という段階でも、スタッフが一緒に色数や高さのバランスを見ながらご相談に乗ります。作りながら覚えたい方はワークショップもありますので、気になる方はのぞいてみてください。まずは主役の1色を決めるところから、肩の力を抜いて楽しんでいただけたらうれしいです。

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