植物とくらす

観葉植物の日光が足りないサイン。葉色・徒長・生長で見分ける

「窓際に置いてるのに、なんだか元気がない気がする」「これって日光が足りてないの?それとも別の原因?」——室内で植物を育てていると、こんなふうにモヤモヤすることがありますよね。置き場所は決めたものの、いまの明るさで本当に足りているのか、判断がつかない。この記事では、すでに置いてある植物を対象に、日光(明るさ)が足りているかどうかを葉色・徒長・生長速度の3つのサインで見分ける方法をお伝えします。

まず「明るさが足りているか」は後からでも見分けられる

置き場所を選ぶときは日当たりを事前に観察するのがおすすめですが、実はもっと確実なのは、置いた後の植物そのものを読むことです。植物は正直で、明るさが足りていないと多くの場合、何かしらの変化を出してきます。

ポイントは、変化を「点」ではなく「流れ」で見ること。ある日いきなり枯れるのではなく、じわじわとサインが積み重なっていきます。ここから紹介する3つのサイン——葉色・徒長・生長速度——を組み合わせて見ると、水のやりすぎや根詰まりといった別の原因と切り分けやすくなります。逆に言えば、一つのサインだけで「日光不足だ」と決めつけると読み違えることもあるので、複数を合わせて判断してください。

サイン1 葉色が薄くなる・下葉が黄色く落ちる

いちばん気づきやすいのが葉の色です。明るさが足りていないと、葉の緑がだんだん薄く、黄緑っぽくぼんやりしてきます。新しく出てくる葉ほど色が淡いようなら、光が届いていない可能性が高いです。

もう一つのサインが、下のほうの葉から順に黄色くなって落ちていくこと。植物は光が足りないと、日陰になりがちな下葉を自分で切り捨てて、上のほうの葉に力を集めようとします。株の上部は元気なのに下葉ばかりパラパラ落ちる、というときは光不足を疑ってみてください。

ただし、葉が黄色くなる原因は日光不足だけではありません。水のやりすぎで根が傷んでも下葉が黄色くなりますし、季節の変わり目に自然に古い葉が落ちることもあります。見分けの目安としては、日光不足のときは「葉が薄く色あせながら」黄変することが多く、根の不調のときは「葉が黄色くなりつつ全体に元気がない・土がいつも湿っている」ことが多い、と覚えておくと切り分けやすくなります。

サイン2 茎がひょろひょろ伸びる「徒長」に注目

次に見てほしいのが茎の伸び方です。光が足りない植物は、少しでも明るいほうへ届こうとして、茎を細く長く伸ばします。これを徒長(とちょう)と呼びます。

徒長した株は、茎と茎の間(節間)が間延びして、葉と葉の間隔が広くなります。全体としてひょろっと頼りなく、株の姿がだらしなく崩れてくるのが特徴です。窓のあるほうへ植物がぐいっと傾いていくのも、光を求めているサインのひとつ。鉢を時々回してあげると片寄りは防げますが、それでも間延びが続くなら、そもそもの明るさが足りていないと考えられます。

徒長は一度起きると元の詰まった姿には戻りません。伸びてしまった部分を切り戻して作り直すか、より明るい場所へ移すかの判断になります。ここで無理に直射日光の強い場所へ急に動かすと、今度は葉焼けを起こすことがあるので、明るさは少しずつ上げていくのが安全です。

サイン3 生長がほとんど止まっている

三つめは生長速度です。健康な植物は、生育期になると新しい葉を出したり、茎を伸ばしたりと、少しずつ姿が変わっていきます。ところが光が足りないと、この生長がぴたりと止まったように見えます。

「何週間経っても新芽が出てこない」「買ったときから大きさが変わらない」——こうしたときは、明るさが足りず植物が活動できていない可能性があります。光合成に必要な光が不足すると、植物はエネルギーを作れず、生長にまわす余力がなくなるためです。

ただし、ここは季節を差し引いて考えてください。多くの観葉植物は冬になると生長がゆっくりになり、ほとんど止まる種類もあります。冬に動かないのは自然なことなので、生長速度で判断するなら春から秋の生育期に見るのが正確です。生育期なのに何ヶ月も変化がなく、加えて葉色が薄い・徒長も見られる、と重なるようなら、明るさ不足の可能性はかなり高くなります。

サインが重なったときの、次の一手

3つのサインのうち複数が当てはまったら、まずは今より明るい場所への移動を検討します。とはいえ急激な環境の変化は植物にとって負担なので、数日から一週間かけて少しずつ明るい場所へ慣らすのがおすすめです。窓際でも、レースカーテン越しのやわらかい光にするだけで改善することもあります。

どうしても室内が暗い、明るい窓がない、という場合は植物育成用のライトを補助的に使う方法もあります。ただし、機材を足す前に「本当に光だけが原因か」をもう一度確認してみてください。水のやりすぎや根詰まりが重なっていると、明るくしても回復しないことがあります。サインが一つに絞れないときは、原因を一つずつ消していく気持ちで見直すのが結局いちばんの近道です。

それでも判断がつかないときは、実物を見てもらうのがやはり確実です。当店decolleでも、鉢ごと持ち込んで相談してくださる方がいらっしゃいます。葉色や茎の伸び方は、写真より実物のほうが状態を読みやすいもの。今の株に合った明るさや置き方について、植物の取扱いを見ながら一緒に考えることもできます。うまくいかないときこそ、一人で抱え込まず気軽に持ってきてくださいね。

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